↓↓↓当時のあとがき↓↓↓
超初期設定。
まだこの頃は魔族軍のグラストヘイム支部みたいな感じの脳内設定でした。
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閃光。 一条の光が闇を切裂くように伸びアクシオンに命中した。 「ジャァァァック!!!」 キュルテンはその機体に乗るパイロットの名前を叫ぶ。 『…キュル…テ……ごめ……』 雑音混じりの音声だけの通信が入り、そのままアクシオンは爆発もせず消失した。ワープでその場から逃げたのだろう。 『逃ぃぃげんじゃあ、ねぇぇぇぇぇ!!!!』 アクシオンを撃墜したフォッケウルフに乗るハンスの悲鳴に近い怒鳴り声が聞こえる。 『せっかく見つけたのによォ!せっかくせっかくせっかく』 「ハンス…」 キュルテンの目つきが変わる。 「許さん、絶対に許さん、絶対に絶対に絶対に」 『お前が俺に勝てるとでも思ってんのかペぇータぁー??ふっざけんじゃねぇ!貴様もアロイスもぶっ殺してやる!!!』 ハンスの機体からの遠距離砲撃の雨。 「くっ…!」 なんとか避けるがフォッケウルフのビーム砲は強力で触れずとも衝撃が来る。 『ペーター』 アロイスの通信が入る。 『あいつはオレに任せてお前はジャックを探せ』 「でもアロー兄さん!」 『ジャックが心配だ。逃げた先で動けなくなっているかもしれない』 「…任せていいのか?」 『……』 目を細めるアロイス。 笑っている。 「兄さん…ごめん、今までありがとう」 戦線離脱するキュルテンが搭乗するメッサーシュミット。その機体を庇う様に相手のフォッケウルフとの間にアロイスの乗る小型戦艦ドルニエが入ってくる。 静かな操縦室。イヤに静かに感じる。 ハンスとはケリをつけておかねばならない相手だ。 身体が凍えるように寒く感じる。殺気だ。 『やぁアロー兄さん、死にに来たかい?俺に殺されに来たかい?』 ハンスから通信が入る。 「薬でも打っているのか?ジャックを撃ち殺そうとするのはおかしな話だな」 『しらねーよ!当たったんだよ!ハハッ!兄さんを撃ち殺してやる!そんなトロくてちっせぇー戦艦なんて一撃だ』 通信が切れると共に、無数の光の矢が襲ってくる。 「ハンス、殺す」 ◆◆◆◆ 「操縦はしやすいな。身体が覚えておるのだろう」 ダークロードは呟く。 『そう?良かったわね。操縦にクセのある機体だから心配だったのよ』 「そうなのか?」 ロザリアの言葉に首をかしげるダークロード。彼には人間の科学力はよくわからない。 『今の技術は操縦桿を握るだけで上手に動かせるのよ。ペダルとかスイッチとかで入り切りしなくてもね』 「ほう、そういうものなのか」 『そういうものね』 頷くロザリア。 今のダークロードは乗っ取った肉体と奪った機体に慣れるためテスト飛行をしていた。 …というと真面目そうだが、ただ暇なので散歩がてら飛び回っているだけである。 「ん?ロザリアー何か通信が入ってるようなのだが」 『通信?出たければ出れば?私は知らないわよ?』 「薄情なやつめ…」 呟きつつ通信の回線を開く。 『ジャック!!』 「うわぁあ!?」 いきなりの大音量にびっくりするダークロード。 モニターに見知らぬ男が映っていた。 「な、なんだ!?」 『ジャック生きていたのか!髪まで伸びて!!』 「は???」 ロザリアに助けての合図を目で送るも「私は知らないといいました」と冷たくあしらわれる。 「だ、誰だお前…」 『ジャック、センスのない冗談はよしてくれ。そっちに向かう』 「え????」 通信が切れる。 「…どうしようロザリア」 『だから知りませんってば』 戦艦にアクシオンとメッサーシュミットが到着する。 「連れてきたんですか!」 「仕方ないだろう、何か知らないがしつこいんだ。水とエサもってきてやれ」 シュミットのコクピットが開く。 構造上コクピットが開くと同時に中の操縦席がスライドしてくる仕組みで、飛び出てきた操縦席に座る男はさっきとは打って変わって弱々しくグッタリしていた。 「何日も我を探していて非常食が尽きてしまっていたそうだ」 ロザリアから食料を渡され、渋々キュルテンに届けるダークロード。 「水だ」 「すまない…」 水を一気に飲んで咽ている。 「はー、はー…もう、あのまま死んでしまうかと思ったよ…」 「よく非常食なんて積んでたわね」 「あぁ、コクピットの中で何日も待機する仕事とかあるからね」 ロザリアに答えて、ふと周りを見回す。 「何か変な船…ジャックはいつからこんな趣味に」 「だから我はジャックではないと言っておろうが!お前は何なんだ?」 「私はペーター=キュルテンだよ?…えー、どーみてもジャック……」 ダークロードの顔をまじまじと見る。 「アクシオンの識別コード頼りに来たし、ジャックじゃないというのなら何なんだ?」 「我は魔界を統べる魔族の王であり不死者の王、ダークロードだ」 「誰だいそれ」 ダークロードはいじけるように格納庫の隅っこへ行って蹲ったそうな。 「つまりジャックはダークロードに乗っ取られて、この船はダークロードの軍艦だと?」 「そういうことです」 頷くダークプリースト。 「よく解らんがジャックはとりつかれてるだけだろう?ならジャックはジャックだ」 微笑んでダークロードの手を握るキュルテン。 「ちぃぇぃっ!!!」 「!?」 ダークプリーストが懐から取り出した分厚い本の角攻撃をしてきてそれを避けるキュルテン。 「なにをする!」 「不死王様に気安く触らないでいただきたいです! いいですか、肉体は人間でも不死王様は高貴なお方!貴方のような人には手が届かない存在なのです!」 「今、手握ったが」 「そういう意味じゃないですよ!ばかばか気安く触らないでくださーい!」 もうゴハンも食べたんですから出て行ってください!」 「無茶を言うな。こっちだって困ってるんだ、ジャックを助けようとした船は戦闘で行方不明だし…。 しばらくここで暮らしてもいいだろ?ジャックを狙うやつらがまだいるかもしれないし」 キュルテンはダークロードを見て微笑む。 「私はジャックの面倒を見ると約束したんだ」 「ふむ…」 ダークロードは腕を組んで少し考える。 「我に忠誠を誓い、アリのように働くのならここに置いてやってもいい」 「それでいい」 「置いちゃうんですか不死王様!」 「だって戦力欲しいし…」 「そ、それはそうですけどぉ…わたくしっ!この人と仲良く出来そうにありません!」 ビシィッ!とキュルテンを指差すダークプリースト。 「何でだ?」 首を傾げるダークロードに、ダークプリーストは腕をぶんぶん振りながら、 「だってあの人、人間のクセに気安く不死王様に触るんですもんっ声かけるんですもんっ」 「お前とそう変わらないだろ?」 「うぐっ!」 「ではペーター=キュルテンよ、我が軍にはいるということはすなわち神と敵対することである。 覚悟は出来ておろうな?」 「あぁ、ジャックのためなら何が敵だろうと関係ない」 「よし。人格はロザリアより歪んでいなさそうだな。それなりに使えそうだ。 ところで外をうろついていると何者かに襲われるのはこの肉体を狙っていたのか?」 「そうなんじゃないか?ジャックは狙われてるんだ。詳しくは話してくれなかったけど」 「ふむ…ややっこしい身体を乗っ取ってしまったな…。しかし黙って狙われ続けるのは癪だ。 そうだキュルテンよ!何故狙われているか理由をみつけるのだ!お前は外で情報収集担当の役目を命ずる」 「これまた難しい命令を……そういうの得意分野だけどさ……」 「良かった…外で活動してくれるんでしたらわたくしとの摩擦がなさそうです」 ホっとするダークプリースト。 「お前なぁ……」 呆れた顔をするダークロードであった。 END
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まだこの頃は魔族軍のグラストヘイム支部みたいな感じの脳内設定でした。
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