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「相談って?」
ツンドラは脚を組んでソファに座り、向かい側に座るブラストに問いかけた。
ここはアシッドの部屋。
そこに何故ツンドラとブラストがいるのか…集まりやすかったのと、ツンドラがアシッドと付き合っていてちょこちょこここに居るからである。
部屋の主であるアシッドはツンドラの横で完全に興味がないらしく端末を操作して仕事をしている。
「俺さぁ…師匠とセックスしたいんだよね!!」
力強くいうブラスト。
師匠というのはトーチのことだ。
「なるほどね!穴に棒をいれよっか!」
「しってるんだよぉぉぉぉぉ!それは知ってんだよぉぉぉぉぉ!!!!!
デカいからどうすればいいのか体格似てるお前に相談しにきたんだよぉぉぉぉ!!!!!」
「えー…そんなにー…?たぶん僕の小さいと思うよ…ほら」
ごそごそとブラストに下半身のパーツを見せる。
「あ、太さがないんだな。長さは似てるんだけど」
「あ、じゃあ受け入れる側を拡張しなよ」
「これでもいっぱいいっぱいなんだぜ?」
「えー?あ、自社の使えとかそういうのになってるー?ダメだよー魔改造バンザイだよー」
ツンドラは自分の端末を取り出すと何やら操作をして画面を見せてくる。
「僕がブラストの体格だったらならこのカスタムを使うな」
「ほー。でもこれ感度とか…」
「それはさー…」
きゃっきゃうふふ。
アシッドは深い深いため息を吐く。
誰がブラストの改造をするのか…。こっそりと、ならツンドラだろうか。
「あ、アシッドさんご機嫌ナナメだ」
「えーかわいい。大丈夫だよ、ブラストのお腹さわらないよ~」
ツンドラはアシッドを抱きしめて頭をなでなでする。
「僕好みのお腹の改造をするのは君だけだよ?」
「―――はいはい」
アシッドはあしらう様にツンドラを押し戻す。
「アシッドさんはいいなぁ、恋人がカスタマイズしてくれてさー。恋人の色に染まるって感じでぇー」
「……俺の話をするんじゃないよ」
「恥ずかしいんだね?いいじゃない今更だし。イチャイチャ見せつけよう?見てよブラスト、僕の自信作の魔改造―――」
「あああああ!やめろツンドラ!脚を掴みあげるな!ハッチをこじ開けるな!あーーー!あーーーー!!!!」
「忘れるからアシッドさん!あとで忘れるから!」
「みるなーーーー!!!!」
◆◆◆◆
アシッドは息を荒くしてぐったりしている。
「思わずブラストの前で一発しちゃったね、はっはっはっごめーん!」
「しゅわしゅわいいなぁ…」
比較的羞恥心が崩壊しているツンドラとブラストはケロっとしているがアシッドは深刻なダメージである。
「クソ許さん…」
アシッドは持ち直しながら体を起こす。
「俺の薬液を貴様に注いでやる。そのままヤればお望みのしゅわしゅわだぞ」
「俺の腹に穴あくな。それはそれでスリルがあっていいけど。」
「あ、トーチのちんちん溶かしてちっちゃくしちゃえば?」
「お前の発想は恐ろしいな」
「ロシアなら日常茶飯事だよ?」
「ロシアに怒られるぞ…」
ブラスト的にはどっちも物騒な発想なのでゾクゾクするが。
「ともかく、ツンドラのカスタマイズでお願いしてみるわ、ウチのとこでやってくれると思うし」
「自由な会社だよね…相変わらず…僕のところも大概だけど…」
「餞別にこれもくれてやろう」
チップを渡される。
「これなにー?」
「えっちな気分になるチップだよ」
「え、アシッドさんこんなの使ってるの…?」
「アシッドね、職業上のせいか感情の昂ぶりって無意識に抑えちゃうんだよね。
嫌じゃん、感じてくれないの。最近ナシでもえっちな声出してくれるようになっ――」
ゴスッと肘打ちされるツンドラ。
「トーチに使ってあげなよ。彼もアシッドみたいに抑え込むタイプでしょ」
「なるほどー。そうするぜ!」
◆◆◆◆
「というわけで準備もしてきた、あとは師匠がそのチップのインストールを完了するだけ」
「も、盛ったな…」
「毒みたいにいう…油断する師匠が悪いんだよ?」
荒い息で蹲っているトーチに屈みこむブラスト。
「俺ししょーのことめっちゃ好きなんだよ。一緒に派手にイこうぜ?」
「お、おちんちんに屈したりしないもん…!」
「勃起してるくせに…いつまで耐えれるかなー?」
ブラストはニヤニヤしながらトーチを押し倒してナニを扱きだす。
「くっ…殺せ…!」
「逆にオレが殺されそうなんだけどな、このちんこに…」
ブラストはナニを下半身のぷにぷにの双丘に擦りつける。
割れ目がナニに押し広げられる。
(あ、これ…キツそう…はいんのかな…)
ドキドキしながらも、まだ挿入はしないのでブラストは腰を上下に揺らしながら割れ目を擦りつけて愛液を塗りたくる。
「っう!」
気持ちがいいらしい、トーチはビクビクと体を震わせる。
(なんか、これだけでも、いいかも…)
ゾクゾクしたものが腰から這い上がってくる。
気持ちがいい、この痺れるような甘い快感が愛おしい。
「ししょー、すき、ししょー…」
「ぶ、ら、すとぉ…」
「あっ」
トーチに腕を掴まれ押し倒される。
肩の炎がごぉぅ!と吹き荒れる。
熱い、めちゃくちゃ熱い風が人工皮膚を焼くように撫でる。
「あつ、ぃ…あぁぁっ!」
邪悪な極太松明が潜り込んでくる。
熱い、しかし焼けるほどの熱を出さないようには本能的に制御できているらしい。
カスタマイズしているので難なく潜りんでくる、スムーズに、ギシギシと体が軋んだりもしない。
しかし―――
ごつっ
「あへぇっ!?」
奥に当たった瞬間ブラストは情けなく絶叫した。
目の前がチカチカする。全身が痙攣を起こす。
そんなブラストの反応をトーチは気にすることもなく、がっちりと抑え込んで腰を打ち付けはじめた。
ごっごっごっと奥に叩きこまれるたびにブラストは泣きじゃくる様に喚き散らす。
(なんれぇ…!?か、感度ッ…おかひぃよぉ…!!!)
感度の調節をし忘れていた。感度はMAXに設定されていた。
今変えよう、という考えまでブラストの思考は行えなかった。突かれるたびに目の前に星が飛んで思考が乱れる。
「あーーーーっあ、あぁぁぁーーーーーっ!!!」
「ブラストっ!ブラストっ!!!」
「ししょぉ、やめぇ…!しぬ、しぬぅぅ!!!」
トーチの一度目の射精にブラストは失神し、しかしトーチはお構いなしに犯し続けた。
チップのせいで正常な判断などできなかった。
ただ目の前のブラストの身体を貪りたい、それだけだった。
ブラストも意識を取り戻してから感度を調節したのかさっきのような乱れ方はしなくなったがもううまく動けない。
体位を変えられ、後ろから抱き込まれる様に犯される。
「ししょぉ、すき、ししょお…すきぃぃ…」
「ブラスト、出すぞ、受け止めろッ」
「はひぃ…くださぃ、ししょおのあついの、くださいぃぃ」
腰を突き上げるようにしてブラストは深くトーチのナニを受け入れる。
「っ…ごほっ!」
口からとめどなく白濁の廃液が溢れてくる。
「うぇっ…げぇっ…!」
(なか、裂けた…!?)
ブラストは慌てて口を押える。
「っ…ぅっ…」
吐くのを止められない。衝撃と高熱で裂けて…人間でいうところの『胃』に当たる部分に逆流したのだ。
必死に押し戻そうと飲み込むが、びちゃびちゃと床に撒き散らしながら吐くのは止まらない。
(これ、このまま死ぬのかな…それちょっと師匠に、迷惑かけちゃうな…)
ふいに体位が変わる。
先ほどまで逆さまだったのでありがたい。吐き気は落ち着いてくる。
「ブラスト…」
トーチの上に座るような形になり、トーチの大きな手が腹を撫でてくる。
「ししょう…」
その優しい手の動きが愛しくて、ブラストはその手を握ってしまう。
「好き…」
「俺もだ…」
ブラストは振り返り、トーチのマスクにキスをする。
◆◆◆◆
「いや、裂けたんなら言え!!!なんで黙ってるんだ!あのあとイチャイチャしちゃっただろ!
あんなイチャイチャしてるのに実は腹が裂けていたとかホラーだろーーが!!!」
めっちゃトーチに怒られた。
「いや、裂ける体験って絶対ないから、いいかな?って」
「お前のその…はぁ、もういい」
トーチは諦める。
今更なのである。
ブラストは身の危険が迫ると興奮するのだ、出会った時からそうだ。
師匠などと呼んで懐いてるのも、そういうことだ。
自分といると危ないこともあるから、好きだし一緒にいる。
「カスタマイズも良し悪しってことかー。残念。耐久性上げてもらおう」
懲りていないようである。
「…ブラスト」
トーチはブラストを抱きしめる。
「お前の性癖は理解できないが、俺個人としては…体を大切にしてくれ」
「全治三か月」
「なんだその返答は!こっちは本気で心配してるんだぞ!お前のは下手したらスクラップだろうが!俺のよりマズいんだからな!」
「へへ、ごめんよー。心配してくれるししょー好きだなー」
ブラストはトーチの首に腕を回してちゅっちゅっとキスをし始める。
「師匠のいうこと、聞け」
「…んふっ!はぁい!」
ブラストは嬉しそうに目を細めながら笑顔で返事をした。
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