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ブラストは追い詰められていた。いや、追い込まれていた。
人の気配がしない倉庫の奥、背は壁が当たり目の前には全裸の自由性癖モブおじさん。
自由性癖モブおじさんはブラストを孕まそうと迫ってきていた。
ブラストはロボットなので孕まないが、モブおじさんは愛があればなんでもできると信じている。
「おじさんと気持ちいいことしようね…?」
「いやだー!!!!!」
誰か助けて、という悲鳴を飲み込む。
爆殺か?ヤってしまうか?バレなければ完全犯罪なので犯罪なんて存在しなかった、いいね?…とロボット三原則ガン無視の思考に陥っていると遠くからカツンカツンと足音がする。
モブおじさんも気づいたのか振り返る。
薄い明りの中浮かぶのは半透明の体―――
「あ、アシッドさん!?」
意外な人物に目を丸くするブラスト。
どうしてここに?と疑問に思うのだがアシッドは目を細めてブラストを見る。
「まだ無事のようだな、結構なことだ」
「二人でこの人間を始末するの?アシッドさんの薬液があれば溶かせていいな」
「怖いこというんじゃない。助けに来たがそんなことしないし出来ない」
「え?なんで?」
「今体内循環している薬液は劇薬は劇薬でも感度3000倍にする媚薬だ」
「…は?」
ブラストは頭上に「?」をいっぱい浮かべる。
なにをいっているのかわからない。
「アシッドさん今感度3000倍なの?」
「バカかね君は。俺に薬が効いてどうする」
「バカみたいな薬を体内循環させてるロボにバカって言われた…」
「まぁ君を助けに来たのには間違いない。その男のちんこを溶かしてやるよ、この媚薬でな」
「モブおじさんと戦うのか!?セックスバトルで!!???」
歴戦のモブおじさんに無茶だと思うブラスト。
しかしアシッドはモブおじさんの約束された勝利のチン〇を溶かすつもりなのだ。性的な意味で。
無謀としか思えなかった。
ブラストの悲痛な思いとは裏腹に二人はおっぱじめ始めた。相手がアシッドのせいなのか情緒がない。
自由性癖モブおじさんは自由な性癖を持っているので環境適応能力が高いようだ。
モブおじさんがアシッドの中へその勝利のチン〇を突っ込む。
「ぐああああああ!!!!」
仰け反りながらアヘるモブおじさん。ブラストは目を反らした。キツすぎる。
「そのまま溶けてしまえ」
「ハァ…ハァ…(*´Д`) お、おじさんは負けないよ…おじさんのミルク汁でいっぱいにしてあげるからね…!!」
「ぬ!?」
どろどろの白濁がアシッドの腹の中に浮かぶ。おじさんのミルク汁だ!
勢いづいたモブおじさんはアシッドの脚を掴み上げて種付けプレスのごとく激しく受け付け始める。
「うっ…んぅ…グッ…」
アシッドの呻きに艶めかしさが混ざる。
「おじさんのおちんちんどうかな?おじさんとのえっちきもちいいね?」
「クッ…」
「アシッドさん…!!!」
「ブラスト…くっ、出すなら出せ、絞りつくしてやる…」
立ち位置が逆転する。
モブおじさんを押し倒し馬乗りになってアシッドが腰を上下しはじめた。
薬液も放出しているのがグチャグチャといやらしい水音が激しく聞こえてくる。
そうして実際の時間はそれほどでもなかったが長く感じたセックスバトルの末―――
フニャチンをさらす自由性癖モブおじさんと、そんな姿を見下ろしながらよろよろと立ち上がるアシッドがいた。
「勝った―――」
「やったぜアシッドさん!」
ブラストは駆け寄ってアシッドの手を取る。
「君が無事でよかったよ…」
「ありがとうアシッドさん…でもどうしてそんな体に?」
「…そういえばどうしてこんな…」
「え?」
頭を押さえるアシッドに戸惑うブラスト。個人的好奇心による実験ではないのかもしれない。
「…ロボット改造大好きモブおじさん」
「…ロボット改造大好きモブおじさん」
アシッドの呟きをそのまま繰り返すブラスト。
新しいモブおじさんを生まないでほしい。個性的なモブが多すぎる。個性のあるモブって何?
混乱しているブラストだがアシッドも混乱しているらしい。
「いかん、やつはトーチの改造に向かったはずだ」
「師匠の改造だって!!??」
「あぁ、膣穴を作り総受にすると言っていた気がする…このままではトーチが凌辱の限りを尽くされてしまう」
「見に行こうアシッドさん!!」
「欲望に忠実だね君」
あきれ顔のアシッド。そんなアシッドの体はモブおじさんのミルク汁が漂っているのだ、どすけべこの上ない。
媚薬自体がねっとりしているせいで混ざり合うことがないので余計えっちなのである。
「俺の周りってどすけべな体してる人おおすぎない?俺って顔がかわいいだけじゃない?負けてる気がする…」
「そういうとこだぞ」
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