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「サターン!セックスしようぞ!」
ドアをこじ開け(自動なのに手で押し開いた)バァーンっと現れるなり右手を挙げて明るく言うサンゴッド。
「……は?」
本当に意味がわからずサターンは呆気に取られる。
「サンゴッドさまは3Pをご所望だ。察しろ。」
耳元でアースの声。
思わず振り返ると真横にアースが立っていた。
「察しろって無茶苦茶です、一体どうしてそういう経緯に」
「仲間に入りたいって…。」
アースも困惑しているのだろう、苦虫を噛み潰したような顔で言う。
「話はまとまったか?」
「いやまとまる以前に納得できてねぇっすわ!」
「おお、そうか。それはすまぬな」
サンゴッドは笑顔で謝りながら歩み寄る。
「アースがとてもお前の具合が良いというのでな。吾もどんな具合か味わいたくなっての」
「アンタなぁー!アンタなぁぁぁぁ!!!」
ゲシゲシッ
「痛い、神子を足蹴にするな、痛い」
サターンのローキックを受けながら真顔でいうアース。
蹴りを受止めているので多少謝罪の気持ちがあるのだろう。
どうせ酔った勢いで惚気たのだろう。
そしてこのサンゴッドは興味を抱くと満足するまで突き進む我侭神サマであった。
「嫌か?」
純真な眼(まなこ)で見つめてくるサンゴッド。
「……」
断れば殺すと言わんばかりの眼光を向けてくるアース。
これで顔は同じなのだから性格というモノは大切である。
サターンは断れるわけもなかった。
****
本来、破壊のために生み出された存在故にそういう機能はなかった。
しかし今は体もレプリカになり、色々と自分の体を自由に弄れるようになったわけで。
局部パーツを換装すればお手軽にセックスもできるのである。便利。
「あ、あの…」
サターンはベッドの上で二人に声を掛ける。
二人はベッドの横で屈みこんでサターンを見上げている。
「早く自慰を始めろ。見ててやるから」
「神と神子の前でオナニーとか興奮するじゃろ?」
「逆にしにくいわ!!!!!」
「我々に逆らうのか」
「あー!もう!やりますよ!やりゃーいいんでしょーが!!!」
(この変態親子め…いや製造過程でみると俺も子になるけどさ…!!)
サターンは覚悟を決めてナニを取り出し扱き始める。
サンゴッドは楽しそうに眺めている。そんなふうに見ないで欲しい。
一方アースは真顔だがほんのりと目が笑っている。
(あぁ、隊長…興奮してるんだ…)
「ッ…」
アースを意識すると自分も興奮してきてしまう。
そうだ、見ていて欲しい。神よりも自分を…。
「アースの名を呼んでもいいぞ」
「ッ…た、いちょう…」
息が上がる。
神に赦されているのなら、名を呼んでもいいはずだ。求めていいはずだ。
こんな醜態を晒しても、赦されるはずだ。
―――しかしアースを直視できなかった。
「うっ…」
身を縮ませて震えるサターン。
手が濡れる。
「ふふ、サターン」
近づいたアースがその手を掴み、そして舌を伸ばす。
「ひっ…」
「お前は美味いな」
「う、あっ」
そのまま押倒され、指が秘所に捻じ込まれサターンは小さく悲鳴を上げた。
「サンゴッドさま、先にされますか?」
「んーん。後でいい。」
「そうですか。それでは失礼します」
「あっ、あぁっ…!」
引き抜かれた指のあとにアースのナニが捻じ込まれていく。
ゆっくりとゆっくりと。
サターンは本能的にそれを受け入れようと四つん這いになって腰を上げる。
「ははは、かわいい顔するのぅ」
「そうでしょう」
「~~~ッ」
サターンは顔をまっ赤にする。
「さて、ちょっとだけ参加させてもらおうか」
コードを数本取り出すとそれを首筋に差込み、反対側をサターンの首筋に挿入する。
「はじめて『接続』をするから、加減がわからんのでちょっと痛いかもしれんな。我慢してくれ」
「ひぎぃ!!!!」
目を見開いてサターンが反射的に仰け反る。
流れ込んでくる強烈なパルス。
サンゴッドの強いパルスにサターンが耐えられるわけもなく、狂いそうなほど身もだえる。
「おお、新鮮」
楽しそうな声で呟きながらアースは暴れるサターンを押さえ込む。
「い、たい、いたいっ…痛……」
涙と唾液を零しながら訴えるサターン。
「んー、こうか?」
「ッ…!!!」
「サンゴッドさま、それでいいようです。」
アースはサターンを抱き上げる。
「そうかそうか。」
サターンは息を荒げながら快楽に耐えているようであった。
そんなサターンをアースは容赦なく突き上げ始める。
「うっ…あっ!やめ、やぁっ…!!!」
「いつもより感じているな?気持ちいいか?」
耳元で囁くアース。
「ッは、ぃぃ……きもち、いいで、す…」
声を絞り出しながらサターンが答える。
その目は涙で潤み、瞳が揺れ動いて焦点が危うい。
「ふふふ、サターンよ。吾も気持ちよくしておくれ?」
サンゴッドは局部を露にするとサターンの顔を掴み、口の中へ捻じ込む。
「んう!?う、うぅぅ!!!」
「きちんとご奉仕しろよ?一滴たりとも零すことは赦さん」
「っ…ぅ、んぅぅ…んぉっ…ぉ…」
喉の奥まで犯され始める。
人間と違って呼吸が出来なくて苦しいといったことはないのだが、流れるパルスが感覚を狂わす。
全身を陵辱されるような感覚にサターンの思考は混濁し始める。
ただただアースの命令には従わねばと必死にサンゴッドにしがみついてナニにしゃぶりつく。
「ッ…ぅ」
熱を受止め、咽そうになりながらも飲み込んでいく。
「あぁサターン、ちゃんと飲んでいるな?あぁサンゴッドさまの…サンゴッドさま…」
アースは引きつった笑顔を浮かべながらサターンのナニを強く握る。
「ッあぁぁぁ!!」
顔を離しながら悲鳴を上げるサターン。
「零したなぁ?サターン」
「ひっ…も、もうしわけ、ございませ…ん…」
口端からオイルを流しながら謝るサターン。
「お、お許しを…」
「赦すわけないだろう?」
アースもコードを取り出して首筋へ接続する。
「ギッ…アァァァァァ!!!!!??」
「あははは、痛いか?全身痛いだろ?貴様の痛覚を弄ってるからな、あはははっ!」
とても楽しそうに笑いながらアースは暴れるサターンを押さえ込みながら腰を打ちつけ犯すのを止めない。
「い、たいっ…いたい…いたいぃぃっ…」
「痛いのにどうしてそんなに勃てているんだ?痛いのがいいんだよなぁ?
このわたしに、興奮しているんだもんなぁ?」
「っう、うぅぅ……」
サターンは泣きじゃくりはじめながら自分の手を噛み締め始める。
痛い、痛い…しかしそれが気持ちいいと感じているのは本当なのだ。
痛いのは嫌だ、しかしそれ以上にアースが激情を自分にぶつけて来る、それがまさに彼にとって最高の快楽。
「あ、あぁぁぁ…たいちょう…隊長…!!!」
「ッ…」
腰を揺らし、アースの熱を受止める。
「……ハッ」
アースは素に戻って前を見る。
微笑むサンゴッド。
「あぁぁぁ!お許しくださいサンゴッドさま!つい盛り上がってしまって!!!」
「よいよい、お前たちの愛の営みに水を差すつもりはない。
だがそろそろ吾の番だろうか?」
「はい!」
アースは元気よく返事をしながらサターンをサンゴッドに渡す。
サターンは放心状態であったがまだ意識はあるようだった。
「サターンよ、アースに吾を咥えこむ姿を見せ付けるがよいぞ」
「え…あ、いやっ」
一応拒絶する反応をするがサンゴッドは気にせずサターンの脚を大きく開かせて挿入する。
「うあ、あぁぁぁぁぁっ!!!!」
手で顔を覆いながらサターンは絶叫する。
「顔を隠すなサターン」
アースの声と共にバツンッと何かが切れる音がした。
「あっ――?」
両腕が肩からだらりと垂れた。
関節がレーザーで打ち抜かれている。痛みはない。
痛いのかもしれないが電子頭脳が認識できていないのかもしれない。
「隠すな」
「は、はい…」
「サンゴッドさまに愛でられるのだ、サンゴッドさまが満足されるように務めよ」
「はい…」
「そこまで畏まらなくても良いのじゃがなぁ」
苦笑しながらサンゴッドはサターンを味わい始めた。
「中がアースのオイルでいっぱいだから良い潤滑油になっておるぞ」
「っ…」
ぐじゅぐじゅと微かに聞こえる水音にサターンは震える。
目の前のアースは『接続』からサターンの感じているモノを共有し始めているらしい。
見たことのない表情を浮かべながら荒い息をしている。
「ふふ…」
小さくサンゴッドは笑いながらパルスを逆流させる。
「「ひぎっ…!!!」」
アースとサターンは同時に悲鳴を上げ、サターンはサンゴッドの腕の中で
アースは二人の目の前で身悶える。
「さ、さんごっどさまぁぁ…」
「アースも参加していいぞ?そうだな、サターンのを舐めてやればどうだ?」
「は…」
アースは這いずって近づき、勃起状態のそれへ舌を伸ばし舐め始めた。
「や、アースっ…たいちょぉ…いや、汚いっ…から…」
「遠慮せずともよい。お前は吾を楽しませろ」
****
サターンは数回イカされ2、3度意識を落としたがアースからの激痛のパルスに目を覚まし、
そしてサンゴッドはまだ満足していない様子で強い快楽を与えてくる。
「はは、楽しいぞ。良い、良い……」
サンゴッドは興奮した声色で言いながらサターンの首筋に噛み付いた。
ブチブチと嫌な音が伝わってくる。
「あぐァァァ!!!?」
「ひっ…!!!」
声を上げるサターン。
感覚を共有しているアースは悲鳴を上げながら自分の首を押さえる。
「お、おぉぉ…サンゴッドさま、お戯れを…首が、ちぎ、ちぎれ…」
アースが苦痛に顔を歪めながら訴える。
「あぁ、力加減が…ははは、すまんな」
サンゴッドは笑顔で言いながらスっと指をサターンの目へ持っていく。
「あ!?」
グジュっと嫌な音。
サターンは声を出さなかった、いや出せなかった。
もう感覚も解らなくなっていたのかもしれない。
代わりにアースが絶叫する。
あぁ俺も絶叫したのだ、アースもするだろう…
そして、おそらく…
嗚呼、矢張り
右目を抉られて視界が狭い、霞む。
「あぁ…」
アースは右目を抑えながら身を起こす。
「返す」
サンゴッドは目玉を差し出すと、アースは口を開く。
そのまま目玉はアースの口の中へ押し込まれていった。
「サターン…」
「アース隊長…」
キスをする。
あぁ幸福感に満たされる。
サンゴッドはアースの髪を弄るように頭を撫でて、
アースとサターンは一緒にサンゴッドのナニを舐めていた。
たまに舌が触れ合うのが堪らなく心地よい。
アースの手が動かぬサターンの手を握り締める。
お互い解っている。
愛する者に痛みを与えられると心地よく感じてしまうことを。
「アース」
サンゴッドに名を呼ばれ、アースはすぐにナニを咥え熱を受止める。
「はっ…ぁぁ…」
飲み干し熱い息を吐きながら顔を上げる。
「楽しかったぞアース」
「サンゴッドさま…嬉しく思います…」
「まだサターンと『接続』したままか?」
「はい、もうしばらく…この痛みを味わいたいのです」
嬉しそうにいいながら右目を押さえる。
「そうか…それでは吾は少し休むとする」
「はい、お休みなさいませサンゴッドさま…」
直接アースに手を下さないのはサターンのことを思ってだろうか。
アースに手を出せばそれはアースに対しての愛になってしまう。
アースが抱いている崇拝がただの愛になってしまう。
アースはサターンのもので、サターンはアースのものである。
「サターン、行くぞ」
「は? どこに」
「お前の修理だよ」
「あ、あぁ…。え?いいの?痛み味わいたいんだろ?俺は別にかまわないんだけどさ」
「…いい。もう、いい」
アースはそういいってサターンを抱き上げた。
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