バイスは今の生活に不満は…多少あった。
なぜか5歳児扱いしてくるマークとインサニア。甘やかし方が極端すぎる。
こちとら肉体年齢20歳で精神年齢は38歳である。
社会へ出たことがないのでモノ知らずかもしれないが…。
もう少し接し方を考えて欲しい。けれど自分自身どう扱って欲しいのか解っていないので何も言えない。
今、このゆるゆるとした関係を続けていきたい気はする。
自分の存在は異物であるから。
この世界に存在しているものではないし、二人を自分の存在で縛るのも少し心苦しい。
なのでバイスは周りに流されるだけで何もしないように心がけてしまう。
何もしないので、なんかこう、えっちな流れになってしまっても受け入れてしまう。
そもそも二人がえっちの権化なので?抵抗できるはずもなく?
仕方ないのだと自分に言い聞かせるバイス。
現に今まさにインサニアにえっちなことをされているし。
くちゅくちゅと粘膜の音がする。
バイスはぎゅっと口を閉じてインサニアに抱き着き下半身からの刺激に耐えている。
インサニアの長い指先がバイスの秘所に潜り込んで中を撫で水音を立てていた。
いつも使っているローション付きの指サックで前立腺あたりをゆるく撫でられている。
強い刺激でもなく、しかしサックの凹凸で刺激はしっかり与えられていて。
腰が勝手に揺れ、カクッと脚の力が抜けてしまうと自重で中にある指先が抉るような刺激を与えバイスの身が跳ねる。
インサニアの腕が腰に回ってしっかり支えた。
またゆるい刺激に落ち着いていく。
「はっ…はぁっ…はっ…」
閉じていた口が開いて空気を求めるように荒い息遣いを始める。
バイスの脳裏に浮かぶのは“お父様”とのセックスだ。
小さい頃は訳が分からず勃起もできなくて…よく“お父様”に尻を弄られた。
強制的で乱暴な快楽は暴力だ。
それを上書きするようにインサニアはじっくりとゆるくもどかしい刺激を与えてくる。
「っ…イ、くぅ…イキ、そぉ…」
「いいぞ。尻でイってくれたほうが私は嬉しいな」
一言多いインサニア。
「はっ…はっ…あっ!」
射精をし、事前につけられていたゴムがそれを受け止める。
身体の火照りは治まらない。刺激が緩すぎるのだ。
薬で強制的に引き出されているわけでもないのに。
自分の体は自然に興奮し発情しているのだとバイスは理解した。
「お、おかぁさまぁ…」
指を引き抜き、バイスが汚したゴムを外してあげているインサニアに甘えるような声を上げるバイス。
もう我慢が出来ない。もっと強い刺激が欲しい。
バイスはインサニアの前で背を向け俯せになって腰を上げる。
恥ずかしいポーズだがもう直球でお願いしないとインサニアはダメということは理解している。
インサニアに弄られて緩くなりつつもヒクついているそこを指で広げた。
「もっと、えっちなこと、してくださぃぃ…」
顔を真っ赤にしておねだりをする。
恥ずかしすぎる。
でも言わないと苦しいのは自分なのだ。言わないと、ヤってくれない。
「しまった、やりすぎたか?セックスはマークに怒られるな…」
インサニアは呟いてバイスの尻を眺める。
その視線だけでバイスの身体はビクっと震え、先走りが垂れてシーツを濡らす。
そんなバイスの姿にインサニアは目を細めて笑みを浮かべた。
「お前の尻に挿れたら気持ちいいんだろうが。…先っぽだけならセーフだよな?」
「あっ…」
太いもので押し広げられる感覚に息が止まりそうになる。
望むものを当てがわれているのだ。そう思うと大きくヒクついた。
「もう少し解した方が良かったかもしれないが、まぁ先っぽだけだし…」
先端の動きに合わせてぬちゅぬちゅと粘膜質な水音が上がる。
前立腺まで届かぬ浅い部分を亀頭が擦れていく。
「うっ…ぅぅ…ふぅぅ…」
耳まで真っ赤にしてバイスは枕を握りしめ、刺激と羞恥に興奮する。
お母様に尻を向けて交尾に誘って…興奮している、僕―――
それだけでバイスは羞恥心を刺激されて…今までと違う興奮を味わい、その感覚に困惑しつつも受け入れていた。
出し入れされるときカリ首が引っかかる感じが気持ちいい。堪らない。
でももっと奥にも欲しい、切ない。
指で刺激されていたところまで届いていなくてもどかしすぎる。
無意識にバイスは誘うように腰を揺らす。
欲しい、欲しがってしまう。
「ああ、欲しいのか?ゆっくり入れてやる。」
「っあ、あぁぁ…」
前立腺の部分を擦られてバイスは目の前がチカチカするような感覚に襲われ声が漏れる。
中が伸縮する、もっと擦ってほしくてインサニアのそれを締め上げ、その太さをより強く感じて興奮した。
どのようにして“お父様”にお尻を弄られてきたか、思い出そうとしても思い出せなかった。
昔の感覚より今の感覚が濃すぎて。
「マークは…」
インサニアが静かに語り始める。
「もっと奥深くに捻じ込むと喜ぶぞ。奥をこじ開けてそこにねじこんでからイってやると吸い付いてくる。
あっちでマークにヤったことはあるか?」
「はぃっ…あり、ますっ…けど、よく、おもいだせない…あ、んぅぅ」
「凄い締め付けだな」
「おかぁさまっ…おかぁさまぁ…もっと、ほしくて、ほしぃ、疼きが、おさまらなくてぇ…」
ぽろぽろ泣きだしながらバイスは訴える。
「そうか。怖かったらちゃんと言え」
インサニアの腕が腰に回り覆いかぶさってくる。
「んぐぅ…!」
ぐっと奥まで挿しこまれて呻くバイス。
目の前がチカチカする。
「お、おかぁさま、と、交尾、してる、僕、交尾、しちゃってる…」
「ああ、嬉しいだろ?」
「はぃっ…こうび、うれしぃ、おかあさま、あっあぁぁ…」
押し込まれるときは力強く、引くときはゆっくりと、優しく中を擦られている。
バイスの身体の力は抜けてしまっているがなんとか両膝で立っている状態だ。
インサニアはその片脚を持ち上げて体勢を横向きにさせてより深く挿入し始める。
「ひっ!?あ、ぁっぁぁっおかあさまっおかあさまぁぁ」
気持ちよさが増してバイスは混乱する。
様々なヤりかたはお父様としているはずなのに、お母様にされているだけでこんなにも違う。
一度射精をしてしまうとあとはもうどうしようもなかった。
嫌ではないのに涙が止まらないし声が抑えられない。
はしたなく声が上がってしまう、“お父様”は「声を抑えようね」と言ってくるから頑張って声を抑えていたのに、今はもう出来ない。
「バイス」
インサニアはバイスの顔に掛かる髪を掻き寄せてキスをする。
バイスはインサニアの首に腕を回してそのキスに応え、貪り吸い付く。
お母様の唾液を求めてしまう。柔らかい舌に自分の舌を絡ませ、お母様に舌を吸われて脳がじんじんと麻痺していく。
「お前の身体も具合が良い。解るか?ちゃんとここに私のものが入っているぞ」
バイスの腹を撫でるインサニア。
その手つきがえっちすぎて、バイスは達する。
「なんだ?興奮しすぎてるのか?可愛いやつだな。」
耳元でクスクス笑うインサニアの声がくすぐったい。
「ほら、まだ終わらせないからな?」
そのまま仰向けになったバイスの太ももを引き寄せて腰を打ち付け始める。
「深っぃ!」
「苦しいか?慣れてくる。」
「はっ…あひっ…あ、はぁっ…」
揺さぶられ打ち付けられる音と粘膜の音が混ざり合う。
お母様と交尾してる、おかあさま、おかあさま…
―――“お父様”が味わっていたセックスを、味わっている。
全身で痙攣を起こしながら射精してしまう。
濃い精液がこんなに溢れることなんてあっただろうか、なんてぼんやり思いながらお母様の存在を認識して興奮してしまう。
脳に焼き付いてしまう。
こんなの、忘れられないだろう。
そして何故“お父様”が自分に『インサニア』を強要したのかも少し解った。
解った故に、自分は身代わりにもなっていなかったのではなかろうか?とも思ってしまう。
涙が溢れる、止まらない。嗚咽になってしまう。
「他の男のことを考えるな」
嫉妬深い目で、母である目の前の男はキスをしてきてバイスの意識をぐちゃぐちゃにしてくる。
尻を犯されながら、キスを与え続けられ、絶頂を迎えるこの感覚は癖になってしまうだろう。
「はっ…はっ…おかあさま、も、もぉ…イイ、です、もぉ…僕…変に…なっちゃう…あたま、おかしくなる」
なかなか交尾が終わらなくてバイスが弱音を吐く。
意識を何故か飛ばせない。こんなにも興奮していればいつも意識を落とすのに。
本能が、身体が、母と交尾をし続けたいと思っているかのようでバイスは怖くなる。
「交尾のこと、しか、かんがえられなくなるぅ…」
「はは、それはそれは…イイことだな?」
嬉しそうな笑顔になるインサニア。
心からそう思っている声色で、笑顔でバイスを犯すのを止めてくれない。
「良いんだぞバイス。私に縋りついて腰を振っていればいい、セックスのことだけ考えていろ、他のことは考えずに。いいな?」
耳元で囁かれる低音のえっちな声。
それで良いのかな?良いのかも…と思ってしまう。
全部インサニアに任せて、快楽に溺れてしまっても良いんだ。
たぶん、この世界の二人はバイスに怒ることもなく、ずっと快楽を与え続けてくれそう。
「うっ…あ…?」
再びゾクゾクとしたモノが駆け巡る。
しかし深い所から、いつにも増してクるような感覚があった。
「あっ?あ、あぁぁぁ!?」
バイスはインサニアにしがみつき、後ろだけでの絶頂を迎えた。
強制的にイカされるのではなく、母の愛を感じながらの母から与えられる刺激による絶頂だ。
バイスはもう理性を飛ばし、母からの快楽に溺れた顔で母に縋りついていた。
「お前の先っぽだけは先っぽだけじゃないんだよ!」
マークはインサニアに怒っていた。
まだ濃厚な匂いが残っている部屋の中。
マークが戻ってみればインサニアがバイスを犯していた。
バイスは完全に堕ちてとろとろになった顔を晒し、半分意識を失っていて…インサニアはそんなバイスの身体をオナホのように扱って楽しんでいた。
悪い男である。なのでマークはインサニアを叱っているのだ。
インサニアはそっぽ向いて不機嫌猫ちゃんになっている。反省の色なし。
「でもバイスに中出しはしなかった」
偉いだろ、といった態度のインサニア。
彼なりのラインらしい。
どおりでバイスくんが精液塗れになってるなぁ、とマークは納得する。
「それは解ったけど俺は先っぽの話をしているの!…バイスくん大丈夫?辛くない?」
「は、はい、大丈夫です…解していただいていたので…?」
答えつつ何の会話だと心の中で思うバイス。
マークはバイスがインサニアとセックスしていたことに怒らずインサニアが「先っぽだけならセーフと思って入れていたらいつの間にか全部入っていた」というバカの言い訳に怒っていた。
そもそもセックスに対して自制の効かぬ男なのだから先っぽだけで済むはずないのである。
「あの、マークせんせ…ママは僕が交尾しても怒らないんですか…?」
自分からインサニアを誘ったので後ろめたいバイスはマークに問う。
怒られていいはずなのに、しかしマークはバイスに優しく微笑むのだ。
「や、バイスくんは悪くないよ。インサニアの色香には誰も勝てなくない?悪いのはインサニアの色香」
「たしかに」
「なんでだ。こいつもケツ穴広げて誘ってたぞ」
「うううう!」
顔を手で覆い羞恥に悶えるバイス。
「それもインサニアの色香のせい」
「なんでだよ!」
マークに叫ぶインサニア。
ちょっとだけでもバイスも悪くして自分の仲間にしたいらしい。
「バイスくんは色香に狂わされただけだよ?普段からえっちな誘いとかしないじゃない?…ん?してるかも?」
「言葉でお誘いはしている…こともありますが、猥褻な行為はしません。
そう、あのときは、なんだか、身体が我慢できずそうしてしまっただけで…いえ、もうやめましょうこの話」
「そうだね。次は俺も混ぜてくれると嬉しいな」
「ああ、そうだな。中出ししたいし」
「えっと、ママが良いなら、お母様が僕の中に出していただいても大丈夫かと…?」
正直ぶっかけられてるだけでも軽くイっていたので、中に出されるとどうなるのか怖い面もあるけれど…バイスは心を奮い立たせてそう申し出る。
「インサニアのせいでバイスくんの脳が破壊されちゃってるじゃん。
無理しないでねバイスくん。気遣わなくてもいいんだよ、自分を大切にしてね?
もちろんそういう希望があるなら全然、中出しとか大丈夫なんだけどね?」
「淫乱なのは私のせいじゃないと思うんだが…?素質だと思うんだが…?」
バイスを気遣うマークの横で、インサニアは不機嫌にそう呟いていた。
あまりにもお尻を弄られるバイスくんが書きたくてお母様と交尾させてしまった…。
バイスくんはセックスのことを「交尾」と言います。“お父様”との性行為が獣じみていると思ってしまって以降は交尾というように。
かわいそうはかわいい。