※しなくても出られます
まず初めに、不思議なことが起こったのだ。
それはピエロニ家でインサニアたちを招いたエリザベスが原因といって良い。
油断させたところでエリザベスは祖父の謎の魔道具を使いインサニアとの既成事実までもっていこうとしたのだ。
それを阻止したマークは魔道具の光を浴びる。
なんと女の子になってしまったのだった!
「あ、そういう魔道具だったんだ。インサニア先生に使わなくてよかったです」
エリザベスはそう言って反省し、インサニアは許した。
マークは泣きながら戻してと訴えたが戻す方法は解らなかった。
方法がないならインサニアの愛人になると言い出しなんやかんやで現在――――
マーク(♀)はインサニアとの間に男児を作り、育てて仲良く暮らしていた。
適応力が高すぎる。
息子のバイスは18歳、高身長でインサニア似の顔にマークの瞳の色。
マーク自身は魔道具のせいでの肉体変化だからなのか、まだ若々しい。
男の気が薄まってちょっと身体つきが女性らしくムチっとしてるかも?といった感じに今は落ち着いている。
「バイスおはよう!」
「おはようございます」
マークにハグされてバイスはニッコリと笑顔を浮かべる。
バイスの胸にマークの胸が押し当てられている。豊満だ。柔らかさがあるのに弾力があって存在感を主張してくる。
ノーブラである。バイスはグッッと拳を握り締めつつ笑顔を張り付けたまま耐える。
「…ハグ返してくれないの?」
「え?あ、はい。ちょっと考え事をしていました」
おっぱいのせいだぞという言葉を飲み込みながらバイスはハグを返す。
二人は一緒に朝食を食べる。
一応インサニア家の敷地内で暮らしているがマークが「本妻を大切にしないとだめだよ!」と主張しラクリマも「そうねぇ、一応別々に暮らした方がメリハリつくかしら?」と同意しマーク達は別館で暮らしている。
夕食などは一緒に食べているので仲良し家族である。
おかしな家庭なのは子供たち…バイスもサスペリアも理解しているが、まぁいいか…とも思ったので深く考えないことにした。
「あ、そうだお母様。今日の倉庫の整理は僕だけでもできますのでやっておきます」
バイスが思い出してマークに言う。
マークの趣味ものも増えており、それをまぁ、落ち着いた趣味ものはコンテナにつっこんでおこうということをやっているのだ。
捨てられないので。
ほっとくとマークの部屋は疑似汚部屋である、ゴミではなく趣味のものが散乱しているだけなのでマシではあるが。
「えっ悪いよ俺のだし。一緒にしよ?」
「お母様がいいのでしたらいいですけども…」
そうして二人は地下の倉庫へ収納する物を運ぶ。
コンテナごとに分けてあって、そこにつっこむだけなのでバイスだけでもいいのにマークはくっついてくる。
しかし今日は少し事故が起きた。
バイスがコンテナを開き物を入れ、次の荷物をマークから受け取ろうとした時マークの足元に何かが引っかかって転んだ。
そのまま勢いよくバイスを押し倒すような形になって二人はコンテナの中に入り込んでしまう。
バタリ。
無常なる蓋の閉じる音。
重なり合う二人。バイスが仰向けで下になり、その上にマークがうつぶせに重なっている。
「…」
ガンッ!とバイスは思いっきり蹴り上げるがダメであった。
脚を上げたせいで足の下に荷物が崩れてくる。
「閉じ込められちゃった…?」
母の声が耳元でする。真っ暗な暗闇の中、視覚情報を奪われている中で母の吐息が、母の匂いがする―――
「いえ、僕が端末を持っているのでそれで連絡を…」
飛びそうになった意識を戻しバイスは答える。
腕を動かそうとしたら母の胸圧が強くなった。
「俺が取るよ、お尻のポッケだよね?」
「は、はぃ…いや!お待ちを!」
マークを片腕で抱き寄せて(寄せれる余裕もないので胸圧が増しただけだが)、バイスはマークを抑える。
「……自分で、取れますので」
泣きそうになりながらバイスはいう。
股間が苦しい。かなり、苦しい。反応してしまう、母に。これで母に接触したらバレてしまう。
頑張って荷物を押しのけつつ、身体を捩って手を伸ばす。
「んぅ…」
艶めかしいマークの声。マークを抱き寄せている手に力がこもってしまうのに気づいて力を緩める。
「ごめんねバイス、重いよね俺」
「羽の様に軽いですとも」
「ホントにぃ?待ってね、もっとこう…」
「んぅ!」
今度はバイスが呻く。
股間にマークの太ももが密着してきた。バレた、終わった――――
「……」
マークも気づいたのか、息を飲む音と―――確認のためかこすこすと脚をこすりつけてくる。
「んっ…ぅ!お、かあさまっ…あの、ちょっと当たって…いまして…!」
「あ!?ごめん、ちょっと確認しちゃって…!変な意味じゃないよ!?これは!確認で!」
「はい、はい解っていますので!(??????)」
親子はテンパってわけのわからないことを口走る。
「あの…バイス、興奮…してる?」
「はっ…」
マークの甘ったるい声。バイスの額や背中から変な汗が出てくる。
「いえ、そんな…そんな…」
「だ、だよ…ね?」
マークの手がバイスの胸元に置かれる。
コンテナの中がマークの雌の良い匂いが充満しているような錯覚が起こる。
苦しい、股間が。
「バイスって…大きくなったよね」
「は?はぁっ?」
「毎日ハグしてたのに気づかなかったなぁって…」
「ま、毎日ですから!?気づきにくいでしょうね!」
何が目的だこの会話は!?と混乱するバイス。
マークはただ思ったことを喋っただけである。悪魔だ。
「端末取れそう?」
「あ…はい、お待ちを…」
自分の目的を思い出してバイスは手を動かす。
「んっ…ふ…」
マークの息遣いがおかしい。
というか、テンパって気づいていなかったがバイスの股間に太ももが来ているいうことは母の股はどこにあるのかという話だ。
―――自分の脚が間に入っている。
「うっ…」
硬直するバイス。
「取りにくい?もっとこう…」
「あ、あ!?あぁぁ!!?」
マークの身体が動く。
顔に覆われる柔らかいもの。
「ごめんね苦しいよね?」
「ひぅ…だい、じょうぶ…デス」
バイスは端末を掴み引き出し、そのままマークの元へ。
「すみ、マせん…おカアさマがご連絡ヲ…」
「あ、そうだよねごめんね動けないもんね。」
マークはバイスから受け取り連絡を入れ始める。
そして助けられるまでバイスはマークのおっぱいの匂いを嗅がされ続けて脳がぐずぐずになった。
「………」
放心しているバイスにインサニアは眉を顰める。
「バイスどうしちゃったのかな、閉じ込められたのショックだったのかなぁ?」
「………」
インサニアは呑気なことを言っているマークを見下ろす。
マークの格好はインサニアが着ろと言って着せている露出多めの格好だ。
外に出るときは嫌がるが家の中ならいいかというガバガバ判断のマークはそれのまま普段通りにするわけである。
こんなので密着されてたらどうにかなるだろう、マーク似のバイスならおそらく。
女になって童貞が童貞殺しになっている、恐ろしい。
「バイス」
インサニアは近寄って膝をつき、バイスに視線を合わせる。そして小声で囁いた。
「母親で抜いてもいいんだぞ。私だって母さんで何度も抜いたし」
「うぐぅぅぅぅ」
バイスは唸りながら気を失わせる。脳みそがオーバーフローでもしたのだろうか。
「おかしいな、ゴボウは私でオナってるのにこいつは違うんだな」
「何の話してるの?バイス大丈夫?」
「大丈夫だろ、部屋に放りこんでおけ」