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「バーナーくん!いっぱい食べるといいよ!」
「はぁ…」
 目の前に広げられた料理の数々に少し引きながらバーナーは頷いた。
「味覚の調整はしているかい?
 私は極力人間に近い味覚にしているつもりなんだが…
 私の作る料理よりロックくんの料理の方が美味しかった。
 これは謎だ、研究対象だ」
「あのー、ロボットに食べさせるより人間に食べさせればどうです?
 パイレーツに頼んでカリンカとかいうチビッ子持って来ましょうか?」
「それはだめだ」
 首を振るキング。
「私は『バーナーくんに美味しく食べて欲しいという思い』をこめて作ったからね」
 あぁ、そういう感じのことをロックマンに吹き込まれたのかとバーナーは納得する。
 この極端な王様はどうしようもなく阿呆である。
 なんでもかんでも全力投球してくる…。
 バーナーはしぶしぶ料理を口へと運び始めた。
 味覚調整なんてしていない、ジャングルで飢えたときは虫も食べていた、ようはエネルギーの糧になれば何でもいいと思って気にせず何でも口にしていたのだ。
 きっとキングもその辺りは把握済みだったのかもしれない。
 料理一つ一つの味付けが器用に疎らだ。
「この味が好みっすね。こっちと、あとこれ」
「バーナーくんは辛めと濃いめが好きなんだね。高温状態が多いから舌の感覚が普通とは少し…」
 ブツブツ言いながら何やら端末に入力している。
「甘いのもおいしいっす」
「味がハッキリしていればなんでもおいしいんだね。
 でも、ふふ…美味しいって言われると嬉しいよ」
 キングの笑顔にかぁっと頬を赤らめるバーナー。
「や、その。本当に美味しかったから!」
「ふふふ、じゃあ毎日付き合ってくれるかい?」
「い、いいっすよ…」
 また騙されたのかな…とも思うバーナーであったが、こういうのであればまぁいいか、と思いなおすのであった。


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