※こちらの話の続きです
外でのバイスの評価は模範的な優等生である。
態度もインサニア家特有のアレではなく穏やかで気配りもできるので人気もあるのだがバイス本人はその評価に疑問である。
(僕は愛人の子なんだけどなぁ…)
異母姉と当主の座争いなどしたくない。姉もしたくないだろうが、周りだ、家に関係のない周りがうるさそうだ。
派閥ってめんどくさい。バイスはそう思う。
あとバイスは自己評価が低かった。
母親に欲情しているので汚点だと思っている。
しかしそれを問題にあげるとすると姉も父親を性的な目で見ているしその父親も母(バイスの祖母)にそういう目で見ている。
そういう遺伝ってあるのだろうか?と疑問におもうバイスだ。
特殊な出自、特殊な家庭環境、せめて将来は無難に過ごしたい。
おかえり、とハグをしてくれる母は老いを感じさせることなく、肉体は老いる代わりにむちっと…太っているわけではないのだが、質量そのままにむちむちっとしてきているような…、えっちな体つきになっていて―――おっぱいの柔らかさにバイスは無心を心がける。
母は良い人である。
善人なのだろう、そして普通の人間でもある。慈悲深いタイプではなくてちゃんと悪いことを考えるしよくないことだってする。
でも考え方が善人、甘いと言われるタイプなのかもしれない。
そしていまだに男っ気が抜けなくて、いや女であることに今だ慣れていないのだ―――仕草がえっちすぎる。
あざとかわいすぎる。
こんな可愛い生物、母親じゃなかったらカノジョにしてしまっているところだ。
抑えきれない感情になる前にバイスは自室に引きこもって勉強に逃げるのである。
休憩も挟むが。
明日は休日になるのでバイスはいつもの勉強の時間を取った後はベッドに寝転んで読書し始める。
母の読んでいた本を追いかけるのが最近の趣味である。
作者のファンにまではならないが、母の好みを把握できて良い。
ストーカーみたいで気持ち悪がられるだろうか?
ちょっと心配になるバイスである。
そんな風に母のことを考えていたせいか、ムラっとしてくる。
「……」
本を閉じ、目も閉じ、苦悶。
鎮まるなら鎮まれとじっとするのだが、今日はだめかもしれない。明日休みなので気が緩んでいるのだろう。
端末で母のえっちな配信のアーカイブを流しながら、バイスはゴムをつけたナニを扱いていた。
声を上げないよう服の裾を猿轡代わりに噛みしめながら。
「ふっ…ふっ…」
短い喘ぎは呼吸音になって吐き出される。
手だけでは足りない。
枕をペニスの下に刺しこみ、擦りつけながら手で圧迫する。
「ふーっ…ふーっ…」
いやらしい母の姿を何度も見てしまう。見てはいけないのに。
親子なのに。
「うっ…んぅぅーっ…」
射精する。
まだシたい、バカみたいになにもかも考えられなくなっていたい。
しかしそれをすると歯止めが効かなくなりそうで恐ろしかった。
バイスは鋼の精神で自制をし、後始末をして手を洗う。
父は自分を母似だと言っているが、父の部分も絶対あると思う。
二人ともえっちだと思う。
「僕は普通に…無難に…生きたいだけなんですけど…無理かなぁ…」
母で抜かないように今まで耐えてきていたのに、もう今は母で抜いている。
配信を父と見ながら扱かれて以降、もうそれで抜かないと落ち着かない身体にされてしまった。
そうやって少しずつ耐えて守っていたものが崩れていっているような気がしてバイスは怖いのだ。