幼少期
「バイス?ダメだよお外に出ちゃ」
父の声にバイスは振り返る。
好奇心で外に出たバイスは庭を探索しようとしていたのだが、すぐ父に見つかってしまう。
「危ないからね」
父が立てかけてあったスコップを持ってバイスの横まで来る。そしてスコップを少し先の地面へ刺した。
ガキン、と金属音と共に何かが跳ね返ってくる。
トラバサミだ。
「バイスの足だととれちゃうからね。危ないでしょ?」
「は、はい」
びっくりした顔のバイスが可愛くて父は笑う。
そしてバイスの頭を撫でてくれる。
このころはまだ優しかった、ただ偽っていただけかもしれない。
庭にトラバサミを仕掛け回っているのは異常であることをバイスは気づきもしなかった。
そういうものかな、と思ってしまった。
あまりにも無知すぎて。
何も教えてもらっていなくて。
偏った知識を与えられていることに、気づかなかった。
夜、人の気配にバイスは目を覚ますが眠くて仕方がなかった。
「お、とう、さまぁ…?」
「ああ、起きちゃった。寝てていいよ」
父がバイスの頭を撫でて、額にキスをしてくれる。
バイスは微睡んだ状態でふにゃふにゃ笑って喜ぶ。
父はバイスのズボンを脱がし、露出したそれを口に含んで舌で舐め始めるがバイスは何だろうとは思ったが睡魔に負けてしまう。
くすぐったさがあって、もどかしく思ったがそのまま寝てしまった。
それから父は静かにやってきてはバイスの小さなペニスをしゃぶるようになった。
「はっ…はっ…、んぅ…?」
「気持ちいいのかな?ふふ、眠たそうで可愛い。我慢せずに寝て良いよ」
頬にキスをされ、父の大きな手がバイスのペニスを包んで撫でるように扱く。
ぞわぞわして、気持ちいいのか気持ち悪いのか、くすぐったいのか、よくわからなくて息が上がる。
父は満足そうに笑って、バイスの腰を浮かせながら脚を広げさせてアナルを舐め始める。
「んぅ、あ、お、とう、さまっ…くすぐ、ったい…」
「……」
父は何も答えずより深く舌を捻じ込んできた。
「はっ…はっ…はっ…」
バイスは服を握りしめて息を荒げる。
身体が熱い、お尻がむずむずする。
眠い、眠たい―――バイスはおかしな状態の身体のまま眠ってしまう。
緩やかに流れる日々の中、そういった夜がたまに繰り返されていく。
「んぅ、う、ぅぅ…」
「バイス、気持ちいい?」
父の大きなペニスがバイスの小さなペニスに押し当てられ、擦り合わされている。
父の先端から溢れてくる先走りはバイスの腹を濡らして、バイスはぞわぞわする感覚に怯えた。
「ぞわぞわ、します、こわい、お父様」
「気持ちいいってことだよ。感じてるからぞわぞわしてるんだ。慣れてくるよ。
可愛いねバイス…早く大きくなろうね…」
バイスの小さな口に父の口が触れ、舌を捻じ込まれ口内を掻き回される。
流し込まれる唾液を飲み込んでいくバイス。
父は嬉しそうに目を細め、下半身をもっと密着させて擦り上げて射精する。
「あは、かわいいよバイス。蕩けちゃってる」
機嫌のよい父はバイスの肌にキスを落としていく。
バイスはされるがままだ、父に何をされているのか解らなくて怖いが、気持ち良さに身体が馴染んできてもいた。
お尻の穴がむずむずして、ヒクついてくるがバイスはどうすればいいのかわからない。
「ん?ああ、ここの味覚えちゃった?ふふ、かわいい。小さすぎて入らないんだよね…」
父―――マルクは暗い目で呟きながらバイスのヒクついているアナルに亀頭を擦りつける。
バイスは可愛らしく身体を跳ねさせる。なのでマルクは脚を掴み上げて引き寄せ、ペニスをアナルに擦り続ける。
挿入したい衝動に襲われるが、入れたらまだだめだろう。
もう一度射精して尻を精液塗れにしたあと、それをローション代わりにマルクは指でマッサージするように弄り始める。
バイスは気持ち良いのかトロンとした可愛い顔のままはふはふと息をしている。
早く精通がくればいいのにとマルクは思いながら快楽を与え続ける。
うっすら肌が透けてみる女児用のネグリジェを着せられたバイスはベッドの上で枕を抱きしめて身悶えていた。
尻にローターを捻じ込まれている。
その刺激から熱くなる身体を持て余して、どうすることもできないバイスは大きな枕を抱きしめて腰を擦りつけていた。
「かわいいねぇバイス。将来インサニアみたいにカッコよくなるけど可愛いうちは可愛いこともしておいた方がいいもんね」
満足そうにマルクは微笑む。
バイスは耳まで真っ赤になって熱をどうしたらいいのかわからず混乱し続ける。
股間を擦りつけるとぞわぞわが強くなって気持ちいいのだが、消えるわけではないので苦しい。
「バイス、お口」
マルクが命じるとバイスは口を開く。
そこにマルクはペニスを咥えさせる。無論、口が小さいので亀頭に吸い付くような感じになるのだが、懸命にバイスは吸い付いていく。
可愛いので口の中で射精してあげると、バイスの腰が大きく痙攣し、そのままぶるぶると震え続けてとまらない。
バイスは困惑しながら泣き始める。
「あれ?わぁ、精通したねぇよかったねぇ」
タイミングよくバイスも達することが出来たのだ、マルクは嬉しく思う。
「おとうさま、こわい、こわいぃぃ」
「大丈夫、泣いちゃダメ。大丈夫だよ」
優しく言いながらバイスのペニスにマルクはしゃぶり付いていく。
暴れるバイスだが抑え込まれてしまう。
ちんちんが壊れてしまうのではないか、というほどバイスは怯え、そして泣き、しかし父は喜ぶばかりだった。
◇◇◇◇
優しかったはずの父が怖くなった。
バイスは萎縮し、ただ父の言うとおりにする。
怖かった、拒絶すると拘束されてお仕置きをされる。
夜に父がベッドに入り込んでも抵抗せず我慢した。
「はぁ、バイス…ごめんね、バイス…」
父はバイスを抱きしめて謝罪の言葉を囁く。その甘い父の声で下半身が熱い。
「苦しい?」
父の手が股間に触れる。
唇が首筋をなぞり、身体がゾクゾクして熱さを増してくる。
ズボンを脱がされて、父のフェラが始まる。
苦しい、気持ちいいはずなのに。
バイスに今の気持ちを言語化することはできなかった。
父が怖い。
それだけは言葉に出来た。
くちゅくちゅと粘膜質な音がする。
父の指が中を掻き回している。
感じるところは避けていて、もどかしい。
バイスの腰が浮いて、そしてカクカクと動いてしまう。
それはフェラをしている父の口内を犯しているような動きになる。
「さわ、て…」
バイスは声を漏らす。
「おとうさま、触ってぇ…僕、なんでもっ……いうこと、ききますからぁっ!」
父は笑ってぐりぐりと前立腺を刺激する。
バイスは瞬く間に射精し痙攣を繰り返した。
******
「うぅー…!」
ベッドの中、バイスは泣きながら唸り自分を抱きしめる。
父の手が、舌が、這う感覚がする。全身を襲ってくる。
身体が熱い、勃起してしまう。腹の奥が疼く。
このような、発情のような薬物の後遺症が発作のように襲ってくることがある。
今まで大丈夫だったのに、マーク先生と同棲を初めて人の暮らしをしていると父を忘れるなと言わんばかりに。
苦しい。
『バイス…』
父の声がする。父の手が股間を這うような感覚が襲ってくる。
「バイスくん、大丈夫。俺がここにいるよ」
父と同じ声、優しい声色。
ぎゅっと抱きしめられる。
「大丈夫、治まるからね、ゆっくり呼吸して…」
背中を優しく撫でられながら、バイスは言われた通りに呼吸を繰り返す。
「マーク、せんせぇ…」
涎を流しながら、熱で熟んで蕩けたような顔をしながらバイスはマークに助けを求める。
「うん、落ち着くからね。大丈夫だからね…」
バイスの頬に手を添えて、撫でながらマークは額をバイスの額に当てる。
バイスの体温が高いせいでマークの額が冷やりとしている気がする。
「さわ、て…おとうさま、さわってぇ!…僕、なんでもっいうことききますからっ!」
「……」
マークは痛ましそうな顔をしてバイスの両手を握りしめ、お互い触らせないようにする。
この発作は一時的なものだ、ここで発作に従って慰めても治るわけではないし、より深い中毒になってしまう。
バイスはもう手遅れな身体になっているが、少しでも緩和させるためにはこの方が良い。
それはマークからバイスに伝えているが、発作状態のバイスは理性が飛んでしまう。
バイスはフーッフーッと荒い息遣いをしながら必死に耐えていた。
そうしてしばらくしてバイスは落ち着いてくる。
「…すみま、せん」
「大丈夫だからね?気にしちゃダメ」
マークはバイスを思いっきり抱きしめ、そしてキスをしてあげる。
ご褒美だ、気休めになってほしい。
バイスはマークを抱きしめ返す。
インサニアに抱きしめられているような感覚にマークは罪悪感を抱いた。
バイスをこうしてしまったのは、別の自分なのだと、何度も認識させられる。
「マーク先生も…お気になさらず」
「うん…ありがと」
あとがき
バイスくんが可哀想な目に合うのが可愛い…けどやりすぎると可哀想…そんなジレンマ。