「弓は嫌いなんです。ご先祖さまは使ってたらしいですけどダサいじゃないですかぁ」
マークはラミレスにそう言いながらダーツの矢を弄んでいる。
「かといって家にある銃って猟銃だし…軍の支給装備も拳銃なうえスタンガンだし…。
銃を撃つ機会があったのって機体に乗ってる時だけでしたねぇ」
ラグナロク部隊にいた時に私物化して怒られたマークの機体はライフルをメインに改造していた。
憧れていたのだ、かっこいいロボに乗るのを。
謎の女体化によって途中離脱してしまったが。
そして何気なく実家の話になって原始的な武器ディスをしているマークである。
マークは新しいものが大好きなのだ。都会っぽいので。(個人の感想です)
「えいっ」
ダーツを投げるマーク。
適度に刺さる。真ん中ではなかった。
「体の感覚が違うなぁ…」
「そんなに違う?」
「胸が…」
「あァ…」
ぽにぽにしてるのでそうだなぁと納得するラミレス。
「お前の眼っテ千里眼なんでショ?こウいうのはドんな感ジ?」
ラミレスも投げてマークを見る。
「そうですねぇ、近すぎて特に何かがあるとかはないですよ。フツーですフツー。
感覚の話をすると…ンー、視覚的に全然見えてないんですけど目視できない距離でも『解っちゃう』って感じですかね、撃つものがそこにいるなぁって解るんですよ。疲れますけど」
「フゥん?」
「解るけどそこまで届く武器がないと、まぁ意味がないので役に立ったことないですねこの眼。
ご先祖さまもそうだったみたい。弓が届かないからまず近づく訓練をするらしくて。
父もやってましたけど被る皮が獣臭くて嫌だったから俺は逃げてました」
「そっかー」
ラミレスはマークの頭を撫でる。
「地図を見ながらとかだとどんな感じ?」
「あぁ、解らないですね。あくまで方向で。」
「なるほど。ハンスの持ってる銃みたいなのでやりゃあ眼を生かせソウかしラ?」
「何をさせる気ですか…?人は撃ちませんからね!」
「撃たせてモどうせ外すだロおめぇーはよぉ。
何かあったとき身を守らせる手数は増やした方がいいダロ」
「それは確かに?ウォレスさんが人質になったときとか」
「逆だろ」
「ここに乗り込んでくるのインサニアしかいないし」
「アイツ出禁にシようカシラ」
「えぇっ!?インサニアとは友達だからそういうのダメ!」
セックスしているくせに感覚がバグっている嫁にラミレスは呆れた顔をする。
「シャドーもカワイソウネェ、こんな女に惚れちゃってサァ?」
「俺は男ですし、ウォレスさんも俺に惚れちゃってますよね!」
「知らん知らん」
「あー、照れて。いっぱいキスしてくれるのに」
「うるせぇなぁ!」