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 リングとスカルは暇を持て余していた。
 世の中比較的平和であるため、戦闘用の二人は新たにカリンカ嬢の警護の役目を与えられて共に行動することが多くなった。
 そこでも戦闘が起こることはめったになく、血の気の多い二人はどうにかならないものかと思いだし、ひょんなことから
 接続するようになった。
 言い出したのはスカルで無理やりヤったのもスカルである。
「っぅ、ひっ…うっ……!」
 壁ドンのようにスカルに覆いかぶさられ、壁を背に預けているリングは目を閉じて呻いていた。
 繋がる有線コードからの快楽のパルスが全身を刺激するのだ。
「おいリング、ヤられっぱなしでいいのかぁ?」
 からかう様なスカルの声。
「う、るさいっ…!え?うわ、あ…?」
 スカルの手が両足を押し広げてきて、その手が股間をまさぐってくる。
 なぜかその刺激を感じてリングは身悶える。
「次から疑似セックス用のパーツつけようぜ?」
「な、なんでっ…!」
「絶対楽しいから」
「ふざ…けるなっ…!おまえが、たのしいんだろ…!!」
 リングはスカルを睨む。
「あぁ?お前は楽しくねぇってのか?こんなに悦んでるクセして?」
「よろこんで、るか!強制的に感じてしまっているだけで、ひっ!?」
 パルスが強まる。
「やぁぁ…!すか、るっ…焼ける、やめ、やけるっ!!!」
 エラーのアラートが鳴りはじめる。
 どこかの回路がショートしそうだ。
 なのに身体は快楽として受け止めていて、身悶えてしまう。
 スカルはリングを抱き上げてマスクを剥ぎ取り自分のマスクも外した。
 排熱を即すように大きく開かれるリングの口をスカルはキスで塞ぐ。
「っん、う…っ…!!」
 舌を絡め合う。
 大人しくなるリングから口を離すと、スカルはリングの股に顔を埋めた。
「ひぁぁ!!?」
 そこを吸い始めるスカルにリングは身を仰け反らせる。
 廃油口しかないそこをスーツ越しに舌で擦られたり吸われたりしているだけなのに感じてしまう。
 そういう風に書き換えられてしまっているようで、リングは抵抗むなしく情けない声を上げる。
「お前…今の状態でこれだったら付け替えたらどうなっちまうんだろうなぁ?」
 楽しそうに笑うスカル。
「お、おまえっ…お前がぁ…!!」
「頭弄らせてくれるお前が悪いと思うぜ?本当はこうしてほしいんだろ?」
 スーツを力任せに裂かれて、スカルの指が廃油口に突っ込まれる。
「――――ッッ!!!!」
「おお、えろい顔でイってんじゃねーよ。もっと耐えろよ。かき混ぜてやっからさ?」
「あ、あっあああああ!!!!」
 中で動くスカルの指にリングは暴れるように悶えはじめる。
「…感じすぎだろ。期待しすぎ。変態め」
「違っ…おまえ、おまえがぁ…!!!」
 スカルがリングの神経回路のデータを書き換えているのが悪い―――リングの言い分であるが、許可をしたのはリング自身だ。
 ずるりと指を引き抜き、コードも抜く。
 リングは息を荒げながら床に倒れる。
「明日からパーツ付け替えて来いよ?ちゃんと最後までシてぇだろ?」
「……あぁ」
 蕩けた眼をスカルに向けながら、息を吐くように返事をするリング。
 明日は絶対に気合い入れてきそうだなこいつ、とスカルは静かに思うのであった。

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