「やっぱり俺らよりインサニアのがエロいよ」
「うるさい…」
マークの言葉にインサニアは眉を顰めながら呟き、そして息を吐く。
吐き方がえっち。
「そんなに具合良い?俺に縛られたからかな?」
「うるさい」
また同じことを呟いて否定しないインサニア。
マークはインサニアの服越しにそれ―――縄を撫でる。
「汗吸って締まるんだってさ」
手が背中に回って、指先で縄を辿って腰当たりに来ている縄を服越しに摘まんで軽く引っ張り上げる。
「んっ!?」
「食い込んで気持ち良い?」
「やめ、ろ、きつい…」
「股間もキツそうだねぇ」
縄を離し、インサニアの股間をさわさわしだす。
「お前、余裕そうなのが腹立つ」
「ひゃんっ」
インサニアにいきなり尻を揉まれ始め声を上げ跳ねるマーク。
お尻にプラグを入れられているのだ。
お互いに好きなことをしあって夜まで我慢するプレイをしている。
インサニアはマークに縄で縛られて、マークはインサニアに良い所にあたるプラグを突っ込まれた。
「いや、やぁっ、インサニア、やだやだ」
「好きな癖に、嫌がるふりをするな」
マークのシャツを捲りあげ乳首に噛みついたりしはじめる。
刺激にすぐ反応をしてぷっくりと膨らんできてしまっている。
そんな乳首を舌先で押しつぶしたり吸ったりしながら尻を揉むのを止めない。
「やぁ、もう、いんさにあ…」
マークも負けじと縄を引っ張って刺激を与える。結び目が感じる部分で擦れるように調整して縛ったのだ、縄を引けば擦られる。
ただ夜までフェラとセックスは禁止なので本番までいけないもどかしさに二人は喘いだ。
キスをし合って股間を擦りつけ合う。
どちらからか、もしくは両方からか我慢汁が染み出てぬちゃぬちゃと粘膜質な音が聞こえ始める。
「いんさにあ、これ、キツない?」
「キツい…でも止めない」
「なんでぇ?」
泣きそうなマークに悪い笑みを浮かべるインサニア。
「お前がかわいい」
「インサニアもかわいいよ?」
「それはお前がおかしい」
マークにキスを落としていく。
「ちょっと、それくすぐったい」
お腹や腰周りを吸い付かれて身を捩るマーク。
「いいだろ別に…」
言いながらインサニアはマークの膨らんでいる股間に、ズボン越しに舌を這わせる。
「ひゃあ!?」
腰が逃げるマークだがインサニアが逃がさない。
そのままがぶりと噛みつく。もちろん本当に噛んでいるわけではない、歯を当てているだけだ。
それでも刺激にはなってマークは真っ赤になりながら涙をぽろぽろ零し始める。
「口でするの禁止って言ったじゃん!」
「フェラはしてない。これズボン越しだろ」
「ズルだよ、それはズル!」
インサニアを引きはがそうと頭を掴むマークではあるが力が入っておらず崩れかけてインサニアに支えられながらベッドに倒される。
じんわりと水っぽさが拡がっていく。
「イった?」
「……」
マークはぎゅっと目を閉じてそっぽを向く。腰はガクガクと小刻みに震えているので射精してしまったのだ。
「怒るなよマーク」
「インサニアすぐズルするじゃん、俺にもやらせて」
「仕方ないな…」
マークはダルい身体を起こしながら新たな縄を手に持ってインサニアの手足を縛る。
脚は曲げた状態で太ももからふくらはぎにかけて縛り、両手首はガッチリと後ろ手に縛った。
ベッドに腰かけたマークは床に座ったままのインサニアに再び股間を舐めるよう言う。
そしてマークも足でインサニアの股間をぐりぐりし始めた。
激しくもない刺激の与えあいだ、どちらかが音を上げてもとくに罰はないが負けられない戦いである。
◇◇◇◇
「おと…ママとお母様、お食事の時間ですけれど…も?」
バイスは二人の寝室を覗いて硬直する。
二人はベッドの上でぐったりしていた。
マークが縛られたインサニアにしがみついてる形だ。
「あ、バイスぅ…たすけてぇ」
へにゃへにゃなマークの声。
「腰くだけちゃった…」
「何をやっているんですか」
二人分の濃厚な匂いにバイスは変な気分になりながら近づく。
先にインサニアの拘束を解こうとしたが汗かなにか水分を吸ってガチガチに締まっていたので魔術で切断する。
痛々しい縄の痕が残っているが後回しにして次に二人のズボンを脱がしてあげる。
ズボンはぐっしょりだ、何をやっていたんだ二人は…えっちなことだったと呆れるバイス。
「僕は失礼しますね」
「一緒にえっちなことする?」
「いや、その…しませんっ」
逃げるバイス。
「照れちゃってかわいいよねバイスくん」
インサニアの手首の縄の痕を撫でながらマークは呟く。
「っ…」
「あれ?インサニアこういうの好き?気持ちいい?」
「うるさい…んぅ…んっ」
マークの指先が縄の痕をなぞるたびにインサニアの手はピクピクと震える。痛みからではない、インサニアの顔がえっちになっているので。
「感じてくれてて嬉しいなぁ」
キスをし、舌で舐め上げるとインサニアは喘ぎ涙目になってマークを見てくる。
「次にやるときはお前も拘束するからな?」
「いいよ、インサニアに何されても良い」
嬉しそうにマークは笑いながらインサニアに再び抱き着いた。