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ファラオの切れ長の目がリングを見上げてくる。
その瞳(カメラアイ)は熱で溢れ出てくる冷却水によって潤んでいた。
「ふふ、下郎にしては良い趣味を選ぶな?」
リングの前に膝をついて、彼のナニを取り出しながらファラオはいう。
撫でるようにファラオの指がナニを可愛がり、そして口づけられた。ファラオの柔らかい唇の感触にリングは震える。
「下品にデカいこれを下品にしゃぶって欲しいんだろう?任せろ、我はお前の趣味に寛大である」
「言葉に出すのやめろよぉ!」
恥ずかしさに叫ぶリング。趣味趣向はファラオお兄ちゃんに筒抜けなのだ。
ウキウキと先端を咥えて舌で濡らす様にしゃぶり始めるファラオ。
そしてゆっくりと奥へ奥へとナニを進ませていく。少し苦しそうにしながらもファラオは舌と手の動きを止めない。
「ファラオ…もっと激しくしたい…」
「ん…」
リングは立ち上がってファラオの頭を掴み腰を打ち付け始めた。
喉の奥まで犯す感覚が堪らなく良くて興奮する。ファラオのぐぐもった呻き声もより興奮を煽った。
「んぅっ…う、んっ…ぉ、」
ぐち、と先端と喉の奥で引っかかるような感覚に合わせて熱い廃液を注ぎ込む。
「んぅ、うっうぅ…!!」
人間ではないので咽ることはないのだが、急に喉の奥を抉られ異物を流し込まれて自動的に拒否反応がでてしまったらしい。
身を引こうとするファラオの頭だけをしっかりと押さえ込む。
「はっ…かはっ…はぁ…乱暴な。支配欲のある下郎の浅ましいところだぞ。我でなければ嫌がられる」
口内の潤滑油をボタボタ垂らしながらファラオが睨み上げてくる。恐ろしく端正な顔で睨まれるとリングは目を細めて笑ってしまう。堪らなくその顔が好きで。
「はいはい…これが無ければ優しくできるんだけど」
「嘘をつくな。下郎よ、さっさと横になれ」
ファラオはリングをベッドに押し倒すと馬乗りに跨った。そして自身の受容器の口を指で押し広げる。
そこからとろとろと熱い潤滑油が垂れてきた。潤滑油はリングの勃起したままのナニを濡らしている。
「んっ…」
腰を落としてリングのソレを受け入れていくファラオ。
「んん…下品にデカいの付けよって…」
「ギリギリ入るはずだ」
「えぇい黙っていろ」
ファラオはぎちぎちと響いてくる音に若干背筋を冷たくしつつも意地で腰を下ろし切った。
「はぁっ…はぁっ…」
圧迫感がとてつもない。内蔵パーツが押し上げられて苦しい。しかし苦しいが満たされている感覚が心地よくもあった。
ファラオは手で体を支えながら腰を上下に動かし始める。自分のペースで愚弟のナニを味わう。
リングも気持ちいいのか息を荒くしている。
可愛く思えてファラオはリングのマスクの上からキスを落とし始める。
「ファラ、オ…マスク外していいか…?」
「我がいいというまでダメだ。」
意地悪に笑いながらファラオはキスを続ける。
「あっ」
不意にリングが腰を掴む。
そのまま押し倒される。
「リ、ンッ…!!!」
名を呼びきる前に獣のように激しい動きになりファラオはリングの首に抱きつきながら悲鳴のような嬌声を上げ始める。
きっとリングのマスクが外されていればこの悲鳴も噛みつくようなキスで塞がれていただろう。
中をぐちゃぐちゃに掻きまわされ、熱いものを中出しされて―――ファラオは意識を手放した。
****
ファラオが目を覚ますと、目の前にリングの顔があった。
ずっと眺めていたのかもしれない。リングの空色の瞳はファラオから視線を外さない。
「…キス、していいぞ」
溜息混じりにファラオが呟くとリングはマスクを外してキスをしてくる。
マスクを外した時の彼の表情は可愛い笑顔だった。
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