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 体中が痛い。
 グランドは本当に容赦がない。
 相手に合わせるだとか、気遣うとか一切ない。
 その上一言も喋ることなく、淡々と行為を続けるだけだ。
「なーなー、お前いつも気持ちよさそうな顔してんじゃん?
 グランドと相性がいいんだな?」
(苦しんでるんだ…!!)
 暢気に覗き込んでくるバーナーを睨むパイレーツ。
 声が出ない。
 口を開くと自分でもよくわからない呻きが漏れて喋れなくなる。
 だから口は絶対に開かない。
「パイレーツ」
 バーナーが名を呼びながら頭を掴んで顔を上げさせると、その口へ指を捻じ込んだ。
 低く呻くパイレーツ。
 噛み付いてやろうと思ったがグランドの手がパイレーツのそれに触れ始めたため意識が混濁した。
 涙を流しながら身体を震わせる。
 このまま意識を飛ばしてしまいたかったがグランドはそれを許しはしない。
 いかに意識を保たせたまま快楽に苦しませるか―――

 あぁなんて性格の悪い兄なのか!

「そんな気持ちよさそうな顔するなって、あははは!」
 バーナーが可笑しそうに笑う。

 苦しんでいるのだ、自分は!


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