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このアシロクは恋人にはなっていないけれどおじさんのお願いは聞いてしまうレベルの懐柔をされているろっくゅがいますねぇ!
ロックは困惑の表情でスカートの裾を握り締めつつ視線に耐えていた。
その熱い視線の主はアシッドであり、じっくりねっとりロックの姿を眺めている。
ロックの今の姿はセーラー服である。なぜセーラーなのかはわからない。たぶんアシッドは何も考えていないと思う。
なぜこのようなことになっているのか。
アシッドとほどほどの交流を経て、アシッドが休日の時は簡単なお菓子作りなどを楽しむ様になりそこから紅茶に手を出してしまってアシッドは調合のノリでブレンドを本気で本格的にやり始めてしまったりと色々あり、気安い仲になっていた。
そしてふと思いついたかのようにお願いをしてきたのである。
ロックもまぁいいかーと応じたが、今後悔している。めちゃくちゃ恥ずかしい。
「あの、さ。どうしてこんな服もってるの…?」
「買った。通販で」
「あぁ、うん。そう…僕に着せるために?」
「似合いそうと思ったんだが、けっこうイけるなぁ?」
「ううう」
顔を真っ赤にするロック。
アシッドは目を細めてロックを抱き上げると一緒にソファへ座った。
「君には何もしないからねぇ?少しだけ気持ちよくなってもいい?」
「お、お好きにどうぞ…?」
アシッドがもぞりと自身の下半身をいじりだしてロックはぎょっとする。
「気持ちよくって、そ、そういう!?」
「あぁ、最近つけてみたよ?そうか見せるの初めてだったっけ」
「普通は他人にみせないからね!?」
「君と俺の仲ならいいと思うんだが?」
「う、うー…」
「大丈夫、何もしないよ。横にいてくれればそれでいい」
(それはそれでどうなんだろ…)
ロックは視線をどこにむけていいのか解らずおろおろする。アシッドはそんなロックを見下ろしながら自分の手で扱きはじめるのだ。
「あの、アシッドマン…」
「ん、普通に、してていいぞ…?」
「ふつう、ふつうね…」
(無茶をいう!!!)
アシッドの考えがさっぱりわからない。
何も考えてないだけなのはわかっている、そうだ研究や実験以外のことになると彼はスイッチがOFFになるようで素っ頓狂なことをする。
メリハリがあっていいのかもしれないが付き合わされるロックは困る。
今までこういった面が明るみに出ていないのはそういう友達がいないからだろう。
いや、ブラストあたりなら知っていそうでもある。彼は口が堅いので言わないだけで。
ロックは冷静になろうと震える手でクッキーを掴み、貪る。味がよくわからない。
二枚目、少し落ち着いてきた。アシッドを無視すればなんとか過ごせそうだと思った。
そんなロックの横顔をアシッドは見つめながら興奮していた。
実験の時とは質の違う興奮―――背徳感が近いのだが、その辺が麻痺しているアシッドには表現できない感覚である。
だからこそハマってしまってるのかもしれないが。
「っあ」
短く息を吐き、快感の波にのまれる。
取り付けている疑似的なソレは射精機能などはない。あくまで刺激があればいいだけであったし、簡易のものは取り外しが楽だ。
快楽のパルスにより電子頭脳が痺れるような、そんな感覚にしばらく浸る。
「…終わった?」
ロックが顔を覗き込んでくる。
その顔を見てまたゾクゾクしてきてしまう。
「君の顔を見たらまだしたくなったんだが?」
「え、えぇー…僕お泊り出来ないんだよ?…もう」
ロックはクッキーを食べるのを止め冷めた紅茶で流し込むとアシッドに向き合う。
「その、僕がしてあげるからそれで今日はおしまいにしよ?」
言ってロックの幼い手がアシッドのそれを優しく握り、擦りはじめる。
「っああ!」
大きな声を漏らしてしまう。
自分でするよりも感じ方が違うことに驚いた。
アシッドは仰け反る体を起こしてロックを見下ろす。
「…サービスだよ?いつもしないからね?」
恥ずかしげに呟きながらロックはチュっと口づけし始める。
「んっ…はぁ、うっ…ぅぅ…」
「気持ちいい?」
「あ、あぁ…イイ…なぁ…」
ロックの髪をくしゃりと撫でるとロックは少し微笑んでくれる。
「ッ…少し貸して」
「ふぇ!?」
アシッドはロックを押し倒して両足を押し広げてそれをロックの股間に擦り当て始める。
ロックには受け入れるものはついていないし、アシッドは無理やり排泄口にねじ込むようなお互いが傷つく野蛮なこともしない。
ただ密着して下着の上から素股をする。
「あ、アシッド…マン…」
ロックは驚いた表情をしたものの、まんざらでもない表情になってアシッドが感じやすいようアシッドの腰に足を絡め自ら下半身を擦りつけ、アシッドの首に腕を回してくる。
「気持ちいい?ねぇ、気持ちいい…?」
「いい…君にされると、俺の電子頭脳が溶けてしまいそうだ」
「ふふ、大げさだなぁ…」
「ンンッ…」
アシッドは大きく震えて快楽に意識を呑まれた。
◆◆◆◆
「アシッドマン大丈夫?」
「興奮しすぎた…」
力尽きているアシッド。
ロックはもう本来の服に戻っていた。
「そうだね、結構負荷がかかるからしょっちゅうはダメだね」
「詳しいな」
「いや、その、まぁ…」
あせあせもごもごするロック。
「次もお願いできるだろうか…」
「えっと、それなんだけどね…」
ロックは少し恥ずかしそうにアシッドから視線を逸らす。
「事前にいっといてくれれば、その…本当のせっくす、してもいいよ?」
「………」
「…アシッドマン?だいじょうぶ?あれ?ちょっと、あれ?フリーズしてる!!?ちょっとー!どうしてそういうところだけ免疫ないの君はさー!!」
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