「いんさにあっ…!」
マークはインサニアの名を呼ぶことしかできない。
ベッドに大の字に拘束されていて抵抗もできない。
頭の中はもうぐちゃぐちゃだ、どうしてこんなことになっているのか、どうしてそんなことをするのか、そして激しい快楽の攻めによってそれらがぐちゃぐちゃに掻き混ぜられる。
インサニアのナニが奥まで届く。ディルドでもそこまでいかない場所を抉られている。
「ぉっ…ぉ…!」
反応を楽しむようにトントンと軽く突かれてマークはギチギチと腕を拘束する鎖を鳴らす。
脚がカクカクと痙攣する。
「マーク…」
耳元でインサニアが囁いてくる。
「私のを覚えろよ?なぁ?」
「やめ、て…いんさにあ、きもちいい、からぁ…もう解ったからぁ…」
「何も解ってないんだよお前は!」
「んひぃ!!!」
乱暴に犯され始める。
いつもならインサニアのペースで、インサニアが勝手にイって勝手に終わるのに。
インサニアはなかなかイカない、勃起した状態がいつもより長く、その分マークの中に存在していることになる。
「や、やぁぁ…!いんさにあ、いんさに、あぁぁ…」
勢いよくマークが射精してもインサニアは腰を止めない。
マークの腰を持ち上げてより深く貫こうとしてくる。
「お、かしくなるっ!おしり、おかしくなるからぁ!おっきぃ!おっきぃよぉ…!」
「うっ…」
「ひぁぁぁぁ…」
奥で出されてマークは仰け反る。
「マーク…」
インサニアが優しく腹を撫でてくるので興奮でゾクゾクするマーク。
マークはインサニアのその手の上に自分の手も当てたくなった、握りたい。インサニアの手を。
「綺麗にしろ」
マークの白濁で汚れた手をマークの口元に押し付ける。
「はぁっ…」
れろ、と舌を大きく出しながら舐めとり始めるマーク。
インサニアの手の形は好みだ、綺麗だと思う。
その手が自分の身体にいやらしいことをしているのだと思うと興奮してしまう。
ぎゅうぎゅうとインサニアのナニを締め付けてしまう。
催促しているかのように腰を揺らしてしまう。
だめなのに、そんなことすれば誤解されてしまうのに。
「んふっ…ぅ…」
インサニアの手がマークの口を塞ぐように抑えてくる。
舐めづらいが、マークは懸命に舌を出す。手を舌で押し返そうとしてるように見えるかもしれない。
できれば指先をしゃぶりたいのに、インサニアは意地悪をしているのだ。
「んっ…ふっ…ふぅ…」
腰がカクつく、おねだりしてしまう。意地悪をされているから。
しばらく、マークとっては長い時間だったがどれぐらいの時間だったかはわからない、やっと解放されて指先がマークの舌を撫で始める。
マークは犬のように舌を出して舌を弄ってもらう。
インサニアの腰も緩やかに動き始めた。
激しく前後に動かさず揺らす様に動いている。
自分のナニも勃起してきて腰の動きに合わせてゆらゆら揺れている。恥ずかしい、できれば触ってほしい。
「んぅ…」
ついにインサニアの指が舌の上に乗せられたのでマークは指を引き込んでしゃぶり始める。
吸いつくような音をわざと立ててしまう。喋れないから音を出さないと落ち着かないのだ。
「お前これ好きだよなぁ…」
インサニアが呟きながら顔を近づけてきてくれる。
マークは興奮気味に息を吐きながら口を開いてキスを受け入れた。
インサニアに指先で舌を撫でられたあとのキスは気持ちが良い。何故かはわからないが、触れ合っているのが興奮するのだとマークは思う。
「うっ…んっ…」
意識せずに射精してしまう、ゆるい射精だ。興奮しすぎたのかもしれない。
だらだらと零れ流れる精液に気づいたインサニアがマークのナニを扱き始める。
「んぅ!?ぅぅぅ!」
イってる状態で扱かれる強い快楽にマークは思わず声を上げるがインサニアの舌が自由にさせてくれない。
「ふっ…!う!」
インサニアの腰が強く打ち付けられ始める。
「んぅぅぅ…!!!」
お尻だけで達するマーク。
「はっ…イキすぎだろお前」
笑みを浮かべて囁くインサニア。
キスから解放されたマークは口から多量の唾液を垂らしながら荒い息遣いでインサニアを見上げてくる。
もう目は熱で虚ろで顔は蕩けきっていた。
「もっと、いんさにあ、もっと…」
「気絶するまで止めないからな」
◇◇◇◇
「はっ…はひゅ…はぁっ…」
顔を真っ赤にしたまま荒い呼吸を繰り返すマーク。
インサニアの精液をたっぷり注がれている状態でディルドを捻じ込まれ、陰茎に貞操帯をつけられてペニスを弄れないようにされている。
ただ貞操帯は触れなくさせているもののスイッチで通電するようになっている。陰茎の裏側と陰嚢の根元を刺激するタイプだ。
先ほどパルスを流されて身悶えたあとだった。
「楽しいおもちゃだろ?尻もスイッチ入れておくか」
「ひぁ、なん、で…!もう、終わっ…てぇ!」
「お前が悪いんだ、私のものなのに!マークは私のものなんだからな!?自覚しろ!」
「違っ…俺、別にっ…だからって、こんな…」
「…」
インサニアはパルスを流すスイッチを入れる。
「んひぃぃ!!!!」
がちゃがちゃ鎖を鳴らしながら身悶えるマーク。
一度射精してしまうと止まらなくなる。
脚が内股になりながらガクガク震え、身体が仰け反るのでディルドも変な当たり方になってしまう。
「ゆるして!いんさにあゆるして!ごめんなさいごめんなさいっ」
パルスが止まる。
「ひっ…ひぃっ…ひっ…」
痙攣しながら泣き始めるマーク。
「謝れて偉いなマーク」
インサニアの手がマークの頭を撫でる。
「でもお前はすぐあいつらとヤるんだよな…。反省してないからな…。そんな体だしな…」
インサニアの暗い瞳がずっとマークを見ている。
「こんなに私のものだって教え込んでるのに…」
キスをされる。
口に、首筋に、鎖骨に。
そして乳首に噛みつかれて吸われ、マークはその刺激に声を上げてしまう。
そうしてインサニアの噛みつく愛撫が終わった後、マークは拘束を解かれることなくそのまま放置された。
インサニアに反省をしておけといわれたが理不尽だ。
付き合ってもいないのに、他の男に押し倒されて抵抗やもなく犯されてるというのに、犯された方が悪いというのだ。
なら守ってほしい、それぐらいしてから文句を言って欲しい。
インサニアは自分勝手すぎるとマークは思う。
「ふぅーん?今日は放置プレイ?」
ラミレスが部屋に入ってきた。
「えっと、はい…そうです…ひぁ!?」
ラミレスがマークの胸元にある愛撫の跡を指でなぞってくる。
「あいつこういうの好きなんダ?」
「その、やめ、んぅぅ!」
乳首を捩じられて身悶えるマーク。
「あは、お前いやらしいカラダしてんのが悪イのヨ。今日のオモチャこれ?」
ラミレスがコントローラーを弄る。
刺激にマークは再び泣き叫び始める。
「電流に弱いんだ?へぇ、んふ。かわいいワねぇ」
ゆるめのパルスに調節され、マークの下半身は我慢汁なのか射精が垂れてるのか解らない状態になる。
腰が勝手にカクカク動いてしまう。そのせいでディルドが良い所を擦ってくる。余計にそれを追って腰がカクつく。
勃起したいが貞操帯のせいでできず苦しい。
「はっ…はっ…はっ…」
「犬みたいでカワイー。しゃぶれよ」
ベッドは大きいサイズなのでラミレスがマークの頭元に座っても余裕がある。
そのままマークの顔をラミレスの方―――首の向きは見上げる様な状態に近い。へ向かせてその口にナニを捻じ込む。
「んぶ!おっ…ぅぅ…」
喉の奥まで犯される。
いつもラミレスはこのフェラをさせてくるが苦しさに慣れることはない。
えずきながらマークはされるがままになる。抵抗すると長引くからだ。
「お前の喉きもちいーンだよ?今日は味わってもらおうカ?」
いつも奥で射精するラミレスだが今日は舌に亀頭を擦りつけながら射精する。
濃厚な匂いと味にクラクラするマークだが零さず飲み込んでいく。
教え込まれてしまっているのでラミレスの先端にしゃぶりついて残りも吸いだしていく。
「はぁ…ぁぁ…はぁ…」
ぼんやりした顔でマークはラミレスのナニを舌で舐め続ける。
綺麗に掃除をする、そういう教え込みをほぼ流れで行ってしまっているのだがもっと欲しいと煽っているようにも見えてしまう。
「犯してやろうかなって思ってタケど、今日はこっちのが楽しイな」
「んぐ!」
「首絞めてアげるネ?」
「っ…!っ…!!!!」
「あはは舌の抵抗すごっ…イイわねェ、あー、お前いいわマジ。ちゃんと今度犯してヤるからサァ。
頑張って抵抗してナいと、窒息するカモね?」
「っ…!!!」
「あ?漏らした?あははははは、ごめんごめん、締めすぎちゃっタぁ?ほら、ゴックンしよーかぁ?」
ラミレスの加虐心が満たされるまでマークはフェラを強要されて解放されるまで、そんなに時間は経っていなかったがマークはぐったりしていた。
「あぁ…その顔そそるわ…お前本当可愛いワネ?」
微笑んでラミレスはマークの頭を撫でる。精液で汚れててべっとりしているがラミレスは気にしない。
首も締め跡が残っていて少し痛々しいがラミレスにとっては興奮材料になる。
可愛い子が酷い目に合ってると興奮する。(ちなみにここに「愛しい」が入ると逆転してめちゃくちゃ大切にし始める天邪鬼である)
「全部ゴックンできてる?」
ラミレスの指がマークの口をこじ開ける。
「ぁ…」
朦朧としていたマークはそれに気づいて自分から口を開いた。
「えらいワねぇ、飲んでるなぁ。ワタシの味覚えなさイネ?今日はたっぷり味わったでしょ?」
「くちの、なかぁ…らみれすさんの味が、のこってる…」
「あは、最悪ねー?あはははは」
楽しそうに笑ったラミレスはマークの拘束を弄る。
ベッドに縛り付けているのを外して両手を拘束するのみにしたので腕は自由になった。
脚は繋げられたままなのでその場から逃げることはできないが。
ラミレスはマークの頭から下半身へ場所を移動し捻じ込まれているディルドを弄り始めるのでマークは声を上げる。
「らみ、れす、さんっ!だめ、うごかさ、ないでぇ…!」
「ずっと腰振ってたくせに何言ってルの?気持ち良クしてやっテンだろが」
振動の動きを強めさせてラミレスは適当にディルドを前後に動かす。
その動きに合わせてマークが鳴いて身を捩るのが面白かった。
ディルドの隙間から中に残っていた白濁が垂れてくる。
「なかっ…!いんさにあ、のがっ…かきまわされてるぅぅ」
「全部出ちゃうのイヤ?しっかり締めれば?あはは面白いワねぇ」
マークのことなど無視をしてラミレスは甚振ることを楽しむ。
跳ねる腰が誘っているようで見ていて楽しいし、上がる声も甘ったるくてもっと聞きたくなってくる声だ。
蕩けていやらしい顔のまま、無意識に貞操帯を両手で引っ掻き始めている。
隙間は排泄用の先端部分のみのそれを引っ掻いたところで何も感じれないだろうが扱きたいのだろう。
尻を犯されながら扱かれるのが気持ちいいと教え込まれているから。
パルスの刺激も余計な刺激かもしれない、強制的に絶頂を早めるばかりのものだから触って満たされたいのに満たされなくてじれったい。
「んぅっぅぅぅ…!!」
引っ掻きながら身を縮めるように背を丸め痙攣するマーク。
ドライで達したマークが面白くてラミレスは笑う。
「キスしてあげる」
硬直しているマークを抱きしめながらラミレスはキスをする。
散々自分のペニスを舐らせた舌を自分の舌で舐るのはちょっと面白いな、と思う。
マークに何をやっても面白くなるんだなと気づいた。
この男をバカ息子が独り占めしようとしているのが気にくわない。
首絞めの痣の上にもキスをしながらラミレスはマークの尻を揉む。
「らみれすさん、とってぇ…これとってぇ…」
「取ったらお前が気持ちよくなるばっかりだから嫌ヨ。おねだりするお前が可愛いカら取ってあげナい」
「そんなぁ…ここ、こわれちゃうぅぅ…」
「たたなくなったら穴専用になるワね?オメデト」
「やだぁ…」
「あははっ!かわいい…他の男にもそんな顔してんダロ?バカ息子が嫉妬すんの解るわぁ…」
ラミレスに両手で顔を掴まれて怯えるマーク。
インサニアと同じ暗い瞳が怖い。
「ワタシらを誘惑シてんダヨ?解ってナイだろその顔ハよぉ!…でもそういうところ可愛いカラいじめちゃうノよね」
マークから手を離すラミレスはニヤっと笑ってベッドから降りる。
「いじめたいから助けナイ」
「そんな…やだやだ、らみれすさん待って、いかないでぇ…」
泣きじゃくりながら手を伸ばすマークだがラミレスを悦ばせるだけで無意味であった。
誰もいなくなった部屋でマークはおもちゃからの刺激に耐えて体を落ち着かせようとするが、インサニアとラミレスの残り香を感じたり思い出したりしてしまうたびに身体がゾクゾクしてくる。
「なんで、おれ、なんもしてないのにぃ…」
せめて貞操帯だけでも外してほしい、苦しい。
カリカリと爪で引っ掻いてしまう。
でも取れるわけもない、解っているが身体がそう動いてしまうのだ。
弱く流れる電流も慣れてきてしまっていて、確かに快楽の一部にはなっているがじれったいものを感じる。
「はっ…はっ…」
再び短い呼吸を繰り返しながらマークは腰をカクつかせて振動による刺激で快楽を追い始めていた。
両手を拘束されているが腕が自由になった分、自分でディルドを動かせるようになった。
でも触るのが怖くて腰を揺らし貞操帯を引っ掻くだけにとどまっている。
「あ…」
コントローラーの存在に気づく。
止めて抜いてしまえば後ろの刺激が減って身体が楽になる。前の電流も同じくだ。
しかし触るのが怖かった。
止めたら全てが終わってしまいそう、インサニアに冷たい目で見られたらどうしよう、ラミレスにつまらなさそうな顔ををされたらどうしよう。
怖くて怖くてたまらなくなる。
マークには現状維持しか選ぶことができなかった。
◇◇◇◇
「お辛そうですね」
今度はバイスがやってくる。
いつもの笑顔を張り付けてマークの見下ろしてきた。
「ばいす、くん…」
ぐったり気味のマークであるがバイスを認識する意識は残っていた。
両足を擦り合わせてイクのに耐えながらシーツを握りしめて身悶え続けていたのだ。
「あは、楽しいことをされてらっしゃいますね。僕も遊んでいいですか?」
「た、たすけ、て…」
「いいですよ。ふふふ」
貞操帯の鍵の部分はアナログな南京錠タイプだったので魔術で断ち切り外してあげる。
電流を流すためだけのリングは一体となっているわけではなかったらしい、陰茎と陰嚢の根元についてるまま。バイスはそれを外さず次にディルドを引き抜き始める。
「と、とめて、からっ!お願、いっあああ!!!」
仰け反るマーク。マークのナニが勢いよく跳ねて射精する。
「ああ、我慢してらしゃいましたものね、濃いのがでちゃってますよ」
バイスはマークの射精し続ける先端を咥えて吸い始める。
「あっあ、あぁぁぁ…」
甘い刺激にマークは甘ったるい声を漏らしながら仰け反ったままになる。
バイスの指が中に潜り込んで前立腺あたりを撫で始めたからだ。
「とまら、なイっ…バイス、くんンンッそれぇ、とまらないぃ…!」
「ふふ、可愛らしい。お母様の匂いがする。これお母様ですか?」
まだ奥から垂れてくる精液にバイスが問いかけながら指を引き抜いて穴を拡げる。
「やっあ…!」
恥ずかしくなって身を捩るマーク。
「舐めてもいいですか?お父様はそういうのお好きでしたのでマーク先生も気持ちよくなると思います。」
「え!?やだ、そんなとこっ―――」
俯せに体勢を変えられて解放されたペニスを扱かれながらバイスの舌がディルドで遊ばれていた部分を這い始める。
「やぁぁぁ…!そん、なっ…だめ、だめぇ…!」
舐めさせちゃいけないと解っているのに身体が動かない、口で否定しているのにバイスが言うことを聞いてくれない。
ナニを扱くバイスの指使いに力が抜ける。
舌が中に潜り込んでくるのが堪らなく気持ちよく感じてしまった。
「あ―――」
悲鳴のような嬌声を上げながら再び射精してしまう、あれだけ出しているのに止まらない。下半身がバカになってしまっている。
「んふ、マーク先生…可愛らしいですね。興奮してしまいます。僕はディルド代わりになってあげますから前は好きなだけご自分で扱いてみてください」
「はぅ、あぁぁぁ…」
バイスのナニが捻じ込まれていく。
マークが気持ちよくなるところを解っているのでそこを擦られたり叩かれたりが始まりマークは気持ちよさに泣きじゃくりながらもバイスに言われた通りに自分でナニを扱く。手が勝手に快楽を追って動いてしまう。
バイスにお尻をいじめられているのに自分でも亀頭を刺激していじめてしまう。
ずっと我慢していたせいだと思う。
さっきまで触れなくてじれったくて、やっと触れるようになって―――
「ばいす、くん、さわってぇ…」
「はい?」
「じぶんじゃ、たりないっ…たりないよぉ…」
「えっちな先生ですね。いいですよ、ふふ」
バイスはマークの手の上から握り一緒に扱き始める。
「あっあぁ、あ、ぁぁ…」
「舌出してアヘって可愛らしいお顔ですよ先生。そんなお顔をするから他の男たちは喜ぶんです」
理不尽だ、したくしてしている顔ではないのに。
「ぉっ!?」
バイスのナニが奥を抉る。
「ここマーク先生のスイッチはいっちゃうところなんですよ。インサニア先生にたっぷり教え込まれたんでしょう?」
「ば、いすっ…ばいすっ…らめ、そこらめぇ…」
「蕩けちゃいますもんね?僕は先生を蕩けさせたいので止めませんけど」
「おっぁ、ぉぉっ!」
低い呻くような悲鳴を上げるマークを愛しく思うバイス。
甘ったるく鳴く先生も好きだが交尾中の獣のようになる先生も好き。
バイスはがっちりとマークを捕まえて奥を攻める。インサニアの形を忘れさせたいぐらいに。
最初のころは、マーク先生もお父様と同じかもしれないという不安、そしてマーク先生を支配すればお父様を支配したことになるのでは?という邪な気持ち。でも今は違う、ただただ愛しいマーク先生だ。先生が自分のことをバイスとして見てくれている以上そのまま愛しい先生である。
中に熱を注ぐとマークは嬉しそうな顔をしているが、本人は自覚もないし気づいてもいないだろう。
もっともっとと、口がいう前に中が蠢いて催促していることも。
交尾が大好きなマーク先生。
バイスはニッコリとほほ笑んで愛しいマークを抱きしめてしまう。
「マーク先生は本当に僕たちを誑かすのがお上手ですねぇ」
「な、なに…?」
「えっちな体をしていらっしゃいますね、と言いました」
「違…えっちなの、インサニアからだしっ…なんかみんな、えっちなことしてくるし…」
「交尾をしたいっていう匂いが凄いんですよ?先生は」
バイスはマークのうなじを噛む。
「はっあ、んぅ…」
「ほらぁ。そうやって誘うんですから」
「ちが、う、噛んでくるからぁ…!俺、誘ってないよぉ…」
「ふふ、面白いことをおっしゃいますね。そういうことにしておきましょうか。」
ゆっくりとマークの中から引き抜くとマークは少し名残惜しそうな顔をしているのだが、無自覚なのだ、罪深い男である。
「ばいす、くん…あの、これも、取ってくれる…?」
電流を流すリングのことをいうマーク。
「今は無理ですよ。萎えた状態じゃないと取れません。ほら、先生が興奮していらっしゃるからがっちりとハマってるでしょう?」
「だって、止めてくれてないからこうなってて…!」
「ふふ、萎えるの手伝ってあげますね」
バイスはマークを仰向けに寝かせてナニをしゃぶり始める。
「う、んぅ…バイスくん、無理、してない?」
「大丈夫ですよ、マーク先生にご奉仕するのは興奮しますので」
「なら、いいの…かなぁ?」
荒い息を整えようとしながらマークは呟く。
バイスは気にせずフェラをしてくれている。
これを違う世界の自分が、幼い頃からバイスに教え込んでいたというのだから血の気が引く。
懸命にしゃぶってくれているバイスが愛おしい。
頭を撫でてあげたいが、両手の拘束具が邪魔だ、鎖が顔に当たって邪魔をしそう。
たかまってきてバイスの口の中に熱を出す。
熱を受け止めたバイスはうっとりした顔でそれを飲み干していく。自分もあんな顔してるのかな?とふと思う。
インサニアやラミレスに出された時、ちょっと、いやだいぶ…味わってしまうので……?
バイスも口元に手を持って行きながら堪能している仕草がある。
これは教え込んでやれるものではないだろう、親子なので…いけない部分が遺伝してしまっている!
マークは顔を赤くし、そして股間が反応してしまう。
「…おや?なぜ反応を?」
「ご、ごめん………バイスくんの顔が、えっちくて」
「……初めて言われました」
「ほんとごめん…自然に落ち着くの、待つよ…なんかもう、終わりが見えない」
「それほどまで?」
首をかしげるバイス。
自分はインサニアの顔なのにどこがツボだったのか解らない。しかし、お父様はお母様を愛していたしマーク先生もインサニア先生を何かしら思い感じているのだろうとバイスは思う。
マークが自分の仕草で興奮したとは気づかないバイスである。
「インサニア先生が帰ってくるまでマーク先生を眺めていてもいいですか?」
「面白くないと思うけど…その、変になると思うし」
まだパルスが緩く流れているので、それで身悶えることがある。
恥ずかしそうに告げるがバイスはニコっと笑う。
「その姿を眺めていたいのです」
「そんなぁ…」
「好きにさせてもらいます」
「恥ずかしい…」
◇◇◇◇
インサニアが部屋に戻ると、案の定マークは他の男たちに嬲られていたのが解った。
マークがえっちなことになってるとすぐ集まってくる。マークが変なフェロモンを出しているせいだ。
甘い匂いがする、マークの匂い。
本当に甘い匂いがしているわけではない。なぜかそう感じてしまうというだけだ。
「はっ…んぅっ…はぁ…」
マークはバイスの視線を感じながらバイスに電流を弄ってもらって甘イキをしていた。
「おかえりなさいインサニア先生」
「勝手に貞操帯を外すな」
「お辛そうでお願いされたら嫌とは言えませんので」
クスっと笑いながらバイスはマークの額にキスをして立ち上がる。
「ではマーク先生、僕はもう行きますね」
「うん、またねバイス」
「またねじゃない」
部屋から出ていくバイスを名残惜し気にするマークにインサニアは怒る。
「反省しろっていっただろ!」
「じゃあずっとそばにいてよ!放置してどっかいっちゃうから俺がえっちな目にあうんだよ!」
「拒絶しないお前が悪いのでは?」
「その前にインサニアが悪い所あるから!」
「お前ぇぇ…!」
インサニアはマークの脚の拘束を外しペニスのリングも少し強引に外してマークの両手の拘束を掴んで引き摺り歩く。
シャワー室に辿り着くとそのままの格好でインサニアはマークとともにシャワー室に入ってシャワーをぶっかけ始める。
「放置プレイしたらなんで全身精液塗れになれるんだバカ!そういうところがイラつくんだ!」
「それは…ぶっかける人が悪い…」
主にラミレス…。あとマーク自身…。
「ここは?バイスか?」
「ひゃあっ」
乱暴にインサニアの指がマークの尻の穴に潜り込んで来て中を掻き回す。
「お、奥ゥ…おくに、いっぱいキてぇ…」
壁に手をついて喘ぎながら報告するマーク。
どろりと精液がシャワーの水と混じって出てくる。
「あと、おしり、舐めてくれたぁ…」
「ん?ああ?……そう…変態親子…」
ドン引きのインサニア。インサニアはそういうプレイは趣味ではないのだ。
マークにそういう気があるのはなんとなくわかっていた、精液飲むときとか悦んでたし。
あくまでインサニアにはそういう性癖はない。
「ラミレスのをしゃぶってたんだろう?吐き気がするな」
「ごめんねぇ…」
インサニアもシャワーの水を被るのも構わずキスを交わす。
「インサニアの舌、えっちで好き。だから、その、キスやめてほしくない…」
「じゃあ他の男とキスをするなという話なんだ。誘うんじゃない」
「誘ってないのに…」
再びキスをしあう。マークは水を含んで重たそうなインサニアの前髪を掻き上げる。
切れ長の目はマークをしっかりと見つめている。
ラミレスに似ているが、似ているだけで同じではない。
「はっぁ……インサニア、捨てないでね?こんな身体にしたのインサニアなんだよ?」
「ヒトのせいにして…」
「インサニアのせいだって」
マークは指先でインサニアの髪を撫でながら引き寄せて鼻筋に唇を這わせ、額にキスをする。
インサニアもマークの首筋にキスを落とし始める。
「なんかインサニアにこうやって触ってもらえてる方が好きかも…」
「……そうか」
マークにぎゅっと抱きしめられるインサニア。
「そうやって私を誑かして…」
ぎゅうっとマークに抱きしめ返すインサニア。
「誑かしてないよ!本心からの気持ちを伝えてるだけだよ俺は!!」
それが悪い!と叫びたいインサニアだが、それをいうとマークは素直に何も言わなくなりそうだったので黙り込む。
ままならない、何をやってもマークに通じないのだ。
まず相手に『好意』を示していないインサニアなので、通じるわけがないのだが。
急に黙り込むインサニアが心配になるマークだったが、抱きしめられるのが心地よくてしばらくこの状態を堪能した。
インサニアに求められることは、嫌いではないから。