ゾンビたち2 -マーク視点-
意識が覚醒して、目を開けば相変わらず真っ黒い空が見える。
身体が拘束されていて動けない。その状態で引きずられて運ばれていることが背中の擦れる音でわかる。
『あ、再生したぁ?インサニア』
引きずっていた本人、ゾンビと化しているマークが足を止めて振り返る。
インサニアは返事ができない。口元を包帯で何重にも巻かれているから。
さきほどマークによって絞殺されていた。
その前も、その前も、ずっとずっと死を繰り返している。
『ここでいいかぁ』
マークはぎょろぎょろと視線だけで周りを見渡してそう呟くとインサニアの拘束箇所を変えていく。
上半身は動かせないまま、下半身だけ大きく開かされその状態に固定するよう縛られる。
マークの腕の代わりをしている触手がインサニアの尻を撫でてそのまま中へ潜り込んできた。
「…っ!ん、ぅ!」
ガチガチに固められているインサニアは身動き一つできずただ呻き声が漏れるだけだ。
何度も触手に犯されて果ててるうちに絞殺され続けている。
今も首が締まってきていた。
(息、いき、が……)
意識が朦朧とする。
苦しみで身体は暴れているのにまったく動かない。
また今回もそのまま殺されるのかと思ったが、締め付けがキツくならない、苦しい状態のまま焦らされている。
下半身を蹂躙している触手が急にトントンと感じる所をリズムよく叩き始めるのでインサニアの脚がガクガクと震える。
『あは、あはは!気持ちいい?ねぇ気持ちいいの?言ってくれないと解んないなインサニア!』
「ぅ!んんんっ!!」
『あははははは!!!』
達して勢いよく白濁を飛び散らせる。
『イっちゃったねー。もう触手に慣れてきたんじゃない?』
マークはその『手』を引き抜いて、再び勃起し始めているナニを握り込む。
触手なので巻き付いていると表現してもいい。
ぐちゅぐちゅと触手本来の体液の音とインサニアの汁の音が混ざる。
『俺にしたことインサニアにしてあげてもいいけど、どう~?』
「っ…」
インサニアの脚の震えが激しくなる。
『痛いの嫌いだもんねインサニア…あは、俺やさしーから優しくしてやるよ』
インサニアの身体を抱き上げるマーク。
拘束の腕を器用に操ってインサニアを吊り下げる様な状態にしてインサニアの目隠しを緩ませる。
『俺とセックスしよっかぁ?お前のせいで俺の下半身こんなになっちゃったけどさー』
ズボンを降ろすマーク。
男根部分は触手が生えている。生前に奪われたからだ。
両足も触手が絡み合って人の脚の形になりかわろうとしている。
これもインサニアが足を奪ったせいだ。
マークはその辺に転がっている下等な肉塊生物に腰かけてインサニアを自分の上へ降ろさせる。
「っっ…!!!!」
仰け反るインサニアの身体。『手』で犯されている時はまだ柔らかさがあっただろう。
今は硬さのある太い触手が体内を抉っている。今まで届いていなかった奥まで。
『あはっ!締め付けて来る!そんなに具合イイ?あははっ!』
◇◇◇◇
マークは楽しくなったのか、気に入ったのか、その場から動くことなくずっとインサニアを犯し続けていた。
拘束もマークから逃げれないよう繋ぎとめるように拘束しなおされていてインサニアはマークに抱き着いているような形になっていた。
「ゆるして、まーく、ゆるし、て…ひっぃ!」
射精しガクガクと脚を震わせマークの肩に頭を預けるインサニア。
『ここ気持ちいい?気持ち良かったぁ?』
「やめぇっ!あぁぁぁっイって、イってるからぁ!!」
射精中なのにゴリゴリと感じていた箇所を強く刺激され始めて絶叫する。
『ここねぇ…』
「やだやだ、まーくやだ、やめて、それいやだいやだ、あぁぁぁぁ」
ズキっとした刺激。そしてじわじわと何かが流し込まれる感覚。
インサニアが感じた部分に催淫効果のある触手の体液を流し込むのだ、触手を針のように硬化させて。
「ぬいてぇ…まーく、ぬいてぇ…」
『あははインサニア、ひどい顔。もっと気持ちよくなれるのにさ』
もうこれを繰り返していて、突っ込まれるだけでインサニアは普段の数倍の感覚で感じていた。
『イキたくないなら…イかせないよ?』
「イっ…!ク…!あっぁっ…まぁく、イキたいっイキたい!」
腰を上下に動かされながらインサニアは泣きじゃくる。
「ひっぃぃ…!」
ガクガクと腰が揺れるが射精できない。尿道に触手が詰まっていてせき止めるのだ。
『インサニア、イキたいしか言えなくなっちゃったね?可哀想。頭バカになっちゃって。
イけないからここも膨らんで来てるね?』
触手が陰嚢を揉む。
「あ、あぁぁぁぁ……!くる、しぃ…!!」
『もっと苦しめ』
「ぐっ…ぅ…!」
首を締め上げられ始めるインサニア。
それと同時に尿道に詰まっていた触手が動き出してもっと奥へと進み始める。
「っ…!っ…!!!」
前立腺を直接2か所から攻められてイキ狂い始める。
そして白目を剥いて脱力していく。イキ狂って死んだのか、窒息死なのか、マークには興味も沸かない。
インサニアを投げ捨てる。
無言で銃を向けて銃弾を撃ち込む。弾が切れれば銃でインサニアを殴り始めた。
止められない、憎悪が止まらない。
そう仕向けられているのだと、気づいている。
愛情を思い出しても、慈しんでも、すぐに憎悪に切り替わる。
エリザベスの呪い、そう、しかし、自分が死んだときにはもうこの憎悪しかなかったのも事実なのだ。
自分はインサニアの特別ではなかった。ただの玩具に過ぎなかった、その絶望と憎しみ。
あとでインサニアが気づいたって、遅い、遅いのだ、エリザベスがそう仕向ける、遅い、と―――
―――憎しみ、恨めと。
『インサニア…インサニア…』
マークは愛おしそうな声色でインサニアの肉片をかき集め、拘束ベルトと包帯の『腕』で包み始める。
また再生する。
自分たちはその辺の下等な肉塊と同じもので出来ているのだ。
だってインサニアもマークも本来の肉体は地上で埋葬されているから。
『インサニア…』
ギチギチに締め上げてマークは抱き寄せる。
もっと締め上げて再生させなければいいかもしれない、そうすれば…憎しみ殺すことがないと思うから。
できるだろうか?できたらいいな―――
マークは拘束の間から滲み出てくる血を見ながらただただ締め上げ続けた。