マークママルート

バイスくんはいっぱいいっぱい おっぱいおっぱい

 それはたまたま、偶然…不運だったのか。
 バイスが学校から帰るといつも迎えにくる母が来ない。
 あっちの家に行っているかもしれないな、今日は早めに帰ってきたしと思いながら部屋に向かっていると声がした。
 艶めかしい母の声。
 母の部屋のドアが開いていて、バイスは覗き込んでしまった。

「んぅ!ぅ、う!あんっあ、んぅ!」

 母の喘ぎ、乱れる姿。
 ベッドではなくソファの背もたれに手をつかせて父が母を後ろから突き上げ、パンパンと肌の打ち合う音が響いている。
 もう何度か出しているらしい、ぐちゅぐちゅと水音がする。

「はぁっいんさ、にあ!ばいす!かえってきちゃう、もぉ、じかんがっ…!」
「うるさい」
「んぃぃ!!」

 服から零れている胸を鷲掴まれてむぎゅうっと扱き引っ張られるように乳首をこねられて母の身体が跳ねる。

「ぉ、ぉっぉぉぉ…!!」

 ガクガクとマークが震え、蕩けた表情。ぼたぼたと床に何かがしたたり落ちる音。
 バイスは息を殺して屋敷から出ていた。
 まだ帰ってきていない、自分はまだ、そう何もみていない。

「はぁっ…はぁっ…」

 庭の茂みに身を潜めて口に手を当ててしゃがみ込む。
 身体が熱い、母の痴態をみて興奮してしまっている。

「んっ…くっ…」

 バイスはただただ息を殺し自分のナニを鎮めようと必死だった。




「バイスおかえり」
「ただいま、戻りました」

 マークの出迎えにバイスは微笑んで答える。
 さきほどの痴情からそう時間は経っていないが、父が去ってからバイスは屋敷に戻った。
 なのでマークは片付けも終わっていないはずなのだ、身体もそのままで。
 ―――興奮してしまう自分に、バイスは落ち着こうと必死に笑みを取り繕う。
 両手を軽く広げるとマークはびくりとした。

「お母様?」
「あ、ごめん、なんでもないよ」

 いつもおかえりのハグをしているので今日はダメというのも変な話だ。
 マークはバイスに腕を回す。バイスもマークを抱きしめた。
 母の胸の圧力がすごい。今日は特に、そう、胸を弄られて先端がコリコリしているような気がする。
 ノーブラで、薄い生地の服で汗を吸っているだろうその服は肌に張り付いていて―――

「ひゃっ」

 バイスの手が腰に降りてきてマークは小さく声を上げる。

「どう、しました?お母様?」

 身を少し離すバイス。そしてマークの顔に掛かる前髪を手で払う様にして頬を撫でる。
 ――その手の自分の、雄の匂いを感じてくれるだろうか。母の痴態に興奮した自分を鎮めるために使った手だ。
 変態的だと思う、こんなことを考えて興奮してしまう自分は変態かもしれない、と思う。
 しかし母から父の存在を感じるとどうしても、自分もいるのだと教え込みたくなる。

「な、なんでも…ないよ…」

 バイスの手に手を重ね、すりすりと頬を擦りつけている。
 心なしか母の息が上がっている気がする。
 その柔らかくぷっくりとした唇で手にキスをしてほしい。
 無意識に親指の腹で母の唇を拭う。

「んっ…」

 艶めかしい母の吐息。この口は父とキスを交わし、父のものを咥えただろうか。
 熱っぽく上目遣いに見上げる母の目は潤んでいる。

「お、母様…」

 バイスはキスをしそうになって意識を現実に引き戻す。

「紅茶を、淹れたいんです、お付き合いしていただけますか?
 良い茶葉をいただきまして」

 これは本当。そのために早めに帰ってきたのだから。
 にこりと、微笑む。

「あ、うん…!
 バイスも着替えるよね?俺も、ちょっと汗かいてるから着替えてくるね
 またあとでね」

「はい」

 母は部屋を片付けるだろうか。体を流して着替えるだけの時間しかないからそれで終わりそう。
 その間に部屋に染み込んでいくのかな、と考えてしまう。
 次から母の部屋に入ると興奮してしまうかもしれない、そこで致していた事実を感じて。





 二人は並んでソファに座って紅茶を堪能していた。

「わぁ、なんだか良い香りだね」

 マークは嬉しそうに微笑んで紅茶を飲む。
 バイス自身もそうだが、マークも嗅覚が少し鋭いようである。
 なのでかは解らないが、紅茶の好みも似ていた。
 マークの今の服装は痴女か?と思えるほどの格好ではなく黒いシャツに黒いズボンだ。
 もう今日は父が来ないから自分の好みの服をきているのだろう。

「美味しい、あ、これ貰うね」

 クッキーも手に取って頬張る。
 可愛い。
 母は可愛い。
 母の食べるもの全部に自分の体液を混ぜたいぐらいに好き。
 そう考えてしまう自分が変態的で嫌だ。
 そんなのバレたら嫌われるに違いない。
 母はもともと男だということも知っている。だが今は女で―――

(違う…僕の母親だ)

 母を女としてみようとする自分を抑えるバイス。

「やっぱ胸って邪魔だよねぇ、蒸れる…」

 紅茶で体温が上がったのかマークはシャツのボタンを外して胸元を曝け出す。

「はぁ!?」

 飛びのくバイス。

「え?どうしたのバイス?」
「いえ、なんデもナイ、ですとも」

 ニコっと笑うバイス。

「女の人ってすごいよ、こんなおっぱいに慣れててさ…俺いまだに慣れないしブラもあんまり好きじゃないんだよね…」
「なに話続けてるノですカ!?」
「ん?いや男同士の会話じゃん…?」
「そ、そういうところ!!!!」

 頭を抱えて叫ぶバイス。

「一体お母様は僕をどうしたいんダ!!!」
「あ、おっぱいの話、下品だった…?ごめんね…?」
「んぅぅぅっおっぱいの話はしてください!」
「えぇ…?い、いいの?ごめんね?気を遣わせちゃったかな…」

 いいながらマークは胸を持ち上げるようにぽにぽにして空気を通している。
 手伝いましょうか?という言葉を飲み込んだ自分は偉いと思うバイス。

「あの…ですね」

 バイスは座りなおす。

「そういうお話は、1度ラクリマお母様にも話した方がいいですよ。ラクリマお母様もお胸が大きいので」
「あ!そうだねぇ、いいのかな?男がそんな話…今女だからセーフ?」
「セーフかと」
「そっかぁ、一度インサニアから話しとおして貰ってから聞こう」
「それは…」

 犯されるのでは…というのを飲み込む。
 それはマークにとってただのご褒美なので。
 自ら望んでインサニアの愛人として名乗り出たのだから。
 バイスは紅茶の残りを口にする。
 まだ温かい。上手に淹れられていて美味しい。視界の隅で母親のおっぱいが揺れている。


 バイスの感情はぐちゃぐちゃ。


あとがき

男の頃の感覚がまったく抜けてなくて雑な扱いしてるマークが好き