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ベッドの上にサターンとアースはいた。
アースはサターンの脚の間に入り、ナニを舐めていた。
自慢の髪を絡ませて扱きながら、舌で先端を刺激する。
本来放熱用の繊維(ファイバー)で出来ているアースの髪はそれ自体が熱を持っているため、熱い。
「隊長…」
サターンの呼びかけにアースは刺激を強め、放たれた熱を口の中に納める。
「どんどんお上手になってますね」
「世辞なんぞいらん」
アースはサターンに抱き寄せられる。
そしてサターンの手が腰から下へ降りていく。
「ふっ…ぅ…」
指がもぐりこむ刺激に震え、唇を噛み締める。
「欲しいですか?」
サターンの問いかけにアースは熱の篭った目を向けながら小さく頷く。
「お願いしてほしいですね」
「んひっ!?」
中で感じる部分を刺激されアースは情けない声を上げ、サターンの腹にナニを擦り付ける形になる。
「あ、サタ、あぁっ…そこ、はっ…!」
動きに反応するように腰を揺らす。
「あぁー俺にこすり付けて気持ちよくなるのダメですよ隊長。
可愛くて好きですけどね」
「あぁ…」
寝かされサタにナニを掴まれる。
「どうして欲しい?」
紅い目が見下ろしてくる。
「わ、わたしを犯せ。はやく、サタのが…欲しくて、たまらない…」
「もっと煽るように言ってくれてもいいんですけど」
「サターン…!」
「ははは、また次に期待しときます」
笑顔になりながらサターンはアースの脚を押し広げてナニを挿入する。
「う、ぁぁぁ…!!」
「いいですねぇ、綺麗な顔してんのにココはすげぇがっついてさ」
「や、めっ…」
「恥ずかしがらなくていいのに、そんなに腰ふっちゃって。隊長ご自分で動きますか?」
「っ…」
首を横に振るアース。
羞恥心なのか、快楽のせいなのか、アースの顔は赤く染まり涙も流れ始めている。
「でもたまにはどうでしょう?」
「うあ…」
抱き起こされるアース。
「う、動く、とは…?」
「好きなように腰ふれってこと」
サターンは意地悪な笑みを浮かべながらアースの手を掴むと、自身のナニに触れさせる。
「自分で扱きながらヤってみるのもいいと思いますよ」
「うっ…」
アースは一瞬戸惑う表情をするが、諦めたのかサターンの望むがまま自分で快楽を追っていく。
サターンが腰を支えてくれているが、自分で動いて前と後ろの快楽を求めるというその行為はいつもと違う感覚だ。
しかし緩やかな快楽しか得られない。
「や、だめ、無理…」
「隊長ヘタですもんね」
「うるさ…いっ!!?」
サターンに突き上げられアースは仰け反る。
電流が走ったかのような快感。
「ふふ、隊長が好きなポーズで犯してあげますから」
「や、ぁぁぁ…」
四つん這いにされ後ろから犯され始める。
「サンゴッドさまのベッドで俺に犯されるのがそんなにキモチイイですか隊長?」
「ッ……」
「ねぇ隊長、俺は質問してるんですよ」
「うあ、あっ…」
サターンに髪を掴まれ、力任せに顔を引き上げられる。
「きもち、いい…」
「でしょうね。俺も気持ちいいですよ、アンタをこの手で穢せて」
「んぅっ!」
顔を枕へ押し付けられ、そのまま動きが激しくなる。
アースが悶え、獣のように唸っていようが、果てて自分の脚とシーツを汚そうがサターンは手を止めなかった。
抵抗の色があったアースも次第に大人しくなり、最後はただ快楽を求めるだけのモノになった。
そこに神子の姿はない。
蕩けた表情でサターンの名を呼びながら貪られるだけのモノ。
キスを交わせば、アースの舌はとても熱い。
こちらの舌が溶けてしまいそうな感覚。
アースと繋がっている部分も熱い、全て溶けそうだ。
「全部、俺の全部がアンタに溶けていけば、俺はそれ以上の幸福はありません」
「サターン…」
****
「お部屋までお送りしますけど」
「いい、このまま少し休む」
アースは横になりながらサターンに言う。
「サターン…つき合わせて悪かったな」
「いえ、俺にはコレぐらいしかできませんし。アンタにとって都合いいの、俺でしょ?」
「…サターン」
アースは手を伸ばす。サターンはソレを優しく握り返す。
「私はお前を愛している」
「その愛は本当に、隊長のものですか…」
「そうだ。だからお前の望むようにしていい」
「…では、いつの日か。俺は戻ります」
「あぁ」
空間転移で姿を消すサターン。
愛して欲しい、サターンの愛が欲しい。
だからまず自分が愛を示そうと。
「サターンは気づいているのか…」
独り、呟く。
自分の心は空虚な『器』だ。
満たしたい、何かで満たしたい。
サンゴッドさまのために負の感情を集め満たしていた。
今はもう必要がない。
だが本能は求める。
だからそれをサターンの愛で満たしてしまいたい。
渇きにも似た感覚だ。
恋焦がれる、という言葉を使ってみようか。
あぁ、満ちたい…
****
アースが自分を求めているのは理解している。
それに答えたい、全力で。
しかし理性がとめるのだ、それ以上進めば戻れなくなると。
『器』として扱ってしまうのではないかという恐怖。
優越感にも似た感覚に襲われているとき、自分はアースをモノとしか認識できなかった。
これはルーラーズの本能なのだろうか。
自分自身をおぞましいとさえ感じる。
いつの日か、全ての愛を捧げる日が来たとき、自分は自分でいられるのだろうか?
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