白銀色の機体を手に入れたインサニアであったが様々な弊害があった。
 亡霊のエリザベスに取り付かれてしまったのである。
 戦闘により呪いの力の大半を失っているのが救いであるが―――

「人の肩に乗るな。重い」
『レディに対して重いは失礼なんじゃない?先生』

 地味な嫌がらせをしてくる。
 どこかに悪魔祓いはいないだろうか…。



   ◆◆◆◆



 それは唐突であった。
 自分の影が赤く濁り、肉塊のようなものが浮かんできたかと思うとそのまま影から這い上がってきたのだ。

「なんだ!!?」

 突然のことにインサニアは身を引く。

『地獄に住む下等な生物ですわ先生』

 エリザベスが現れる。

『知能なんてないに等しくて本能しかないのよ、私でも操れちゃうの。こんな風に』

「っ!!」

 肉塊から伸びた触手を寸前で避けるインサニア。

「くそ、化物め!」

 銃を撃つが大して効いていないようだ。
 インサニアは舌打しながらドアを開けようとする。

「開かない!?」
『力がなくなったってこんな小さな部屋ぐらい閉鎖空間にしてまうなんて容易いわ。
 たっぷり泣いて叫んで命乞いしてね先生。誰も助けにきやしないから』
「ッ…」

 ドアに背を預け銃を向けるが、カチンッカチンッと無情な音が響いた。

『うふ』

 微笑みながら指をパチンと鳴らすエリザベス。

「うわぁぁぁ!!!?」

 無数の太い触手がインサニアの体にぶつかっていく。

「がはっ!」

 拳を打ち込まれたような衝撃。
 腹、顔面、いたるところ容赦なく叩き込まれ、崩れ倒れたインサニアは小刻みに震えながら身を縮めている。
 そんなインサニアの足に触手が巻きつき、肉塊の元へと引き寄せようとしてくる。

「う、あっ…ぁぁぁぁ…!!!」

 恐怖に引きつった顔でインサニアは床に爪を立ててもがくがさしたる抵抗にもなっていなかった。
 肉塊の元まで引きずられると、容赦なくズボンを破られる。

「なにを……」

『別に先生を食い殺したりしませんわ。それは最後まで取っておきます。
 まずは先生を人間以下の…そうね、この化物の家畜にして差し上げます』
「ひっ…」

 肉塊からありえないサイズのいきり立った肉棒が生えてくる。

「ふざ、けるなっ…エリザベス…っ!」
『ふざけてないですよ?この子は先生が気に入ったみたいです。挨拶代わりに舐めて差し上げたら?』
「ふざけるな…!」

 殺気の篭った目でエリザベスを睨むインサニア。

『ご自分の立場わかってらっしゃるのかしら?』
「ひっ!」

 両腕が触手に絡み締め上げられ、目の前に肉棒を突きつけられる。

『舐めないと無理矢理捻じ込みますよ』
「誰がそんなことするか!」

 顔を背けながら叫ぶインサニア。

『……』

 指を鳴らすエリザベス。

「ぐっ!!?」

 触手がインサニアの腹を打ちつけ、その瞬間口の中にその肉棒が捻じ込まれた。

「あぐっ…ぅぅっ…」

 真っ青な顔で涙を流しながら呻くインサニア。
 歯を立てても妙な弾力があるだけで怯むことすらしない。

「んっ…」

 青臭さと生臭さが入り混じった不快な臭いと味で胃液が逆流してくる。

「げはっ…ぁぁっ…っ…げぇっ…」

 吐いているというのに化物は容赦なく肉棒を出し入れさせインサニアを混乱させる。

「っ……げほっ…ぐっ…!」

 解放されるとインサニアは思いっきり吐き出す。
 気持ち悪い、とても気持ち悪い。
 疲労感で身体に力が入らない。

「はっ…ぁぁ…」

 何とか嘔吐感は落ち着いてくるが、それを待っていたのか不意に引き上げられる。

「な、に……?」

 脚に触手が絡む。

「いやっ…!やめろぉぉ!!いやだいやだいやだ!!」

 もがくが逃れることなど出来ない。

『いい顔ですね先生。もっとそんな顔を見せてくださいな』

 指を鳴らすエリザベス。

「ぎっ―――」

 インサニアの絶叫は声にならなかった。



   ◆◆◆◆



「う、ごくなっ…糞が、殺してやる…殺して……」

 泣きながらインサニアはうわ言のように呟いていた。
 化物は容赦なくインサニアを突き上げる。
 突き上げられるたびにインサニアは意識を失いそうになった。

『気持ち良さそうですね先生。こんな化物相手にそんなに善がって』
「だ、れがっ…!こんなのに…!畜生…!」
『涎を垂らしながらそんなこと言われても…』

 にっこり微笑みながらエリザベスはインサニアに言う。

『顔が赤いですわ先生?涎のみならず舌もお出しになって。あらあらそこもイキそうですね?』
「んあっ…!」

 ナニを触手で扱かれインサニアは身を仰け反らす。

「わ、たしじゃないっ…からだが、勝手に…」
『化物相手に感じちゃう身体なんですね』
「っ……」

 エリザベスを睨むインサニア。
 化物の体液に催淫効果が含まれていることなど当人は知るよしも無い。
 教える理由もないのだが。

「!?」

 ナニに巻きついていた細い触手が動き尿道口を弄り始める。

「やめ…!」

 グチュッ…と入り込んでいくのと同時にインサニアの嬌声のような悲鳴が上がった。

「あっ!?あぁぁぁぁぁ!!!?」

 グチュグチュと尿道犯されて涎を垂らしながら全身を振るわせる。
 強い刺激…それも痛みではなく快感であることに戸惑っているようだ。

「イク…あぁぁぁぁっ!!イク、…エリっ…イっ……」

 ぎゅうっと根元を触手が締めて射精できない。

『化物より先にイっちゃうなんて許さないから』
「そ、んなっ…!」
『貴方は家畜なのよ?』



    ◆◆◆◆



 マークがインサニアの部屋に入ると、インサニアが白衣を被ってしゃがみ込んでいた。

「インサニア?」
「ま…マーク…」

 掠れたインサニアの声をマークは不信に思い慌てて駆け寄る。

「どうしたの?何かあった?」
「っ…」

 インサニアの顔は疲労の色が濃く、今にも泣き出しそうな表情をしていた。
 顔に殴られたような痣がある。

「インサニア…?うわ、どうしたの!?」

 マークはインサニアの姿を見て驚いてしまう。
 白衣で解らなかったが服がボロボロだった、やっぱりいたるところに痣が出来ていて、下半身は何かで濡れているように見える。
 その姿やインサニアの浮かべる表情で思わずレイプを連想させるマーク。

「あの、インサニア・・・」
「マーク…頼む」
「え?」

 インサニアに手を掴まれて首を傾げるが、その手をインサニアのナニへ添えられビクっとなる。
 ナニは既に張り詰めていた。

「インサニア!?」
「やれっていってるんだ」

 泣きそうな顔でそういいながらマークにしがみ付きキスをする。

「!!?」

 インサニアから求められるキスは初めてで戸惑うマークであったが、それを受け入れる。
 そしてゆっくりと扱き始めた。

「っ…ん」
「…口でした方が良い?」
「このままがいい…」

 マークに抱きついたまま呟くインサニア。

(インサニア…どうしたんだろう…。怯えてるみたい…)

 何があったのか言わないのは言いたくないのか…彼は怖い目にあうと思い出したくないという男なので忘れたいのかもしれない。

「んっ…ぅ…」

 マークの耳元で微かな声を上げながら果てる。
 しかし離れる気配はない。

「落ち着くまで、こうしといてあげるから」

 マークはそういいながらインサニアを抱きしめ、しばらくの間あやすように背中を擦っていた。



 END

↓↓↓当時のあとがき↓↓↓
イカせないまま終了したそうです。
↑↑↑ここまで↑↑↑