menu

 ベッドの上でブライトは目の前にいるファラオの脚の上に乗っていた。
 ブライトもファラオも気恥ずかしい様子で視線を逸らしてたまにチラチラと相手を見ては視線を合わせてしまいまた逸らす。
 しかしこれでは貴重な時間が過ぎ去ってしまうだけなのでお兄ちゃんのブライトはマスクを外して綺麗な顔を晒しているファラオに向き合う。
「はじめる、よ…?」
「ど、どうぞ…」
 ブライトの小さな手が剥き出しにしていたファラオのナニに触れる。
 そして腰を浮かし―――自身の割れ目にナニを押し当て擦り始めた。
 挿入はまだしない。今日はこういうプレイをしようかと話になったのだが、いざ…となると恥ずかしくなったのである。
「こ、これは…役得です」
 よくわからない感想を言うファラオ。テンパるとよくわからないことを口走るのが彼の欠点かもしれないがそこが可愛いとブライトは思うのだ。
 おそらく「エッチな姿の兄上を見上げる構図がとっても良いです」ということを圧縮しているのだ、兄なので解る。
 ならばエッチな姿をみせてやろう、と接客業もこなしているブライトはサービス精神が沸いてきた。ファラオ限定のサービスである。役得。
 ブライトはファラオのお腹に両手をついて、前後に動かす腰の動きを早める。
 ブライト側も気持ちよくなってきて声が漏れてしまうがファラオも声が漏れているので恥ずかしくなかった。
「あに、うぇぇ…!」
「まだ出しちゃ だーめ」
「んぅっ…!」
 ブライトは先端をぎゅっと手で包み込む。射精管理というものは意外といいかもしれないという気づきを得るブライト。
 大きなファラオもブライトの前では弟なのだ、いっぱい甘やかしたいし躾けたいし可愛がりたい。
「僕の中で出して一緒に気持ちよくなろうね」
 にっこり笑って言う。ファラオはその笑顔が眩しすぎて顔を真っ赤にさせながら何度も頷く。
「でも僕が気持ちよくさせるからね?ファラオは見てるだけ」
「うう、今日の兄上は小悪魔…」
 ブライトは自分の潤滑油でぬとぬとになったファラオのナニにちょっと恥ずかしさを覚えつつゆっくりと挿入していく。
 オーダーメイドで仕上げたそこはすんなりとファラオのナニを受け入れていく。
 ただ腰を下ろしていくだけなのに気持ちよくてブライトは色っぽく息を漏らす。
 ファラオの腰がビクンと跳ねる。
「ひゃあ、ダメ、僕が動くんだからぁ」
 甘ったるい声で怒るブライト。ファラオは尊すぎて一瞬意識を失う。すぐ戻ってきたが。
 自制を利かせてブライトを抱きしめようとするのを抑え、ブライトのえっちな姿をただ見上げる。
 えっちな兄上。そう、えっちなのだ。こうやって主導権を握ろうと頑張っているしそもそもお揃いのセックスパーツはブライトがオーダーメイドで用意してくれたものである。もしかするととんでもなくどすけべなのでは…?
 人間だったら興奮しすぎているだろうがファラオは自制の効くロボットであった。
 真理の扉に辿り着いてしまった、あとは開けるだけだ。その扉の先には何があるだろうか?解り切っている、えっちな兄上がいるのだ。
 もう既に真実にたどり着いていた自分に怖くなってしまう、えっちな兄上には敵わない。解り切っていることであった。
 そんなファラオの様子をブライトは思考をどこかに飛ばしてるな程度で終わらせ愛おしく可愛がる。
 ジャストフィットな仕上がりであるわけで、お互い気持ちよさがあるはずなのだ。
 あとはテクニックで攻めていくだけなのだがまだまだ勉強中のブライトはそこまでの技量はなかった。
 しかしえっちな姿は確実にファラオを仕留めているので時間の問題であった、ファラオの腰の震えを機敏に感じ取ったブライトはただ一言「出していいよ」と甘く囁く。
 それだけでファラオは射精を迎え、ブライトは熱に満たされて絶頂を迎えることができた。


 小悪魔系兄上は今回のセックスに満足するのであった。

top