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 ―忌々しい名を何度も呼ぶ。

 ―あぁ忌々しい。

 ―スネーク…

 ―スネーク…こっちに来てくれスネーク

「ジェミニ、目開けてくれないか」
 スネークの手がジェミニの頬を撫でる
「嫌だ、貴様の頭が嫌いだ」
「我侭な。お前のそういうところ、大嫌いだ」
「そうか、ふふふ…お前の手は好きだよ、長い指」
 ジェミニはスネークの手を掴み、指を絡ます。
「俺はお前の好きなところなんてないからな」
「おかしなことをいうのはスネークだけだ。
 俺はこんなにも美しいのに…」
「お前のそういうところ、嫌いだよ」
「だが好きだから側にいてくれるのだろう?」
「嫌いだから一緒にいるんだよ」
「ふふふ、おかしなスネーク」

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