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レプリカの体になってからというもの…暑い、と口癖のように呟いてしまうようになった。
我々スペースルーラーズは宇宙での活動がメインだったため極寒酷暑なぞ気にもしなかったものなのだが、どうも地球製は冷却システムがあるのに快適感が得られない。
アースはとてもとても不満げな顔でマーキュリーを丸まらせてそれを抱きしめ沈み込む。
ひんやりぷにぷにで気持ちいい。
「マーキュリー、わたしの装甲の隙間に潜り込んで隅々まで舐めまわしてくれ。
お前はそのために生まれたに違いない」
「隊長がセクハラしてくるよぉヤダよぉ」
アースの発言は人間で例えると「俺のパンツの中に手を突っ込んでチンを揉んでくれ」と言っているようなものである。たぶん。
股間がよく蒸れるのできっと9割は間違っていないはずだ。
マーキュリーはぷにょんぷにょん跳ねて抵抗の意志を見せる。
えっちな気分であるならばOKを出していた。
しかし今はえっちな気分でもないしボール状にこね回されたのがいけない。
身体だけを求められているというこの状況がいただけなかった。
「お、涼んでおるのか。じゃあ吾も涼もうかの」
フラりとやってきたサンゴッドがマーキュリーの空いている部分に手を当ててくる。
アースよりも体温高めであるがもともとマーキュリーは「熱」を好む性質があるため嫌ではなかった。
嫌ではないのだが、身体だけ求められているこの状況が不満なのであった。
「暑苦し~~~~~!」
「はっはっはっ」
マーキュリーの心にない抗議の声をサンゴッドは笑って流す。
もにゅもにゅとサンゴッドがマーキュリーを揉み始める。
おっさんだからなのか手の動きがいやらしい。
アースももにゅもにゅしはじめる。
この親子はアカンなとマーキュリーは思う。
マーキュリーにできることといえばアースが望んでいるえっちなシーンにいかない、それだけであった。
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