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フォロワーさんの呟いていた体内洗浄も取り込んでしまった…
ロックはアシッドに招かれて彼の部屋にやってきていた。
何か手伝って欲しいことがあるという話なのに何故実験室ではなく自室なのか首をかしげる。
アシッドの部屋は簡易の薬品調合用の台と薬品を収める棚、もともと部屋に備えられていたであろうソファとテーブルが目につく。
そしてその奥はプールがあった。
「危ない薬液プール?」
「いや?洗浄液だよ。あそこを通って薬液製造区画まで行って、そこからまた別のプールに移って見回っていくんだ」
「なるほど、歩くのは極力抑えられてるんだねぇ」
なんて会話をしながら、ロックはソファに座らされてクッキーとジュースを目の前に置かれる。
「アシッドマン、なにかお手伝いで呼ばれたはずなんだけど」
「それ」
アシッドは長い指を伸ばして目の前のお菓子を指さす。いや、その先はジュースだ。
「これ?」
ロックもつられて指をさす。
「新しい体内洗浄液だ。味覚のあるロボットに治験をお願いしている。味とかの感想が欲しいね」
「あぁ、なるほど」
納得するロック。
さっそくいただきますと食べ始める。
「そのクッキー誰が作ったと思う?」
ニコォではなくニタァっと笑うアシッド。
もっと可愛く笑えばイメージ悪くならないのになぁ、なんて思いながらロックは「アシッドマンかな?」と呟く。
「美味しいね」
「分量さえ守ればすべて標準的に作れるしな」
「あぁ、うん…そうだね」
複雑な心境になるが、アシッドならば分量も室内の温度も何もかも管理していそうで、普通に作るより手間がかかっていそうだと思いなおす。
実際はその通りで、ただ焼く時のオーブンに手こずったのだがアシッドと手伝った職員たちだけの秘密である。
「じゃあ飲むね」
飲める色で言うとメロンソーダ、アシッドを見ながらいうと劇薬アシッドWと同じ色をしたそれだが飲むとミント系の爽やかさが広がる。
「飲みやすいね、いいんじゃない?」
「そうか…あともう一つ実験をしていてな」
「なぁに?」
なんだか改められてロックはまた首をかしげる。
「廃液を促進させる薬液も混ぜてみたんだが解らなかったか?」
「はぁ!?」
「上々」
アシッドは目を細めて左手で顔を覆い肩を震わせる。引きつった笑い声が漏れてしまっているが。
「そんな実験つきあわないよ!」
「君は実験の手伝いに来てくれたんだろ?」
「そ、そうだけどそれとこれとは…」
ゾゾゾっと下半身に不快感が走り、ロックは思わず内またになる。
「こ、こんな薬つくって何やるのさ!」
「非既製品の安物のオイルを飲み続けていると不純物が詰まって廃液が排出できなくなるんだ。それの応急処置用の薬だな。」
「全うなこといってるけど僕に使いたかっただけとかじゃないよね…?」
「君は賢い」
「アシッドマン~~~~!!!」
怒鳴って力んでしまい、下半身がじんわりしてきてロックは慌てて立ち上がる。
「や、ソファ汚しちゃう…!」
「それは大変だ」
わざとらしくいいながらアシッドはロックを抱き上げると奥の洗浄プールへ運ぶ。
プールの端からスロープになっている。梯子だとアシッドの足に負担がかかるからだろう。
ロックは後ろからアシッドに抱きかかえられたままズボンを剥ぎ取られる。
「やだ、アシッド止めてよ、返して」
「うん?ここでお漏らししていいんだぞ?」
「僕のプライバシーを考えてほしいっ」
「実験内容は秘匿される、大丈夫だ」
「大丈夫じゃないんだよ!や、やだやだ!」
アシッドの脚が間に入ってきてがばっと大きく脚を広げさせられ、身体はがっちりアシッドの腕の中に納められて逃げられない。
彼の手が排泄口のある股間部分に伸ばされ、指先がトントンと排泄口を覆うカバーを叩く。
「我慢はよくないよ?」
「ひっ…」
ロックは涙目になるが、もう限界に近くカバーの隙間からは廃液が漏れて来ていた。
アシッドは低く笑いながら指でトントンと刺激する。
ぶるっとロックが大きく震え、カバーがスライドして廃液が排出され始める。
「やぁ…みないで」
小さな声で顔を真っ赤にする。
「恥ずかしがらなくても綺麗な廃液だが?質の良いオイルを飲んでるだろ」
「へ、へんたい!」
「え!?なんで!?」
変態呼ばわりされて驚くアシッドだがロックはそれどころではない。
「も、もういいでしょ!僕帰る!」
「まて、まだ洗浄していない。」
「いいよ!もう!」
抵抗するロックだがアシッドは構うことなく抱いたままプールの奥へと引き込んでいく。
服が濡れると叫べば服を脱がされてロックは全裸であった。
バシャバシャ暴れるロックだが、アシッドは逃さず洗浄用ロボを呼ぶ。
オトシィーの小型版のようなものだった。
「これは主に俺の体内洗浄の時に使ってる。綺麗になるぞ?」
「ひゃう!?」
排泄口にあてがわれた瞬間、ブラシ部分が回転してその刺激に悶えはじめる。
「…」
ロックを支えていたアシッドだが、思いついた顔をして後ろから抱きしめるのを止めてロックの脚の間に自分の体を潜り込ませて下半身を密着させる。
「ひぁっ!!?」
「なかなか、可愛く鳴くねぇ?」
「やだ、アシッド、やっ押し、つけないでっ…」
アシッドに腰をぐいぐい擦り上げられてロックは涙を滲ませ身を捩る。
「セックスいてるみたい、だねぇ?」
「へんたいっ!アシッドへんたいだよ!」
「いいよいいよ、今だけそれでも。ほら、もっと洗ってやるから」
オトシィーの数を増やしてロックの体を隈なく洗うよう指示をする。
抵抗しようとしたのでロックの両腕を片手でつかみあげて動きを封じた。
面白いほど体を跳ねらせくねらせ可愛い声を上げて鳴く。
「あしっど、や…!あしっどぉ…!」
ロックの脚が腰に絡み、もう抵抗しないだろうと解放するとロックの腕はアシッドの首に回ってロックは苦しそうにオデコをアシッドの顔に押し当てる。
「ひぁ、ひぃっ…あ、あぁぁ…!!!」
足の指先までピンと伸びてロックはイってしまった。
ロックの蕩けていく表情を間近で見ることになったアシッドはアシッドで、その顔がメモリーに焼き付いてしまった。
◆◆◆◆
「魔性の家庭用の毒牙にかかってしまったか」
ブラストはアシッドの話を聞いてそうつぶやいた。
秘匿云々というものが守られていないが、ブラストは他人の情事を言いふらすほど下品な性格はしていない。親友の相談でもあるので胸に秘めるのだ。
当のアシッドは元気がなく項垂れていた。
これでは仕事にならないのである。ブラストは仕事をするためにここにきたのだから。
「魔性の家庭用…?」
「魔性らしい」
「納得…できる…あれはたまらん…」
「で、ロックマンはそのあとどうしたんだ?」
「怒って帰ったよ」
「ですよねぇ!」
「俺は変態じゃないのに変態と思われてるしヤバくない?ヤバい、あぁぁぁぁぁぁぁ」
手で顔を覆って転がるアシッド。
「いいじゃん好感度マイナススタートだって考えれば」
「ポジティブすぎだろ…惚れ薬を考案するべきか?」
「そういうのにすぐ走るのどうかなー?個人的には面白そうだとは思うけどさ」
ブラストも大概であった。
うだうだしていると不意に呼び鈴がなる。
来客の予定はないし、職員なら勝手に入ってくるのでアシッドは不思議に思いながらドアを開くとロックがいた。
「あ、ぅ…」
どう声をかけて良いか解らずアシッドは後退する。
ロックは黙って部屋に入ってくる。
「…はぁ」
アシッドを睨み、そしてため息を吐く。つぎの表情は呆れの表情だった。
「もー、そんな顔しないで。反省してるってこと解ったから。」
「お、怒ってるだろ…?」
「そりゃあ怒るよ。無理やりだったもの。でも反省してるからいいよ。それよりお仕事に影響でてる方が心苦しいから。
ブラストマンのお仕事の手伝いしてあげないと、ブラストマンが困るよ?」
「あ、あぁ、うん…そうだな」
「はい。差し入れ。ブラストマンと食べてね」
手に持っていた包みをアシッドに押し付ける。
「…こ、今度するときは、ちゃんと言ってからにしてね」
ロックは頬を染めながらそういうと飛び出して行った。
「……は?マイナススタートじゃねーじゃん?ぐあー魔性!魔性だよアシッドさん!」
「………」
ブラストはアシッドの肩を揺するが、アシッドは硬直したままだ。
「アシッドさん!?帰ってこいアシッドさぁぁぁん!!!」
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