ラミレスとフリッツ兄弟の過去話
家出をしたリチャードは当てもなく彷徨い、浮浪者生活をしているところ変な兄弟に目をつけられたわけである。
その兄弟も各地を転々と気ままに巡りその日暮らしをしていた。
スラムのような場所…いやほぼスラムなのだが、そこでラミレスは兄弟に絡まれ、殴り合い、寝床に押しかけられてしまったのだった。
寝床は廃墟ビルの一角だ。
「いいとこ住んでるじゃねーか」
兄の方のフリッツが小脇に抱えた縛られリチャードに言う。
弟のグスタフはあたりを見回して何故か嬉しそうな顔をしている。
「うるせぇ!出て行け!」
「いいじゃねぇか。一緒にしばらく暮らそうぜ」
「なんでお前たちと暮らさなきゃなんねぇんだよ!頭おかしいんじゃねーの!?」
「お前一人で住んでるんだろう?そろそろ犯されても良い頃合いだよな。誰かに盗られるなら俺が盗っちまった方がいいだろ?」
「な、ん…!?」
困惑するリチャード。
「具合が良さげな元気な男の子だもんねぇ、一人消えたって誰も気にしないなら俺らも盗っていいよねぇ」
あっはっはっはと愉快そうに笑うグスタフ。
「俺たち傭兵なんだか強盗なんだかわかんない生活してるからなんとなーく、裏の?稼業?みたいなやつらの雰囲気解るんだよね。
お前がお兄さんの好みじゃなかったら盗らずに放置してるけどさ。
兄さんお前のこと大好きなんだってサ。よかったね!」
「わけわかんねぇこと言ってんじゃねぇ!!!殺すぞ!!!!」
「でもまぁ兄さんの好みは置いといてなんでこいつ目ェつけられてんだろ?良い所のボンボン?なんかやったクチ?まぁいいや。
兄さん、準備するから待ってね」
フリッツはリチャードを寝床に投げてグスタフがリチャードの頭を掴んで首にアンプル剤を打ち込む。
暴れるラミレスの脚をフリッツが掴み上げてグスタフがリチャードのズボンを降ろし、ローションのような水っぽいものを下半身にべちゃべちゃにかける。
ベッドに使っているマットが濡れてもお構いなし。
肌になじませるような手つきでグスタフはリチャードのナニを扱き始め、アナルに指を挿入しはじめる。
リチャードは叫びながら暴れるがフリッツの掴まれた脚はビクともしない。
縛られた両手ではどうしようもできなくてリチャードは叫ぶことしかできなかった。
「お尻で遊んだことないんだ?意外だなぁ、なんかヤってそうな顔してんのに」
失礼なことをグスタフは言いながら指の数を増やしていく。
リチャードの叫びは緩み、色が出てくる。
「これもオマケしとくか。体温でじわじわ溶けるから粘膜吸収で早く気持ちよくなるぞー」
固形物を捻じ込まれ、そして次にグスタフのナニが捻じ込まれた。
初めて犯されているという屈辱にリチャードはカッとなるが身体が快楽に身悶える。
薬のせいで感覚がおかしい。
ケツの刺激は初めてなのに、痛みとともに気持ち良さがやってくる。
呻き声を上げるリチャードの視界は脚を抑え続けたままのフリッツしか見えない。
フリッツはリチャードを蔑むこともなく無表情で見下ろしている。
暗い目が、クラレンスを思い起こさせてゾッとした。
忘れていた養父を思い出してしまい、リチャードの感情が掻き乱れる。
養父から逃げていたのに、なんだか追い付かれた気がして腹が立った。
「解れたかな?どうぞ兄さん」
「ん」
フリッツはグスタフの準備ができたのでリチャードを抱き上げて、自分の上へ落した。
「んぎぃっ!」
「あははは苦しいよねー」
笑うグスタフ。
「お前名前は?」
フリッツが問いかけてくる。
「っ、り、りちゃ…ど…」
「…リッキーでいいか。」
「覚える気ないだけでしょ兄さん」
◇◇◇◇
「ぉ、あうっ…んぉっ…」
マットの上でリチャードはひたすら声を漏らして揺さぶられるしかなかった。
フリッツが離さないのだ、がっちりとハメ込んでリチャードを抱きしめ腰をずっと打ち続けている。
休憩の時もずっと挿入されたままでリチャードはひと時も解放されていない。
薬物が効きすぎてイキながら失禁してもフリッツは気にすることなくリチャードを離さない。
「ぉっ…ぁ…」
リチャードの射精はぷしゅ、ぷしゅと情けなく潮のようなものを噴いてしまう。ぎゅうぎゅうとフリッツのナニを締め上げて。
座薬が効いていてとにかくフリッツのナニの存在が気持ち良すぎるのだ。
「リッキーが男でよかったよ。女だったら11人ぐらい孕まされてそう」
呑気にいうグスタフは二人の周りをちょこまかと動き回って、今はすることもないのでタロットカードを広げている。
「もういい」
引き抜かれた感覚にリチャードは嬌声を上げてまたイってしまう。
へとへとなリチャードをフリッツは抱きしめて眠りにつく。
リチャードが開放されるのはもうしばらく先であった。
キュルテン兄弟に住処をブン盗られたリチャードはしばらくはクスリとセックス漬けにされた。
苦痛であったが気持ちが良かった。
自分の意志などお構いなしの兄弟の暴力はリチャードのプライドをへし折っていく。
リチャードの反抗が少なくなってくる頃合いで拘束は解かれ、クスリを与えられながらも自由を与えられていく。
その中で強盗やらなにやらをやったが、意識が希薄になっていたリチャードはよく覚えていない。
悪いことをやればやるほど、なんだか養父から離れて行けているような錯覚が心地よくて身を委ねてしまった。
「はっ…はぁ、ふりっつ、ふりっつぅ」
リチャードはフリッツに抱き着いてその顔にキスをしおねだりをする。
腰を掴まれ下半身にフリッツのナニを擦りつけられているがそれだけで挿入してくれない。
身体に教え込まれた刺激を求めてリチャードの腰が誘う様に揺れている。
「リッキー、お前って金持ちの家出息子か?」
「なに…?俺、娼婦に育ててもらったケド?」
「どうも、クラレンスって名前のやつを嗅ぎまわってるやつらがいるらしいなぁ」
「誰が探しているのか、心当たりは、わからない。養父が探しているのか、養父がなんかしたのか…。俺がここにいるの、バレてる?」
「いや?お前より俺ら兄弟の方が悪名があるから近寄ってきていないが。」
「俺らがお前を飼ってるのを聞きつけたら来るんじゃなぁい?」
だな、とフリッツとグスタフは笑う。
「飼っている…」
「そう、お前俺らに飼われてんだよ。ちんこハメられて悦んでる犬だな」
「んぅぅぅ!」
捻じ込まれてリチャードは奥歯を噛みしめて声を抑える。
「飼われて、ない!飼われたくて、こんなこと、してない!」
「頭壊れてないのか。意外と丈夫な脳みそしてんだな」
「あはは、ハメられながら吠えられても可愛いだけだよねぇ。面白いなこいつ、自分の家の話になったら正気に戻るんだ」
「へぁっ…あ、ぁがっ、んぐぅぅ……」
フリッツの背や腕に爪を立てながらリチャードは下からつき上がってくる刺激に耐える。
逃げなくては、全てから。
でも、ただ逃げてるだけではダメだ、自分の居場所を、奪われない居場所を作って。それには、強くならなければ。
奪われないために。
その日以降、リチャードはフリッツとグスタフから体術を学びながら積極的に奪う側へ回っていった。
兄弟は面白がって人体の破壊したときの思い出を話したりする。
リチャードはクラレンスから医学をほどほどに叩きこまれていたのでそれとすり合わせてより残酷さを増していった。
アンプル剤も常用している。
心を作り替えるのに薬が手っ取り早いと思ったからだ。
フリッツやグスタフから襲われても跳ねのけられるようになったころ、リチャードは二人から逃げた。
二人は追いかけてくることもなかった。傭兵をやっているから戦場で会うだろう、とケラケラ笑って言っていた。
リチャードは名をラミレスへと変えた。
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「強くなったラ奪ってもいい、そういうコトよネ」
レグルスの中でラミレスは呟く。
モニターに映し出されるグスタフは青白い肌に血色混じりの白髪の姿になっていた。
黒い瞳は薄い色になっている。
「ぜんぶ奪ってヤるヨォ!!テメェの
命もなァ!!!」
『そうだね、うん、奪うといいよ』
にっこり微笑むグスタフ。
『俺は何もかも失ってしまったから、奪えるものはないけどね?』
あとがき
愛用だったタロットカードはルカに譲り、タマも最愛のルツィアンもリヴァイアサンにとられてるし、要介護の兄はグリムロイエンが責任もって面倒を見ているし。
割となにもかも失っているグスタフだけどラミレスは気にせず殺しに行くよ。
ラミレスはカペラ連邦にいたときとかアインベフに立ち寄ったときとかもエピソードはあるんだけど省略。
悪いことしているときは強盗殺人、強姦、なんでもやってる。やればやるほどクラレンスから距離を取れてる感覚があったから。