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水道局でウェーブは働いている。
アクアが仕事をくれたのだ。
主に水質管理の設備や下水処理設備の定期点検などを行っており、そういった関係でアクアによく飲みに誘われる。
ウェーブは断りきれず、ポンプも入ってくるので半ば強引に連れて行かれるのである。
アクアの奢りなのでその点は嬉しいが。
「なんで毎回アンタ来てるんですか」
ポンプがテングに突っ込みを入れる。
どこから聞きつけてくるのか(アクアが連絡しているのだろうが)普段山に篭っているくせに降りてくる。
「アクアの奢りだろう?」
「その奢られて当然みたいな考えが社会不適合だと思う。
ウェーブを見習えよ、彼めちゃくちゃ頑張ってるよ」
「なんだとこのロボットエンザナンバーズ」
「誰のせいだと!!!!」
「まーまーまー」
テングとポンプの間に入るアクア。
「酒を飲む前に喧嘩はよくないぼよ~ん☆ミ」
「はいはい飲みます飲みます。ウェーブも来い来い」
手招きするポンプ。
ウェーブは物陰から覗いていたが、ぷるぷるしながら近づいてくる。
「テングの顔が怖すぎるんだ。
水も滴る良い男がいるから安心したまえウェーブ」
表情をキリッとさせていうアクアの横でテングが噴き出す。
「何を笑ってるのかな?かな?」
「お前の冗談は面白いな」
「今の冗談じゃねーよ!!!何笑ってんだ!!」
べちっべちっとテングを叩くアクア。
「飲む前から酔ってるよあの二人。いくら仲いいからって恥ずかしいな」
「うう、同期だから…かな…解らん…」
ポンプに答えるウェーブ。
「まぁほっとこ。先に飲み始めよう」
「おぅ…」
****
「ウェーブの恋人ってどんな感じ?」
「ふぁ!?」
「あーそれ気になってた。教えてくれよぅ」
ポンプとアクアに挟まれてウアアアアアっと悶絶しているウェーブ。
「こいびとっていうか、え?トモダチ、だけど!!!?」
「でも好きなんだろ?」
「いやっ!好きとか、そんな!!」
あわあわと答えるウェーブ。
「ハッキリしとかないとな~」
アクアはテングを指差して
「アレになるぞアレに。フラグ折りまくってんだから」
「どういう意味だ…」
「いい見本だなぁと、ぼよん☆ミ」
「張ったおすぞ!」
「奢ってやってるのは誰かな!?んん?テングマンくん、君はこのアクアマンさまに奢ったことはあるのかね??」
「ぐぬぬ!こいつ!!」
「レベル低いなぁ…とてもどうでもいい。
で、ウェーブどうなんだ?相手とは上手くいってるの?」
アクアとテングを放置してポンプはニコニコと問いかけてくる。
「あ、えぇっと…いやその…ナパーム、優しい、から…いや、恋人じゃない、トモダチで…」
うっうっとウェーブはだんだんと涙目になっていく。
「かっ…帰る!!!!」
ガタァッ!!!と立ち上がり、ウェーブはベタベタベタと走って逃げていった。
「からかい過ぎてしまった…」
「照れてるだけだから大丈夫大丈夫。恋人の所にいくでしょ」
「あのウェーブが?ウェーブなんだぜ?」
「……明日謝ろう」
「だな」
ふぅ、と真顔に戻って呟くアクアとポンプ。
「で、テング。例の別嬪さんとは仲良くしてるの?」
「ッ!!?」
「だれそれ」
「なんかライトナンバーズの―――」
二人の矛先がテングに向かい、テングはウェーブを逃がしてしまったことを後悔した。
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