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死にネタ注意
バーナーが体調不良を訴えるようになってきた。
最初はパーツ交換で良くなっていたが、それも長く続かなかった。
「俺は死ぬのかキング」
バーナーの澄んだ翠の瞳が真っ直ぐキングを見る。
昔のような、死に対する恐怖心はなくなったのだろうか。
あれは暴力的だったから、『寿命』だと納得しているのだろうか。
誰だって「お前は死ぬ」と告げられれば抵抗する。
しかし寿命かもしれない、と感じてしまえば納得して抵抗はしない。
しかし、しかし……
未だに彼の心は読めない。
「それは、まだわからないよ。しかし私に任せなさい、直せるよ。王だからね」
「そうか」
微笑むバーナー。
「なぁキング、ロボットって死んだらどうなるんだ?テンゴクってトコにいくのか?」
「……」
質問の意味が解らずキングは首をかしげる。
「俺が死んだら俺の心はどこにいくんだろうって思ったんだ。キング知ってる?
人間は天国に行くらしいな。俺らもかな?人間がいけるんだから俺らもいけるよな?」
「あぁ…そうか、それは、そうだね、天国に行くとも。
そこに皆が行くからバーナーくんはそこで待っていればいいんだよ」
「なぁんだそうなのか。俺さ、死ぬの怖かったんだけどそれだったら怖くねーや」
嗚呼、笑顔が心を締め付ける。
「本当にアンタは嘘ばっか吐くな」
「性分だ」
パイレーツに答えながらキングは作業をしている。
「まぁ、アイツずっと無茶してるからコアのダメージもでかいだろうな、俺より。
ふーん、あいつの次は俺かな?」
目を細めてクックックッと低く笑う。
「完璧だよ。君たちは完璧だ、私が作ったのだから」
「キング」
「何だね」
パイレーツに詰め寄られて作業を中断せざる終えなくなる。
「泣いてみろよ、嘘ばっか吐いて自分隠さなくていいじゃねーか。
アンタはもう王じゃないんだからよ…」
「……あ、あ…あぁ…」
涙が溢れてくる、嗚呼ダメだ、止まらない。
「アンタのついた嘘、俺も信じるよ。皆で天国、いけばいいじゃん?順番にさ」
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