「マークに襲われたのか、良かったな」
バイスの父であるインサニアはそんなことをいう。
一応言っておかなければと思ってバイスはわざわざ父にこっそり会いに行ってママの痴態を教えたらこういう反応である。
「良くありませんよ、親子ですよ?」
「満更でもないんだろう?私だってなぁ、母さんに襲われたかった。襲うのはダメだからあっちから来てもらうしかないだろう。
来ないんだけど!」
「当たり前です!」
狂ってる父に叫ぶバイス。
この男は「母親に性的なことされて羨ましいな」としか思わないタイプだった。
「とにかくできれば、お姉さまに適切な態度になっていただきラクリマお母様のお許しを貰ってください。
そしてお母様のお相手をしていただかないと僕が寝取るみたいになるじゃないですか、怒るでしょお父様は」
「そうだな」
羨ましがったり怒ったり理不尽である。
「だがマークが色狂う姿は楽しそうだな」
邪悪に笑うインサニア。
「あいつエロいくせに純情ぶるから。」
「そこが可愛いと思います」
「解ってるならお前も楽しめばいいだろう。まぁ、一線超えてしまってデキたら…私の籍にぶちこんでおけばいいだろガキは。
誰か面倒見るだろうし」
「……」
真っ青になるバイス。
本当、この子供をモノのように扱っているからラクリマが怒るのだ。
異母姉に対しても似たような態度をしているのだろう。
ただマークと自分の間にデキてしまったら、まぁ…戸籍は父に任せるとして一緒に母と育てるだろうとバイスは思う。
ふとバイスはインサニアの視線に気づいて首をかしげる。
「お父様?」
「お前、普段取り繕った顔してるから気づかなかったが怒るとマークに似てるな?」
フッと笑ってインサニアはバイスの唇を奪う。
そのままディープキスだ。混乱するバイス。
「私だってマークが恋しい」
耳元で囁かれて思わず耳を押さえるバイス。
えっちボイスがすぎる。
「だがわざと焦らすのも面白そうだし、しばらく様子をみようじゃないか。」
「僕らで遊ばないでください」
「いいだろべつに、お前もそういうの好きだろ」
柔らかいバイスの唇を名残惜し気に指の腹でひと撫でしてインサニアが立ち去っていく。
マーク代わりにされただけだが、ぞわぞわと体が疼くような感覚にバイスは顔を赤くする。
ああやってお母様たちを誘惑していったのだろう、えっちだ。
そして困った、もう寝たふりで母の痴態に耐えるしかないのだ。
頭の中ではいけないことなのだと解っているのに、期待して興奮している自分がいる。
別宅に戻ると母は父指定のえっちな服装でリビングにいる。
「戻りましたお母様」
「おかえりバイス」
ハグをする。
マークがバイスを抱きしめている腕に力がこもってバイスは「あれ?」と思うが気づく、父の匂いを感じているのだと。
バイスもマークを強く抱きしめて匂いを嗅がせてあげる。
「今日はお父様の様子を伺ってきました」
「あ…だからインサニアの匂いがするんだ」
すんすんとバイスの首元を嗅ぎ、そして視線がバイスの唇に行く。
「インサニア、どうだった…?」
キスしたことに気づいたわけではないだろうが、気になる様子。
「…お元気でしたよ、まだこちらにこれないそうです」
「そ…っかぁ…」
「お母様?」
ママがキスしてきそうだったので思わずバイスは身を離す。
マークもハッとして慌てた顔をする。
「あ、ごめんね抱きしめちゃって!なんでもない!なんでも!」
「はい、では着替えますので失礼します」
「うん!」
バイスは部屋に戻る。
まずい、もうなんかえっちな雰囲気ではないだろうか!?
えっちなことをうっかりしてしまいそうな自分がいるし恐らくママもそう。
「なン、なんデ一つ屋根の下ニ僕タチが住んでいるんダ!?」
親子だから住んでいるのだが、もう理不尽であった。
◇◇◇◇
ママがえっちすぎる。
大胆にえっちすぎる。
ベッドの上でバイスを後ろから抱き込んでいる。横からではなく、いや最初は横からだったのだがマークがバイスを幼子のように抱きながら下になっていた。バイスの重みも平気な様子である。
ぎゅうっと抱きしめるのでバイスの頭はおっぱいの谷間に挟まってしまっている。
こういう体位になっているのはマークの足先がバイスの股間を擦っているせいだ。
マークの手は服越しにバイスの乳首を弄っている。
撫でまわしたり摘まんで揉んだりしている。
「っ…フッ…ぅ…」
さすがのバイスも声が漏れるのだが目はしっかりと閉じているのでママは寝ていると思っていてくれる、チョロい。
寝ていないのかもと気づきたくないだけかもしれない、お互いがこれで納得しているのだから、もういいのだ。
「バイス、バイスぅ…ごめんねぇ…」
バイスの頭に顔を埋めてマークがえっちな声で謝ってくる。
バイスをぎゅううっと抱きしめるマーク。
母に応えたい、けれど応えてはだめなのだ。
股間がもう限界で、マークの吐息だけでもイケそうだ。
「バイス、イっていいよ…バイスの雄の匂い嗅ぎたい…」
「っ…」
乳首を抓られ、ズボンから剥きだされたペニスを足裏で擦りあげられてバイスは母の言われるがまま射精する。
「はひっ…はっ…は…」
「バイスの汗の匂い好き、バイス大好き」
甘い声が脳を支配していくように思考が痺れる。
体勢が崩れ、ママが強く腰を擦りつけてくる。ママが首筋に歯を立てながら舌で舐めてくる。
「んぅ、バイス…好きぃ…」
ママの濃厚なキス。ママの舌に抵抗できずされるがまま、バイスは身を委ねることしかできない。
じれったい思いのまま、ママの火照りが落ち着くまで擦り合いが続く。
◇◇◇◇
「おとうさまぁ…」
「なんだ?一週間も経ってないだろ」
泣きついてくるバイスに飽きれ顔のインサニア。
二人はこっそり会っているので今日は裏庭だ。
「もう、もう地獄のようです、えっちなんですお母様が!めちゃくちゃにえっちなんです!」
「…マークの匂いがするな。」
「全身をッ…愛液塗れにされながら耐えるしかない僕!!!」
「お前面白」
「面白くないんですけど!?もうこっちに顔出してください!」
「解った解った、今夜行けばいいんだろ?」
「絶対ですよ!?」
「そんなに色狂ってるのかアイツ。あの身体になってから淫乱に拍車かかってるな…。」
インサニアは呟きながらバイスを捕まえて抱きしめると首筋に顔を近づける。
「お父様?」
「マークの匂いさせてるから変な気分になってきた」
「その気持ちは解りますけど、あの、待って!手つきが、怪し…!」
「お前に匂いをつけて帰したらマークどうなるんだろ」
「おやめください!僕を匂い袋にしないで!僕が耐え切れない!」
「うるさい、黙っていろ」
「ひぅぅっ」
えっちな手つきで股間を揉まれ始めてバイスは脚をカクカクさせながらインサニアの腕にしがみつく。
「マークの愛液まみれになってるんだろ?私の精液塗れになったって別にかまわないだろ、セックスしないし」
「こ、子供をそういう扱いしてるから怒られるんです!」
「はいはい反省してる」
「してない!」
「テネブレちゃん?」
ラクリマの声。
インサニアの動きが止まる。
バイスのおちんちんからそっと手が離れ、バイスを立たせてからインサニアは茂みに向かって駆け出す。
が、サスペリアの捕獲用の縄の投擲により脚を絡ませて転倒。逃亡失敗。
「マークさんがえっちなことになってるとは思わなかったわ。マークさんも素直に言ってくれればいいのに」
「お、お母様は頑張っていました…」
「だからってバイスくんが我慢しちゃだめじゃない?」
ラクリマはバイスに微笑んで頭を撫でてくれる。
ぜんぜんえっちではない柔らかな頭撫でだ。
人によってこんなにも違うのか、とバイスは驚愕する。
逆になんで両親があんなえっちなのかという話なのだが。
「サスちゃん、パパをマークさんのおうちに監禁してもいい?」
「マークさんが大変なことになってるのなら、いいよ」
しょんぼりしながらいうサスペリアの脇にはインサニアが抱かれている。お荷物感覚だ。
「バイスくんはこっちで休みなさい、あの二人と一緒に今いるのは不健全すぎるから」
「は、はい…」
こうしてバイスはラクリマに保護され、母との一線を越えずに済んだ。
インサニアは別宅に投げ込まれ、蒸れに蒸れたマークに逆レされ搾り取られた。
一週間ぐらい搾り取られた。