2005年のかきかけ。
器がジャックじゃなくてサス子だったらという話ですね。
話の筋はジャック版とそんなに変わりないので途中で飽きて止まったんだと思われる。
サスペリア
「あぁ、ロザリア来ていたの。死体ならそこにあるの持って行けば」
入浴中の黒髪の女は言う。
湯船の横に、バラバラにされた女の死体が転がっていた。
「よく飽きないわね」
ロザリアは女に言う。
女はただ普通に入浴しているわけではなかった。
その湯は赤い。血だ。
「週に一度は鮮血に身体を浸さないとね…肌の潤いがなくなってしまうんだから仕方がない…」
虚ろな目で女は答える。
「血、血はいいものよ。魔力が篭っている血は…あなた達魔族は魂を食べるんでしょうけれど。
人間にはそんなことできないしね……」
「別に魂専門ってワケじゃないわよ。私の知り合いは血肉を食べるし」
ダークプリーストの顔を思い出しながら呟くロザリア。
普段バカやってるが実際身体の維持の為に生命力溢れる人間の血肉を食らう。食べなければミイラになってしまうらしいのだ。
「それじゃあこの
顔もらっていくわね」
「どうぞ」
ロザリアはそこから立ち去る。
「もっと美しくならなくちゃ…」
女はぼんやりとした顔で呟き、にやりと微笑んだ。
「知り合いってわたくしのことでしょうか」
部屋から出てきたロザリアに呟く黒髪のハイプリースト。
「そうよ。何か不満なの?」
頂いた女の首を袋に詰めながら見あげる。
「あまりそういうことを他人に言わないでください…」
「その内他人じゃなくなるからいいじゃない。で、どう?彼女丁度いいんじゃない?ダークプリースト」
「丁度いいですね」
ハイプリースト…ダークプリーストは微笑む。
「でも彼女、どうして女性をバラバラにしてるんですか?」
「あぁ…綺麗になりたいんだって」
「?」
「地下室にいってみれば分かるわ」
二人は地下室に向かう。
血の匂いと死の匂い、そしてゾクゾクするような黒い空気。
地下室は拷問器具や刑具が乱雑に置かれ、手術台と医療用器具が並べられていた。
「彼女の父親は医者だったんですってー。もともと手術室に使ってたらしいんだけど」
ロザリアは手術台に歩み寄る。
誰かが寝ている。その上から布がかぶせられていた。
生きている人間が寝ているのではないのだろう。
被さっている布を取り払うロザリア。
「…これはこれは」
ツギハギだらけの女性が眠っていた。ところどころ欠けている。
「他の女から『綺麗』な部分を切り取って組み合わせてるのよ。
綺麗な部分のみで作り上げれば完全な美しい体になれるんだと思ってるみたい。髪の毛から内臓まで全部ね」
「腐りかけてますね」
「腐った部分はまた新しい女を殺して取り替えてるの。ほんっとう飽きないんだからあの子は…」
「ロザリアさんのお友達は面白い人ばかりですね♪」
「うっさい…」
布を戻すと、ロザリアはさっさと歩き出す。
「ま、程よく狂気に染まってるしお手ごろな肉体でしょ?」
「はい♪ダークロード様も気に入ると思います♪」
(…それ以前に性別の問題…あぁ、言うだけ無駄か)
「?」
ニコニコしてるダークプリーストを眺めて、ため息を吐くロザリア。
ダークロードも大変だなぁと同情してしまう。