甘ったるい声が部屋の中で響いている。
本来ならば喘ぐなと殴ったり口をふさいだりするところだが、この甘ったるい声でもっと鳴かせたくなる。
男の時でもそうだったし、女になった今でもそれは変わらない。
インサニアはマークの逃げる腰を引き寄せより深く貫く。
腰回りは男だった頃より柔らかく、細い。骨格から変わっているのだから当然だ。
くびれた脇腹に添えていた手で太ももを掴み上げる。
脚も柔らかくなった。男の時は当然硬かったわけだが、今は指に吸いつくような弾力のある肌で。
今まで手袋をつけて触れていたがもう手袋はつけていない。
直に触れて、その肌を指先で、掌で堪能したかった。
重力によって自重で少し潰れているマークの大きな胸が揺れるのを楽しみながらキスを落とす。
胸を重点的に。
大きな胸は好きだ、包み込んでくれるから。
マークの胸を掴み、乱暴に揉みながらインサニアはその胸の谷間に顔を埋めてキスを繰り返す。
マークの膣がぎゅううっと締まる。愛液の量が増えて接合部から溢れ流れ出ていく。
インサニアの頭をマークが抱きしめてきた。
母に抱きしめられているかのような安心感と心地よさが好きだ。
「吸って、インサニア吸ってぇ…」
甘ったるい声。
乳房を刺激しているとたまにこうやって強請ってくることがある。
もう乳はでないが、飲むのも良かったのでまた出るようにしてもいいかもしれない。
そう思いながらマークの先端を口に含んで吸ってやる。
マークは熱い吐息のような喘ぎを漏らしながらインサニアの黒髪を優しく撫でてくる。
母を犯しているような錯覚に陥ってインサニアはいつも興奮する。
マークも解っているだろう、解っているからこうするんだろう。
本当にミルクを飲みたくなってくる。
ラクリマは飲ませてくれなかったがマークは飲ませてくれた、こちらが満足するまでずっと付き合ってくれた。
「んふ、かぁいい…」
とろんとした目でマークは呟いてにへらと笑う。
ずっとマークを見つめていたことに気づいた。
自分もマークと似たような目で見ていたのだろうか?
不快ではなかったのでこのまま吸い続け、歯を立て始める。
マークに噛み跡をつけるのが好きになった。女の身体になったからかもしれない。
男の時はそんなこと考えもしなかったからだ。
あとラクリマにこんなことしたら絶対に怒られる。
マークだけにする行為だ。
高まってきて―――マークの中に注ぐ。
もちろんナマだ、もうどうでもよかった。なにも遮ることなく触れたくて仕方がないから。
子供がまた一人増えても…まぁ誰か育てるだろう。知らない。
マークの身体が緩んで突っ込んでいた自身がずるりとマークの中から出てきた。
自分のものを見るのは好きじゃない、まだこの身体に苦手意識はある。母と父親が一緒に暮らすようになってもだ。
幼少期のコンプレックスはなかなか治らない。
父親にそっくりだから母に嫌われているはずだ、というものは…。
朦朧としているマークにキスをする。
蹂躙するのは好きだ。支配しているようで興奮する。
「はぁっ…はぁっ…」
荒い息遣いのマーク。
その唇も男の頃よりぷっくりしている。キスの時つい唇を強く押し付けてその感触を感じようとしてしまう。
「…キスしろ」
「ふぇ…?あ、うん…」
マークの目の前にナニを突き出し、理解したマークは顔を上げて濡れているそれに唇を当て始める。
舌で舐めるようなフェラではなく唇をメインにしたキス中心だ。
母に愛されているような感じがしてゾクゾクしたものが背筋を走るのだ。
「あは、いんさにあの匂い…好きぃ…」
先端から流れ始める汁を舐めとり、唇で先端を咥えると舌でちろちろと汁を味わい始める。
マークの手がインサニアの太ももを撫で始める。無論これは無意識だ。
「目閉じろ」
「ふぁ…あ…」
顔射を浴びるマーク。
「インサニアの匂いでいっぱいだよぉ…」
「変態め」
マークの変態性癖もだいぶ慣れてきた。
インサニアはマークを抱き上げてシャワーに向かう。
マークに身体を洗ってもらうのだ。
「インサニアも大概だと思うんだけどなぁ…」
マークは先に自分の汚れを洗い流してから体を泡だらけにするとインサニアに抱き着いてお互いの肌を擦り合わせ始める。
おっぱいや太ももがメインである。
「なんか母さんに愛されてる感じがする」
「歪んでんだよなぁ…それ。普通のお母さんはこういうことしません」
「ラクリマにも言われた」
「ラクリマさんこういうことやってるの?」
「やってくれない」
「だろうね…俺だけだよ?」
「…風俗嬢もやってくれるが」
「無料は俺だけだよ!?」
張り合うマーク。口を動かしながらもしっかりとおっぱいで洗ってくれている。
愛されている気がする。
肌を触れ合わせることで、そういう気がする。
だから肌を合わせて母の愛を感じる。
赤の他人から与えられる温もりに実母の愛を感じるのは異常なことなのではあるが、それにインサニアは気づかない。