正史B

バイスと両親

時間軸が狂ってしまうので、この話の世界線では平和が訪れる前にラミレスとインサニアとの3Pをナマでヤったという感じの世界線ということにしてください。(リゾート惑星でのセックスではなくそれ以前にどこかでヤったという世界ですね)



 インサニアは一応自重はしていて所かまわず、を抑えて医務室だとかマークの部屋だとかでコトを済ませるようにしている。
 衛生上医務室はどうなんだ、というのはあるが一応処置室や備品室は別なので良いだろう、とインサニアの勝手な判断である。
 潔癖症ぎみのはずなのにこういう時だけ自分の都合のいい解釈をする。
 今夜もインサニアはマークを犯していた。
 マークはデスクに手をついて、初めは声を殺して耐えていたであろうがもう出来上がっている今はイヌのように荒い息遣いをしながら突かれるたびに喘ぎを漏らす。

「おっ…!」

 手が身体を支えきれずマークの上半身がデスクの上に乗る。インサニアは力が緩むマークの片足を腰ごと持ち上げてデスクの上へ引っかける。その分マークの身体は前へ行きデスクの上の物が落ちて床に散乱する。
 態勢が変わってより深く届き始めマークの嬌声が甘ったるくなった。

「っ…」
「あ、ぁっ!ぁぁぁぁぁ…!!!」

 インサニアのナニを締め上げながら熱を受け止めるマーク。

「はっ…はぁ…はっ…」

 短い呼吸を繰り返しながらナニを引き抜かれたマークはずるずると床へと座り込む。

「いん、さにあ…」

 縋りつく様にマークはインサニアの股間に手を伸ばし精液を収めたゴムを外していく。
 そしてそのナニをしゃぶる。
 ラミレスとナマでヤってから求めるようになってしまった。
 面倒なのでヤり終わってからのこれだけ許可を出した。
 残った精液が出てくれば味わいたい、というそのような感じでインサニアはマークのことを本当に変態だなと思った。
 しゃぶり終えるとマークは口を開いて舌を伸ばして待機する。
 インサニアは無言でゴムの中身を舌の上へぶちまける。
 正直ドン引きなのであるがマークはえろい顔で嬉しそうにするのでやってあげている。
 なんで自分の精液が美味いのか、嫌悪しかないインサニアは理解できない。
 マークは恍惚とした表情である。早く飲み込んで欲しい、最悪のテイスティングをしないでほしい。
 興奮して疼いているのかマークの腰が震えている。ナマでヤったときの感覚を思い出してるのだろう。
 しかしインサニアは無視をした。癖をつけさせたくない、こんな変態なことで悦ばすのはなんだか負けた気分になる。
 もちろん変態のマークに対しての負けた気分である。

「さっさと飲み込めバカ」
「んぅ…いや、インサニアの味と匂いを堪能?したいじゃん…」
「変態なんだよ!」
「へ、変態じゃないって!インサニアには解んないかなぁ!?良い匂いするんだよインサニアは!」
「知るか!」

 備え付けられているシャワーへ汗を流しに離れるインサニア。マークも自室に戻るだろう。
 本当これ以上要求されたらどうしようか、インサニアは性癖的にはそういうものは皆無であるため本当理解しがたい。
 マークは匂いフェチなので、たぶん口に含むのもその延長なんだろうなということは解る。
 ―――良い匂いというのがさっぱりわからない!
 入念に体を洗うインサニアである。
 ちなみにカルロの性癖は全身を舐めたい、という重度のペッティングである。
 もちろん対象は幼女であるが酒が入るとこちらにも牙を向いてくるのでその時は殺すしかないかもしれない…。
 インサニアの周りは変態ばかりで大変なのである。


   ◇◇◇◇


「うー…」

 マークは自室で冷水シャワーを浴びて高まっている自身のナニを沈めようと必死である。
 下手に触ると戻れない。そんな気がする。

「インサニアがえっちなのがいけない!インサニアのバカ!俺は彼女が欲しい!」

 気合を入れるマーク。
 彼女いない歴=年齢である彼がこれから彼女ができるのかどうかは…………。

「……カルロも彼女いないからセーフ…いや!なんか仲間にいれたくない!」

 カルロの幼女趣味と自分を吊り合わせることに抵抗を感じるマーク。
 吊り合わせたくは…ない。
 下半身が落ち着いてきたマークはシャワーから出る。

「お待ちしていましたマーク先生」

 ベッドに腰かけて偉そうに脚を組んでいるバイスがいた。

「ちょ、なんで勝手に部屋に入ってるの?勝手に入るのはダメだよ」
「僕と先生の仲じゃないですか」

 ふふ、と目を細めるバイス。

「特別な仲ではないからダメなんだよ?何か用事?」

 喋りながらクローゼットに向かうマーク。

「そうですね、今マーク先生の身体は満足しておられないのでは?と思いまして」
「……」

 硬直するマーク。

「疼いて仕方がない、ならお助けせねばと僕は思ったわけです。インサニア先生との愛を深め合っているのを眺めていたんですけど…マーク先生が最後に欲しそうな顔をしているのが解りましたよ。ふふふ」

 バイスが立ち上がりマークに密着する。
 クローゼットに伸ばしていた手を掴んでくる。
 マークはパニックである、今の状態を把握されている上にインサニアとのセックスもどこからか覗かれていたのだ。

「インサニア先生の精液って美味しんですか?まだお口の中に残ってます?」
「っ…」

 バイスに頭を掴まれ振り向く際に口をふさがれる。
 舌が、絡んでくる。執拗に、蹂躙するような―――少しインサニアっぽいキス。

「―――美味しいですね。ふふ」

 眉を顰めながら笑みを浮かべるバイス。

「や、待って――」

 バイスに抑え込まれる。腰に巻いていたタオルが床に落ちた。尻の谷間にバイスのモノが擦りつけられる。
 ゾクゾクとしたものが奥から込み上げてきてマークはクローゼットに手をつく。

「…ナマでしてあげますね、大丈夫ですよいつもしてましたし」
「いつも?え、あっやぁっ…!」

 バイスの濡らされた指が秘所に潜りこむ。インサニアを受け入れていた直後だっただめにすんなりと受け入れてしまう。
 そしてナニを扱かれ始める。まるでマークの好きなところを熟知しているかのような、そんな手の動きにマークは抵抗もできず膝をついて態勢が崩れてしまう。

「だめ、バイスくんっ!だめぇ!」
「好きなクセに、ふふふ。もうカチカチになってるクセにダメってどういうことです?また水を被られますか?
 あは、我慢汁の量すごいですね先生、反応がいいのも新鮮だ」
「なに、なんのこと…ひんっ!」

 バイスのナニが潜り込んでくる。

「あ、あっ…あひっやめ、あぁっ…!」

 ゴムなしのそれはゆっくりとマークの中を進んでいく。

「ふふ、入っちゃったぁ。浮気してますね先生、どうです?インサニア先生と一緒ですか?違いますか?」
「はぇ…?あれ…?わ、わかんなぃぃ…」

 違うはずなのに同じように感じてしまう。
 ―――バイスの匂いがインサニアに似ているから?それだけで?

「マーク先生、それだと男のモノならなんでも好きってことになっちゃいますね。あは、面白、

 ゆっくり動いて差し上げますから…違いを堪能してみては?違いがあればですけど、僕解らないから」

「ひぃっ」

 ゆっくりとバイスのナニが引き抜かれていき、ギリギリのところでカリ首を使って刺激されてマークは震える。
 そしてまた一気に押し込まれてその圧迫感を味わう。
 インサニアは激しく強引で、ゆっくりと焦らすことはあまりしない。

「やぁ…覚えちゃ、うぅぅ…バイスくんの、覚えちゃうからぁ…」
「いいんじゃないですか?僕のカタチを覚えて、インサニア先生に強請ればいいんですよ。僕のように犯してって」
「でき、なぃぃ…あっあ、ぁぁぁぁ……」

 射精するマーク。こちらもバイスに撫でられるように扱かれ続けていて限界を迎えてしまった。

「知ってます?マーク先生って射精終わった後ここ刺激されるの好きなんですよ。」
「ひぎっ」

 尿道口付近を爪先で軽く引っ掻く様に擦られ始めて腰が激しく揺れ動く。
 バイスが腰を抱え込んでくるので逃げる動きの方向を固定されてしまい中にあるバイスのナニの存在がそのせいでより一層深く感じてしまう。

「しらなぃ!やめてぇぇ!」
「今日知りましたね、ふふ、かわいいですよ。泣いちゃって」

 バイスの指は引っ掻くのを止めてナニの裏筋をなぞりながら陰嚢を揉み始める。

「いぎっ…あぁぁぁ!」

 仰け反りバイスに倒れ込むような体勢になっ悶えるマーク。

「ほら、自分でこんな感じで腰を振ってみては?」

 突き上げるように自分の腰を動かしながらマークの腰も揺さぶるバイス。

「インサニア先生はどこまでしてくれますか!?まったくしてくれないのでは!?あなたのこと穴としかみてませんものね!」

 自分の父親の姿を思い出しながらバイスはいう。
 あの父はそんな感じだった、バイスのことを棒としか扱わなかった。
 おそらくそういう扱いを受けていたのだ、男だったころのインサニアから。
 それだけでは身体を持て余して、バイスに色々とさせていたが。

「う、うぅー…」

 自覚はあるのか、マークは否定せず唸るだけだった。

「僕の方が、よくありませんか?」
「わ、わかんなぃぃ…」
「…そういうのよくないですよ、先生」
「や、あっ…!?」

 バイスはナニを引き抜いてマークを引っ張り上げてベッドに押し倒す。
 俯せになっているマークの尻の肉を左右に押し広げてヒクついているそこに再び挿入しなおす。

「いっぱい中に注いであげますから、妊娠してくださいね?」

 ニッコリ笑うバイス。
 それは作り笑いではなく心の底からの笑顔であった。


   ◇◇◇◇


 愛しい、というのは違うかもしれない。
 父親に対しての恐怖心は変わらず、消えもしない。
 マークは父親ではない。別物であるが、父であってほしいと望んでしまう自分の心がよくわからない。
 父に、マークに、どうしてほしいのか解らず…ただ父が追い求めていた『インサニア』に勝ちたいとは思った。
 だから犯してみた。
 扱いは慣れている、何度もヤらせられたのだから。
 でもやはり、父とは違う。

「うぅ、あぅ…ぅぅ…」

 唸りながらマークはバイスの肩を掴み、腰を落としては上げての上下運動を繰り返していた。
 父なら爪が食い込むほど強く握ってくるのに、マークはそこまでではない。
 バイスに騎乗したままマークは快楽を自分で追う。
 初めてセックスしてから数回目、だいぶ慣れてきた。
 いつもインサニアとヤったあとに、二人はこの行いをするようになった。

「あは、ぁぁ…」

 気持ちいい所に当たったのか、生暖かい甘い息を吐きながらマークが震える。

「ここ、お好きですか」
「んひっ!んぅ、好きぃ!あ、あっあ」

 バイスに突き動かされ、感じたところを擦られて仰け反るマーク。

「はひっ…はぁ…ぁぁ…」

 マークがイキかけるのでバイスは動きを止める。
 荒い息を整えながらマークはまた腰を動かし始める。
 気持ちい所を探していこう、というプレイである。マーク自らが腰を振って見つけるのだ。
 バイスは眺めて楽しむという形を取っている。
 インサニアのような激しさのない、甘い刺激のみのセックス。
 インサニアとのセックスが物足りなくなっているマークの欲求を満たすのはこの形が最適だろうとバイスは思ったから。

「バイス、くん…!」

 マークの顔が近づく。切なげな表情で見下ろしてくる。
 ―――その顔が、すごく良かった。

「キス、しても?」

 濡れた唇からそう問われてバイスは小さく頷く。
 すぐに唇が重ねられて、お互い舌を絡め合う。一方的な蹂躙ではなく求めあっている。
 マークの手が肩から背に回った。抱きしめられている。
 密着したため腹にマークの勃起し硬くなっているナニが擦りつけられる。

「っん、ぅ…」

 バイスもマークの腰に腕を回してキスを続ける。

「はぁ…」

 唇が離れる。舌先から糸を引かせながらマークが申し訳なさそうな顔で見てくるのが、たまらなく興奮した。

「ごめん、ね…バイスくん…ごめん」

 再びマークは抱きしめてきてマークの声が耳元からする。

「バイスくんとえっちしてるのに、インサニアとしてるみたいに錯覚しちゃうんだ、ごめん、ごめんねぇ…」
「それは…そう、でしょうね…代わりですから」

 自分は一体どんな顔をしているだろう。

「ごめん、インサニアの代わりにしちゃって。ごめん。本当に…バイスくんの匂い、好きなのに」
「僕は良い香りがしますか?」
「うん、インサニアの代わりにしたくないんだよ、本当…バイスくんの匂いも好き。なのに、ごめん…」
「いえ…構いません」

 バイスはマークを抱きしめ返す。
 一体自分はどんな顔をして、どんな声色で言っているだろう。
 ちゃんと笑えているだろうか、優しく言えているだろうか。頬が濡れる。
 父はどう思っていたのかは知らないし知ることはもうできない、けれど目の前の父と同じではないが同じものは自分のことが好きだという。
 好きでいてくれている。
 脳が破壊されそうな感覚がする。父と同じく暴力的だ。

「キス、してください。欲しいです」

 無意識に言葉が出た。

「うん、いくらでも…」

 再び繰り返されるキス。

「んふ、ぅ…んっ…」

 キスをしながらバイスが突き上げるのでマークは甘い息を漏らしながら腰を動かし始める。
 前も擦られてるせいか、マークが達するのはすぐだった。
 そしてバイスも中にたっぷりと中出しをする。このまま孕んでしまえばいいのにと非現実的なことを想いながら。

「あ、はぁ…」

 息を吐きながらぐったりするマーク。

「ふふ、名残惜しいですね、引き抜くのが」
「やぁ…バイスくんの形になっちゃう…」
「なってもいいのでは?」

 マークの腹を撫でながらバイスはいう。女性とは違う男らしい筋肉のついた腹はバイスに触れられるだけで悦んでいるかのように震える。
 ゆっくり引き抜く。
 ヒクついているそこから白濁が流れてくる。

「あぁ、シャワーに…」


「―――マーク」


 ヒュッとマークの喉から空気が漏れる。
 バイスは視線を出入口へ向ける。白衣の男が腕を組んで立っていた。
 とても不満げな顔で睨んでいた。
 インサニアだ。マークの部屋に無断出入りできるのはバイスだけではない。インサニアも含まれている。

「ここのところ様子が変だと思っていたら…浮気か?」
「俺たち付き合ってないよね!?」
「付き合ってないが!?」

 インサニアはマークに答えながら歩み寄る。

「私以外とヤってるんだから浮気だ!」
「付き合ってないのに!?」
「ふふふ、独占欲すっご…」
「貴様、マークがチョロいからって良い気になるんじゃあないぞ」
「はぁ…チョロさはインサニア先生がマーク先生を満足させてあげられていないからですよ」
「……」

 インサニアはマークを見る。意外そうな顔だ。

「なぜ満足していないんだ?」
「いや、前から足りないって言ってたでしょ」
「はぁ?あの変態行為のことか?」
「足りないんだもん!!!!!足そうとしただけだよ俺は!!!!俺は悪くない!

 精液飲ませてくれないインサニアが悪い!!!!!」

(ああ。精飲趣味ってお父様らしいな…昔からそうなんですね…)

 心の中で納得のバイスだがインサニアは納得しない。

「誰が飲ますか!汚いだろ!」
「インサニアは汚くない!」
「なんだその根拠は、嫌だよ私は!拗らせ過ぎだぞお前!!」
「拗らせたのはインサニアのせい!絶対そう!俺の性癖をおかしくしたのはインサニアだよ」
「くっ…なんでそんな真っすぐな目で言えるんだ」

 負けそうになっているインサニア。

「まぁまぁ、お二人とも落ち着いて」

 バイスが間に入る。

「解決策があります。インサニア先生がマーク先生を犯し、マーク先生は僕の精液を好きなだけ飲むんです。ね?簡単でしょ?」
「きもい…」
「バイスくんに悪いよ…ただでさえインサニアの代わりをしてもらってたのに…」
「別にかまいませんよ、どんな形であれマーク先生に奉仕できれば、ね。…おしっこも飲まれますか?僕は飲めます」
「そこまで…!?」
「きもいが?きもいんだけど、なぁ。二人の世界になるなバカ」

 なんだか心通わせちゃっているマークとバイス。


 ただ言えることはこの時、2対1でインサニアは負けたのだ―――