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今、求愛を受けている。
少し前から
ことあるごとに
一体何故だ?この中で小柄な部類に入るからか?それならばクイントも対象にはいっていいはずだ。
しかしヤツは私を選ぶ。
いつも面倒を見ていたからか?
ただ溜まっているだけかとも思った。
戦闘用によくある症状らしいからだ。
しかしそれとも違うという。
つまり
純粋に
この私、エンカーに好意を抱いているということだ―――
****
「エンカ―――」
ベシッとエンカーのスピアがバラードの顔面にヒットする。
「声をかけただけだが?」
「いいや手が怪しかった。何のようだ」
「痴漢みたいにいうな、傷つくだろう。
用はない。一緒にいてもいいか?」
「…」
はぁ、とため息を吐くエンカーの横にバラードは座った。
(えぇい、このように時間を費やすのならばどこかで稼ぎ口を見つけ働いていた方がマシではないか?)
エンカーは悶々と考える。
ロックマンキラーとして作られたゆえに社会不適合ではあるが、セカンズたちは何とかやっていっているようだ。
だから我々も出来るはず。
その方が家計も助かる。
ただ自信がなかった。
エンカーは周りから第二のメタルと呼ばれ、パンクとバラードは性格に難有といった始末。
気を利かせてかクイントがちょこちょこ稼いでくる。
それはそれでいいと思っていたが、やはり持て余している時間は有効活用するべきだろう。
考え込んでいて気づかなかったか、エンカーは間近にバラードの気配を感じて思わず顔を向ける。
「んあっ!?」
バラードの整った顔が思ったより至近距離であったためエンカーは変な声を上げながら仰け反った。
「な、何を考えているんだお前は!?」
「いや、何やら考え込んでいるなと思って眺めていた。どうした慌てて」
「クッ…別に慌ててなど…」
「そうか…」
バラードは表情一つ変えることなくエンカーを押し倒して顔を掴む。
「おい!?何自然に押し倒している!!」
体格さによりバラードを振りほどこうとも振りほどけない。
只でさえ重量が違うのだ、かなうはずもない。
「強行手段だ、覚悟しろエンカー」
「やめろ! っ!?」
唇が重なり合う。
しかし歯を食いしばってエンカーは抵抗した。
バラードは喉の奥で笑いながらエンカーの下半身を脚で擦る。
「ひぅ!!」
思わず声を漏らし、バラードの舌が入り込んでくる。
「うっ…うぅ…」
生暖かい舌が蹂躙する。
不快感がないのが悔しかったし、快楽に流されそうになる自分に怒りも覚えた。
「エンカー、良い顔だ」
「最悪だ…」
バラードは微笑みながらエンカーを抱きしめるように起すと膝の上に座らせる。
「とても欲情している。何故だろう…俺にもよくわからないんだ。
だから多分、俺はお前が好きなんだろう」
「そんな曖昧な感情は必要ない。きっと欲情しているだけで愛情など我々にはない!」
「そうかな?お前は感情の操作が不安定だからナイなんてことはないだろう。
あるはずさ」
「お前はそうやって私のアレコレを決め付けるんじゃない!お前は私の何が解る!」
「解らないから解りあおうとしているぞ?
まぁこのままお前を犯すことも容易いわけだが…合意の上がいい」
「ぐぬぬ…マイペースな男め……」
エンカーは態度を変えないバラードに唸った。
このままでは一生平行線だろう、なんにしろバラードはこの調子である。
「要は抜きたいのだろう!?」
「お?」
エンカーはバラードの下半身に手を伸ばしナニを取り出す。
「積極的だな」
「お前の諦め悪いからだ、一回だけだ」
手で扱き始める。
「手だけか?」
「当たり前だろう!?」
「口でシてくれないといけそうに無いな」
「なっ!?」
顔を真っ赤にするエンカー。
「いつまでもこの状態というのも問題だな?エンカー」
「お、おのれ…」
エンカーは震えながら顔を近づけ舌を伸ばす。
こんなこと初めてだ、知識としてこういう行為がある、ぐらいしか知らない。
チラリと見上げるとバラードが見下ろしている。
(ぐっ…見るんじゃない…バカか…早く終わらせないと…)
「んっ…う…」
口の中へ咥えるように含み、舌で刺激を与えながら手でも扱く。
体格が良いせいか、そのサイズも見合ったものになっていて小柄なエンカーには少し辛い。
「…エンカー、接続するぞ」
「!?」
頭を押さえつけられそのまま首の後ろにある端子接続部にコードを接続される。
「うっうぅぅ!!?」
流れてくる快楽のパルスにエンカーは呻く。
しかしバラードが頭を強く抑えるので抵抗も出来ず、咥えているナニが奥にまで侵入してきて苦しい。
下半身に刺激を感じる、恐らく今バラードが感じている快感をそのままトレースさせられているのだろう。
逆に言えば噛み切ってやるとその激痛も流されてしまうわけで…。
「んぅっ…う…」
エンカーは快楽に震えながら奉仕を続けた。
しばらくして口の中に放たれて、解放される。
エンカーは咳き込みながらバラードに寄りかかった。
「しようか」
「え…?」
ビリビリとタイツが裂かれる。
「や、め…」
うつ伏せにされるが力が入らない。
身体が言うことを利かない、快楽に染まってしまっているせいかもしれない。
「バラード…!」
「エンカー、好きだ」
「ひっ…」
****
コード接続による快楽のお陰か痛みはなかった。
後ろから突上げられて得る快楽に戸惑ったが次第にそれも身体が受け入れていた。
バラードが人工皮膚むき出しの首筋を噛みながらエンカーのナニを扱き、エンカーはされるがまま揺さぶられる。
足腰は完全に快楽で砕けていて力が入っていなかった。
「あ、バラードッ…バラードッ…!!!」
「ッ……」
射精するエンカーの締め付けに合わせてバラードも何度目かの熱を放った。
「うっ…うぅ…」
涙を流しながらエンカーはぐったりする。
(熱が凄いな…もう限界か…)
バラードはエンカーから自身を抜き出し、エンカーを振り向かせるように抱きなおす。
熱にうなされているエンカーの表情は再びバラードを欲情させるものであったが無理はさせれない。
いつからエンカーを意識し始めていただろうか。
きっと、恐らく―――
爆発してバラバラに散った自分を拾ってくれたとき
捨てればよかったのだ、こんな裏切り者は。
助けなければよかったのだ、きっとエンカーの心をかき乱す。
自分自身、もう起動などしないだろうと思っていた。
しかし彼は自分を助けた。
裏切った行為に難色を示しながらも仲間として接してくる。
切り捨ててこない彼の姿がとても魅力的に映ったのかもしれない。
初めから曲がらない彼の性格に惚れていたのかもしれない。
「バラード…」
「なんだエンカー」
エンカーの頬を撫でる。
その手にエンカーの手が添えられる。
「本当に、私が好きなのか」
「そうみたいだ。愛しいな」
「私にはまだ解らない…お前に対して不快感は、ないんだ…。好意すらある」
「あぁ、嬉しいな」
エンカーは泣きそうな表情だった。
「お前のいう『好き』と私の『好き』は違うかもしれない、それが悲しいんだ。
私の感情はなぜ不安定なんだろう、お前のように、皆のように安定していれば……」
「エンカー…」
バラードはエンカーを抱きしめる。
「俺はお前を追い詰めてばかりだな…すまない」
「!? ちが、う…そうじゃない。わたしは…追い詰められてなんかいない…。
頼むから、泣きそうな顔をしないでくれ」
「なに、お前のほうが泣いてるのにそんなことをいうのか」
「泣いてなんかいない!」
「泣いてるだろ。…ふふ、お互い不器用だな。
嫌ってくれた方がいっそスッキリするだろうに…お前は本当、魅力的だ」
****
『バラード!!』
宇宙に漂うバラードを見つけたとき我を忘れた。
胸部と頭部のみだったバラードを抱きしめていた。
裏切ったことは知っていた。
しかし見捨てれなかった、仲間だからだ。
「……バラード」
ぎゅっと後ろから抱き付いてみる。
あぁ、やはり駆動音のする彼を抱きしめる方が心地良いかもしれない。
あの時の記憶を呼び起こしながら、エンカーは思った。
今は仲間以上の存在になっているのかもしれない。
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