マークは自分の身に起きていることに対して混乱していた。
廊下で出会ったラミレスに自室へ引きずり込まれ、抵抗する間もない手際の良さで腕を後ろ手に拘束されてしまったのだ。
そしてベッドに寝かせられズボンを奪われて犯されていた。
「らみ、れすさ…ンっ!なん、でぇ…!」
「お前ら楽しんでたんデショ?仲間外れなワタシ、カワイソじゃない?」
「なかま、はずれって…?」
「お前良いケツマンコしてるって褒めてヤってんダヨ?ほら、ここ好きネ?」
「おっ!ォ…!」
深く突かれてマークの身体が仰け反って声が低く漏れる。
そこを重点的に攻められてマークは何も考えられなくなる。
ラミレスとは成り行きでインサニアと一緒にセックスをしてしまったがこんなにされるほどの仲ではなかった、はずである。
マークの具合を確認したいなぁ程度のはずだった。
それが今日はなんだか雰囲気が違っていて、つまみ食いどころではない。本気のセックスだ。
ラミレスの熱が中で吐き出されて釣られるようにマークも射精をし自分の腹を汚す。
「あは、カワイイ顔になるからお前好きよ」
中に挿入したまま、腰を揺すって甘い刺激を与えながらラミレスは微笑む。
「らみ、れす…さんぅ…やらぁ…」
中をヒクつかせながらマークが一応抵抗の意思を見せるがその表情は蕩けている。
「そうやって男を誑かシテさぁ、才能あるよお前。ワタシの肉奴隷にしてやってもいいぐらいだなぁ。
まぁそれヤるとあのクソガキどもの相手すンのめんどくせェからしないけど。
あのクソガキどもよりワタシのが良くナイ?」
「わ、わかりませ…ん」
マークは首を左右に振る。
本当に解らなかった、頭の中がぐちゃぐちゃだ。恋人でもないのにこんなことをしてきて、何が良いのか解らない。
みんなに気持ちよくされて、みんな良くて―――わからなくなる。
「嘘デショ、ワタシの方が良いだろーがよ…クソビッチ野郎め…」
心外だと言わんばかりにラミレスはマークを睨む。
「調教ネ、甘やかしてはダメ。」
何やらベッドの下から箱を出してきてベッドの上に中身をひっくり返した。
大人の玩具が出てくる。
インサニアもそうだが親子そろってベッドの下に大人の玩具を収納しているのはなんなのか、親子だから似るのだろうか。
マークはインサニアの部屋を思い出しながらも混乱する。
「玩具の経験は?」
「い、インサニアにたまに…最近やってないけど…」
「あ、そうなんだ。まぁヤってる暇なさそうだものね。今からヤるけど。」
「なんでぇ!?」
「限界を迎えて欲しくなったチンコを教えな」
「そんな、浮かばないと思うんですけど!」
「ハァ!?浮かばせるんだよ!」
「やめ、ラミレスさん本当にダメぇ!」
力を入れてはだめだと解っている。
だがもう既にエネマグラをがっつり入れられて前立腺を刺激しているのに力なんて抜くことはできない。
脚をこすり合わせてしまう、快楽を逃したい本能が身体を反射的にそうさせるのだが刺激は変わらない。
「はっ…はぁ、ひぐっ!ぅぅぅ…」
マークの脚を含めた腰がカクカク震える。
「ドライでイってんね。ここも弄られたことある?」
マークを後ろから抱きしめているラミレスはシャツの中に手を突っ込んで乳首を抓り始める。
「やぁぁぁぁ…イってるの、イってるから触らないでぇ…!」
口端から唾液を零しながらマークが叫ぶ。
「生意気」
「ひぃ!やぁぁぁ…!!」
グリグリと強く捏ねられ始めてマークは悶絶する。
「アナタね、自分が下の立場だってこと理解してル?」
ラミレスは言いながらマークにキスをする。
マークの舌が絡んでくるのが意外だった、以前より快楽に素直になっている。
これはインサニアではなくバイスのせいだろうとラミレスは気づく。
あの不気味な笑顔の若造の顔を思い出して腹が立った。
なんだか昔の自分の面影があって嫌いなのだ。“卑屈”さが昔を思い出させる。
クソアル中野郎のクラレンスに息子代わりにされて、反抗できずに服従していた時が人生最大に嫌な時代だった。
目の前のマークは幸せな人生だっただろう、と思わせる善性がある。
それをぐっちゃぐちゃにしてやりたい。
暴力でもって理不尽に踏みにじってやりたい。
なのになんだか今すごく、やってることはこいつを悦ばせてるだけでは?というモノ。
殴ったりしてやっても、たぶん受け入れてしまうんだろうなというのが解る。
彼の中でなんだかんだと理由をつけて、赦し受け入れてしまうだろう。なんだかそうなるのは癪だった。
快楽漬けにして身も心も依存させて人生をぐちゃぐちゃにしてやった方がいいと思ったのだ。
唇を離すとマークはまた蕩けた顔で舌を伸ばしながらまだキスを欲しがる。
「もっと…キス…」
「キスしてたらイけるって刷り込まれてるだろ。ワタシはそんなこと教えてねェーから。
前立腺だけじゃ物足りねーンだろ?ココに欲しいだろ?」
ラミレスはマークの腹部を撫で、奥に当たるだろう部分をグっと押すとマークの身体が跳ねる。
「ほし、ぃ…!そこ、ほしぃぃ…たりなぃぃ…もう嫌ァ…!」
「誰のが欲しい?」
「だれでも、いい、らみれすさん、ほしい、おねがいぃいれてぇ…」
泣きじゃくり始めるマーク。
「誰でも良いんだったらワタシいれないワ。」
ラミレスはマークから離れ、マークの両脚をそれぞれ拘束し鎖でベッドに繋げた。
両手の拘束を解いてベッドにディルドを並べる。
「自分で落ち着かせてみれば?できるでショ?」
「え?え…?」
「じゃあね」
混乱しているマークを放置して身なりを整えたラミレスは部屋から出た。
◇◇◇◇
「なかなか人の名前呼んだりしないのよネェ」
医務室でラミレスは端末に映る映像を眺めながらボヤく。
その映像はラミレスの部屋にいるマークが映されており、ディルドを使ってゆるゆると刺激を自分に与えていた。
「マーク先生ならインサニア先生の名前を言うと思ったんですけど、どうしたんだろ。遠慮してるのかな」
ふふ、と笑いながらバイスも映像をラミレスの後ろから見ている。
「そうだな、私の名を言わないのはおかしいな」
肯定感の強いインサニア。
「ラミレスのせいだろう、ラミレス以外の名を呼んだら殺されると思っているのでは?」
「じゃあワタシの名前でいいダロそレ」
「あのー、医務室なんですけどココぉ…」
カルロが申し訳なさそうに言う。
「お前もう軍医じゃないだろ、出て行け」
「いいじゃん遊びに来ても」
「みんな出て行け」
インサニアが言いなおす。
「なんで男ばっかりなんだ!女の空気が吸いたい!」
「なんでそういうセクハラ発言してるのにお前は問題にならないんだろうね?で、マークどうする気ですか?」
カルロがラミレスに問う。
「そろそろ戻ろうカシラ。お前らもこいよ」
「無論ですとも」
「行くに決まってるだろ。カルロ=ストゥルニ、留守番していろ」
「そうなると思ってたー!解ってたー!俺もう軍医じゃないんだけどなー!」
「やれ」
「はい」
インサニアはカルロを留守番させてラミレスの部屋へ向かう。
マークは息を荒げつつも遠慮がちにディルドを動かして快楽を追っていた。バイスに騎乗している時と同じような刺激の強さだろう。
自分で奥まで突っ込む勇気がないらしい。
「マーク」
「あっ!?インサニア―――」
インサニアが早足で歩み寄ってマークの手を払いディルドを掴む。
「最近ヤっていなかったが、いつもこう動かしてやってただろ」
「んぎぃ!」
脚を掴み上げられ、そのままディルドで責められる。
「あーーーっ!ああぁぁぁーーー!!イク、イっちゃう、あっあぁぁ…」
マークは自分のナニの根元を掴み締めイクのを堪える。
そういう調教を行っていたので咄嗟にそうなったのだ。
マークは焦点の合わぬ目を開き、早い呼吸を繰り返して絶頂を流そうとする。
「や、とめられ、なぃぃ!あひっ」
勢いよく精液が溢れマークは抑えようとして手を汚す。
「いんさに、あっごめん、なさいっごめん…ゆるしてぇ…!」
「普段そういうプレイしてるんだ、その割にイキやすくないこの子」
ラミレスはインサニアに声をかける。
「…………マークの身体が敏感なのでは?」
自分に非はないと思いたいインサニア。
「お仕置きはしないのですか?インサニア先生?」
「あぁ、そうだな…」
インサニアはナニを取り出してマークに尻にあてがう。
ビクつくマークの腰。
マークは頭を上げてインサニアを見る。もうその目は正気ではないのだろう、揺れる瞳でインサニアを見ているのかナニを見ているのか解らない。
マークの汚れた手がマーク自身の腹部に乗せられる。
「いんさにあ、ここ…ほしぃよぉ…」
「命令するな」
鎖に余裕があったので脚を持ち上げて一気に奥まで押し込み、プレスするように強く深く打ち付け始める。
「マーク先生、おねだりが出来て良い子ですね?僕のもしゃぶってほしいんですが」
「んう!」
バイスがマークの頭を寝かせてその口に捻じ込む。
「こうされるのお好きですよね?」
バイスは片手でマークの首を絞める。オナホを使うように腰を動かす。
「おごっ…ンぐッぅぅ…」
苦し気なマークの声にバイスは微笑む。
「男だと穴がひとつ足りないから不便よね…手を使ってもらおうかな」
ラミレスがナニを出しながらマークの手を掴み上げる。
「おい、私の目の前で汚いものを出すな」
「ハァ!?立派だろうがよ!3人でマワしてんだから我慢しろ!目ェ閉じてろや!」
「マークは私のだぞ!」
目を閉じながら主張するインサニア。
「お前のだったら名前でも彫っとけば?」
マークに握らせながらラミレスは呆れた顔をする。
「んぶっ、ぅ、げっ…」
咽るのかマークの喘ぎに水っぽさが混ざってくる。
バイスは恍惚とした表情でマークを見下ろしていた。
「マーク先生の喉の奥がとてもいいんですよね。少し締め上げると本当、カリの部分が良い感じに刺激されて」
「へーそうなんだーワタシもやりたいなー」
ラミレスは相槌をしながら暇なのでマークのナニを扱いてあげる。扱き合いだ。
「っ…」
インサニアの動きが変わるのに気づいてラミレスは手を離す。
マークの身体が反応して欲しがる。
インサニアを逃さないよう脚が絡みつくし、インサニアもマークに縋りつく様に被さった。
バイスは喉の奥でたっぷり出して飲み込ませる。
解放されるマークの顔にラミレスはぶっかけた。
「っ…ぅ…ぁ…」
ヒクつく秘所や自分のナニから精液を垂れ流しビクついているマーク。
「…こいつさー、誰でもいいって言ってたからみんなでマワしてもいいと思うのヨネ」
「いいのでは?これだけじゃまだマーク先生は満足しないでしょ、ね?先生」
「ぅ…」
マークは涙をこぼしながら首を横に振る。
「マーク、どうして私を選ばないんだ?」
「ひぅっ…らって、俺ら、親友でぇ…」
「まだいうかこいつ!本当にマワすぞ!いいのか!?」
「よくないぃ…」
「いやーシャドーもお仕置きの一環としてサ、ワタシらにこいつマワせばいいじゃナイ?」
「そうですよインサニア先生、そういうプレイですよ?」
「…そうかな…?」
ちょっと流されているインサニア。
「マーク先生だってそういうのがお好きですよ。ね?」
バイスはマークに微笑む。
「お好きじゃないよぉ…」
「お好きですとも。だって、嫌だったら嫌ってちゃんと拒絶するでしょう?こうなる前に」
「それは…」
もにょもにょしてしまうマーク。
確かにそうなのだ、ラミレスに抱かれる前に逃げればいいのだから。
でも、インサニアの面影を感じてしまってなし崩しになってしまう。それがマークには心苦しかった。
「…マワしてもいいが、マークは私の物だということははっきりさせておくぞ?」
インサニアが二人に主張し始める。
「マークは私の愛人だからだ。本当ならシェアなんぞ絶対に嫌だが、誰が好き好んで男の精液を肌で感じなければいけないんだ、普通にゲロ吐くわ。
だがマークがそういうのが好きなのも事実なので」
「事実じゃないよ…?」
「私は寛大にもお前たちに許可を出してやる」
「だいぶ遠回りな結論ダケド、なんでもいいわ」
「インサニア先生の気持ちに折り合いがついただけで僕たちとくに変わりはないですしね」
「ねぇ…俺の気持ちはぁ…?」
無視されてて可哀そうなマーク。
「マーク」
インサニアがマークを抱き起す。
顔が近くてドキドキするマーク。
「お前がド変態野郎なのは理解している、私には応えられない変態行為もこの二人なら大丈夫なはずだ」
「…ん?」
「だがお前の愛人は私だ、それだけはしっかりと覚えておけ」
「……インサニア、俺のこと変態だと思ってるのよくないよ?」
「いや変態だろう」
「特殊性癖」
「変態ですよ」
3人に肯定される。
「ち、ちがうって!変態じゃないって!」
「普通の人間は男3人に犯されたらそんな元気でいられるわけないだろ!自覚しろ!」
「な!そんな…き、気持ち良かったら元気になるじゃん…」
「そういうところですよマーク先生」
バイスが感情の無い目で見下ろしてくる。
「う、うそぉ…」
「クセ強ェェなこいつ…」
変な息子の友達もやっぱ変なのだな、とラミレスは理解するのである。