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蜂独特の羽音にプラントは「ひゃっ」と声を上げる。
「ごめんなさいプラントさん。チビィ、プラントさんは花じゃないよ」
ホーネットだった。
プラントの花園の手入れの手伝いに来てくれているのだ。
「あぁ、構わないですよ。こちらこそすみません、折角手を貸して頂いているのに貴方に失礼な態度を…」
「いいえ、ミツバチが苦手なら仕方がありません。」
チビィを別の方向へ飛ばしながら答えるホーネット。
「どうもプラントさんの生体部品に反応してしまうようで…」
「花と勘違いを?」
「えぇ、そうです」
チビィと情報をやり取りしているから本当なのだろう。
「あ…私は失礼なことを言ってしまったのでは…」
「いいえ…逆に嬉しいですよ」
プラントはホーネットに歩み寄り手を握る。
「わたしの花たちが皆嬉しそうにしている…貴方はとても優しい心をしているのですね」
「チビィたちも、綺麗な花だと言っています…プラントさんの愛がきっと花たちを美しくしているんだと思います」
プラントに真面目に答えるホーネット。
その眼差しを受けて、プラントは照れるように頬を赤らめた。
「わたしも美しい?」
「え、あの…えぇ」
「素敵な人」
マスク越しにキスをする。
「あ、あの…プラントさん…困り、ます…」
プラントから顔を背けて呻くように声を出す。
しかしそのマスクの下は赤面しているのだろう。
クスクスとプラントは笑いながら「ごめんなさい」と謝る。
「少し休憩しません?紅茶を淹れていただきたいんです」
「はい…構いませんよ」
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