マークからの不意打ちのキスだった。
たまたまインサニアがマークの横に立って顔を向けた時にいつもしてますといった顔で、唇を重ねてきたのだ。
「…あ!ごめん!」
真っ赤になるマーク。
「なんかバイスくんと一緒にいるときこうしてるからつい!インサニアとバイスくんの匂いが似ててつい!体が勝手に…!!!」
慌てながら言い訳をする。
「…ほう?」
不機嫌な表情になるインサニア。
「私と他の男を間違えた、と?」
「え、まぁ…そういうことに…なっちゃうかな?」
えへ、と誤魔化し笑いをしながら視線を逸らすマーク。
インサニアはマークの手を掴み上げて引き寄せディープな方のキスをする。
藻掻くマークだがデスクの上へ押し倒され押さえ込まれてしまう。
舌がマークの口内を蹂躙、マークの舌に絡んでくる。
「んふっ…!?」
下半身を擦りつけられる。服越しにお互いのものが擦れ合ってマークの喉の奥から声が漏れる。
しかしインサニアはキスを止めないし煽るのもやめない。
動きを止めたくてマークの脚がインサニアの腰に絡むが余計に密着させるような形になるだけだった。
「ぷはっ…いんさにあ、だめ、だめぇ…」
「脚で離さないのはお前だろ?」
インサニアは答えながらマークのネクタイを緩ませてボタンを外して首筋にキスを落とし始める。
「ちが、うっ…体が、勝手に反応しちゃうんだってばぁ…!」
「随分と私の知らない間に調教されたようだな?」
「それはっ…そう、なんだけど…」
否定したいができないマークはインサニアと目を合わせられない。
「バイスくんとは、そういう仲じゃなくてっ…そういう雰囲気になるっていうか…、優しい感じのえっちをしてくれるというか」
墓穴掘りの名人かな?
「それで?恋しくて私と間違えたと?」
「間違えたのは謝るけど!恋しいとかそういうんじゃないよ、本当、インサニアとバイスくんの匂いが一緒なんだもん!
えっちな匂いするんだもん!こっちが謝ってほしいよムラっとするんだからね!」
「…そんな変な匂い出してるつもりはまったくないが」
「出てるー!」
「わけのわからんことを言うな。黙れ」
「んぅ」
再びキスで口をふさがれる。
マークはインサニアの背に腕を回してキスを受け入れて味わっている。
腰も自ら擦りつけているのかカクカクと揺れている。
こんな煽るような動きは今まですることなかったのでバイスに教え込まれたのだろう。
そういう動きは好きだが他人が教えたんだと思うと腹が立つインサニアであった。
マークの舌を噛んで弄んでから体を引き離す。
「はっ…はぁ、はぁっ…」
犬のように舌を出しながら荒い息をしているマーク。
「仕事に戻るぞ」
「うん、そうだね…うん…」
強請ればセックスをしてやるのに、とインサニアは思いながらインサニアに同意し震えつつ身なりを整えているマークの姿を眺める。
「マーク、ヤりたければ私に言えよ?バイスに慰めてもらおうとするな」
「ふぇ!?」
そのつもりだったらしい。
「絶対に私のところへ来るんだぞ?解ったか?」
「う、うん…」
頬を赤くし頷くマーク。
「お前は私のものだ、解っているな?」
「インサニアのものになってはないけど、解ったよ…」
そんな、二人の会話。
二人の距離をバイスは見守りながらニチャア…と笑うのであった。
マークと共にあまあまえっちしつつどすけべ開発をして潜在的なすけべさを表に出しやすくし、それを見せつけることでインサニアの独占欲を煽る。
完璧な作戦である。
このバイスは両親の交尾する姿が見たいタイプのバイスくん