マークママルート

パパの親切心

 インサニアはバイスが可哀想だと思うようになった。
 バイスは母親であるマークが大好き。オカズにしているほど好きなのにそれで充分であるという態度だ。
 そんなわけがない。母親というものは愛おしく優しく抱いてくれる女だ、男として抱きたくなる存在だ。
 インサニア自身、実母にそれをやると実父と同じことをしている(要はレイプ)ということで実行に移らないが、バイスがマークを犯す分にはいいのではないか?と思っている。だって二人は相思相愛だから。なにも問題がない。
 たとえ乱暴にマークを襲っても受け入れてくれるはずだ、あの男(今は女)はそういうやつだ。すけべだから。
 というわけで―――ヤりたくなったら来い、と言って隣の部屋にバイスを待機させてインサニアはマークを犯していた。
 強要はよくないから。父親らしい優しさを発揮しているな、と自画自賛のインサニアだ。

「あっ…はげ、しっ…」
「もっと声を上げろ」

 隣のバイスに聞かせないといけないし。
 インサニアは後ろからマークを犯していたが、マークの両手を掴み引き寄せるように激しく腰を打ち付ける。
 マークはより嬌声を上げてインサニアのナニを締める。

「なかっ…あつぅい…おっきぃぃ…」

 舌を垂らしながらマークは甘ったるい声で嬉しそうに笑みを浮かべる。
 完全に堕ちるとこうやって媚びるような言葉を漏らす様になったのはラミレスのせいだと思う。
 勝手にマークを躾けるので腹が立つ。
 インサニアは手を離して胸を揉みこみ始める。八つ当たりだ。
 マークの胸を爪が立っても気にせず強く揉む。揉みごたえがあって気持ちがいい。
 女になってくれてよかった点はこれかもしれない。男の時は揉めなかったので…。

「クるっ…キちゃうっ…アッァァァ…!!!」

 マークの絶頂に合わせて奥にたっぷりと注ぎ込む。
 痙攣伸縮する腹が刺激になって気持ちいい。ずっと繋がっていたい。
 ぐりぐりと弄り回すように下から腰を揺らす。

「ひぅっ…や、やらぁ…」

 気持ちが良いのかマークはインサニアに身を委ねてふにゃける。
 インサニアは無言でマークの乳首をくりくりと捏ね始めた。すでにぷっくりとしていたがより赤みが増していく。
 愛おしくてマークの首筋にキスをしていく。

「い、いんさにあぁぁ…」

 ぶるぶると快楽で震えるマークが愛おしい。勃起してくる。
 逃げるわけでもないマークの肩を押さえつけるように掴み、腰を打つ。
 すっかりバイスのことなんて忘れてインサニアはマークの身体に溺れるのである。
 マークの身体を愛おしく思うようになったのはバイスを産んでからなので、おそらく「母親」というものに興奮しているんだろうな、とインサニアは思うわけである。




 すっきりしたインサニアは寝室から出てバイスを思い出す。薄情な父である。
 バイスはソファの上に座ったまま、俯いていた。
 内股になっている脚、その手はぎゅっとズボンを握っている。
 脚で股間をすり合わせても興奮を流せない気もするが、触らないというのがバイスなりの抵抗であろう。

「バイス」

 声をかけながら顎をすくって顔を向けさせる。
 泣きそうな顔であるが、頬は朱色に染まっている。

「入ってくればいいだろうが」
「親子、ですから…っ」
「だがママで自慰はしてるだろ?」
「それはそうなんですけどもっ!」

 バイスが解らないインサニア。
 一体どうして躊躇うのか。

「はぁ、仕方ないな」

 インサニアはバイスの腕を掴んで引っ張っていく。
 よろけながらもバイスはインサニアに抵抗せず、連れられた先は自分の部屋だった。
 勝手にインサニアはバイスの部屋に入ってバイスをベッドに投げ倒す。

「お父様!?」
「お前はマークに似たんだろう。きっと変態プレイが好きに違いない」
「どういうこと!?いいですもう大丈夫ですありがとうございます今日の業務は終了でいいです!」
「まだ何も始まってないだろ抵抗するな」
「ひぇぇ…」

 インサニアにズボンを脱がされるバイス。
 バイスが本気の抵抗をしないということは期待しているのだ、マークと同じく変態なのだとインサニアは思う。
 彼のペニスはマークと同じく嫌悪感を抱かないのでインサニアはちゃんと見れるし触れる。
 これがふたり以外の男のものだったらメスを突き刺しているところだ。
 ラミレスはフォースとかいう気孔の亜種みたいなやつでメスを弾きそうだが。それはいい。
 半勃ちのペニスはインサニアに見られてぴくぴくしながら少しずつスタンドアップしてきている。
 やはりマークと同種の変態だ。見られて興奮している。今のマークにはそれがないのだけれど。
 インサニアはマークから勝手に拝借してきた薄い下着を取り出してバイスに見せつける。

「え、えーと…」

 これで普段こっそり自慰をしていることはインサニアは解っている。マークも解っているかも。
 男の子だもんね!で見逃している気がする。
 ともあれそれで自慰を手伝ってあげようと思ったのだ。
 バイスのナニに被せて扱きはじめる。

「ひぁっ!?お、とうさま!?」

 腰が逃げるのでインサニアはバイスの腰に腕を回して捕まえ、ぐりぐりと亀頭部分を布…透けている…レース…?で擦ってやる。
 先走りの汁がすぐに溢れてくる。やはりどすけべの子はどすけべなのだ。

「ローションあるだろ?出せ」
「は、はぃぃ…」

 涙ぐみながらバイスはサイドテーブルの引き出しから出してくる。自分と同じところに置いてるのでちょっと自分の子なのだなと思った。

「扱いといてやるから好きなだけ垂らせ」
「えっこれ、を…?」

 じろっとインサニアに睨まれてバイスは泣きそうになりながら言われた通りに扱かれるナニへローションを垂らし始めた。
 布が布の役目をあんまりしていないのでローションが貫通しやすい。
 滑りが良くなって普段の自慰と変わりない刺激になってしまいバイスは身悶える―――が、インサニアが逃がさない。
 後ろからがっつり抱き込む体勢にしてバイスは逃げ場を失う。
 自分でするよりインサニアにされる方が気持ちがいい。インサニアの指の動きがえっちすぎるのだ。
 亀頭を指の腹で撫でまわされてバイスは腰をガクガクさせる、イってしまいそうで必死に我慢する。

(イクと終わりそぉ…!いえ、終わらないと…?終わりたくないぃ…?)

 こころがふたつある。
 実質母と父にちんちんを撫でまわされているのでは?なんて思ってしまってもうだめ、バイスは唇を噛みしめながら快楽に耐える。
 インサニアの唇が首筋に触れる。
 母の唇はぷにっとして弾力があって可愛いのだがインサニアはまた違う。男の唇だ。

「バイス、我慢するな」
「ひぅ…や、んぅっ…」

 首筋に吸い付かれてバイスは声を漏らす。
 そうすると思うだめだ、インサニアのキスで何度も吸い付かれ、我慢しきれずバイスは射精する。

「マークを汚せたな」

 インサニアの言葉にちんちんが反応してしまう。
 汚れた下着のままインサニアは再び扱き始める。
 それはそれでバイスは興奮してしまう。自分のもので汚れた母の下着でまた擦っていると思うと興奮してしまった。

(やっぱりこういうのが好きなんだなぁ)

 マークがそうだったのでインサニアはバイスの性癖を理解していく。
 インサニア的に楽しくないしただの作業なのだが、バイスの身悶え我慢し真っ赤になる顔はマークに似ていて可愛いので見てて飽きない。

「バイス…今の状態でかなり気持ちいいんだろう?だったらマークの中にいれればもっと気持ちいいぞ?」
「っ…」

 バイスの腰がガクガクし始める。
 バイスの息が荒い、焦点が怪しく揺れている。
 インサニアは優しく扱いてあげつつ耳元で囁く。エロボイスで。

「あいつは挿れるとこう締めてきて―――」

 手で締め付け具合を再現してあげる。

「実物を味わおう?今ベッドで寝ている母さんを抱こうじゃないか」
「うっうぅぅ…」

 射精。さっきより濃いものが出る。
 そしてバイスは呻くような声を漏らし―――ぐったりと項垂れた。
 気絶、である。

「逃げたな…」

 ヘタレである。誰に似たのかわからない。
 ちょっと行ってサクっとセックスするだけなのに。
 インサニアは首を傾げるばかりだ。
 まぁ何度かこうやって扱いていれば自慰行為だけでは物足りなくなってそのうち…となるだろう。
 インサニアはそんな邪悪なことを考えている。
 マークをバイスにあてがっているという感覚はまったくない。
 あるのは母親を犯せるチャンスが目の前にあるのになんで手を出さないんだ?という純粋な疑問と、父親なのでそれを手引きしてあげようという歪み切った親切心である。親切心…?
 誰も理解できない心理…いや、サスペリアだけはその心理は理解できるのだがインサニアはサスペリアに対してまったく関心がない。交わらぬ想い。
 現状ただバイスが可哀想になっているだけなのだが、バイスもマークにその気があるのも原因の一つではある。
 インサニアはバイスから手を離し、とくに後始末をすることもなくマークの部屋へ戻った。
 マークが起きていればまた続きをするし、寝ていれば自分も寝る。
 自由なインサニアなのである。