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ジェミニがビッチ
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「…わたしに何か用か?ジェミニ君」

 メタルは訪ねてきたジェミニに問いかける。

 さっきからジェミニは首をかしげながらメタルを眺め、用件を言わないので何の用なのかさっぱりわからない。

 ふいにジェミニはメタルの顔へ手を伸ばしてさわさわと撫で始めた。

「ん?マスクどうやって外すんだこれ?」

「スライド式だ。一体何がしたいんだい?」

「マスクの下を見せろメタルマン」

 何とも、人の頼み方がなっていない。

 マグネットが甘やかすからだと、ほわんほわんした表情のマグネットを思い出してムっとするメタルだが、

 ジェミニが無理に引っ張るのでしぶしぶマスクを外すことにする。

 メットの首筋近くにスイッチがあるのでソレを操作するとマスクは左右にスライドして口元が現れた。

「ふぅん…」

 今度はメタルの唇を撫で始める。

「ジェミニ君…?」

「マグネットと同じだな」

「…」

 メタルはガシっとジェミニの腕を掴むと自室へ引きずり込んだ。

「なんだ、乱暴だな」

「誰からそんな話を聞いた」

「マグネットが言っていたんだ。目元以外は全部同じだって。

 気になるじゃないか本当に同じなのかどうか…」

「不愉快だ」

「メタルマンはマグネットが嫌いなのか?」

「あぁ、わたしのボディを流用されていると思うと虫唾が走る」

 本当は流用されたこと自体は不愉快ではない。

 むしろ嬉しかった、『処女作』故の愛情だとさえ思った。

 しかし当のマグネットの性格が、メタルには馴染めないものだったのだ。

「ふぅん?屑鉄ながら流用されたのに、そこは喜ぶところだろう?」

 なんていいながらジェミニはさわさわとメタルの身体を触っている。

「なるほど、マグネットの服はだぼだぼしてて身体のラインが解りにくいが、確かに一緒だな」

「君は一体何がしたいのか、わたしには理解できないな」

「お前の身体に興味があるんだ。」

 ジェミニは相変わらずいつもの笑みを貼り付けている。

 感情の起伏を感じられない。

 どことなくクラッシュを思わせる…きっとこの子はクラッシュと同じなのだろう、と思う。

 まだ工業用だった頃はこんな笑みではなかったように思えるが…。

「美しい俺を抱けるだろう?美しいからな、俺は」

「………」



 やっぱりこの子は理解できない。









「う、あっ…ぁぁ…」

 ジェミニはベッドの上でメタルに組み敷かれて喘いでいた。

「一緒か?」

「ん、一緒…少し…激しい…けど」

「そうか、コレでもわたしは遠慮しているほうなんだよ」

「あぅ」

 メタルはジェミニにキスをする。

 口内を舌で犯す。

 ジェミニの舌は蕩けるように熱い。彼は設計上どうしても体内に熱が篭りやすいせいだからだろう。

 その熱い舌を引っ張り出して軽く噛んでやると小さく呻きながら身震いを起す。

「んぅ、うっ…んん…」

 グっと歯に力を込めてやるとジェミニはガクガクと振るえながら涙目で視線を向けてくる。

 メタルはフフッと鼻で笑いながら舌を開放してやる。

「わたしはマグネットのような温い行為は大嫌いでね。

 躾けのなっていない犬も大嫌いだ。犬自体も嫌いだが。」

「俺は、犬なんかじゃ…ひゃうっ!!」

 ナニを強く握られてジェミニは声を上げながら仰け反る。

「犬だろう?飼い主のつもりだったか?お前はマグネットに甘やかされてるだけの犬だよ」

「ち、がうっ…!!」

「ほう?じゃあわたしも躾けてくれるのかい?」

 楽しくなってきたのかメタルは赤い瞳を光らせる。

「じゃあ躾けてもらおうかな?ご主人様は何がお望みだ?あぁ、犯して欲しかったんだな。

 たっぷりと、犯してやろう。わたしが満足するまで」

 メタルはジェミニの足を掴み広げ激しく犯し始める。

「あっあ、あぁぁっ!!!やめ、イク、それっ…!!」

 ジェミニの腕がメタルの首へ回る。

「邪魔だ。落とすぞ」

「ひぅ!?」

 ジェミニはメタルから身を離し、行き場を失った腕はシーツを握り締める。

 ジェミニはメタルのペースで散々犯され、何度も中に出され、自身も何度もイってしまった。

「マグネットと俺、どっちが気持ちイイ?」

 メタルは聴覚センサーの近くで囁きながら、ジェミニが感じる部分をナニで擦り刺激を与える。

「ひぁ、あっっメ、タルっ…が、イイっ…あ、あっあぁっ…あぁ…」

 涎を流しっぱなしで答えるジェミニ。

「だろう?あんなヤツよりわたしがいいだろう?もうこれから同等の扱いはやめるんだぞ?」

「ん、ぅん…」

 ジェミニはコクコクと何度も頷く。

「いい子だ。」

 頭を撫でてやりながら、ジェミニの身体からナニを引き抜く。

「ジェミニ君」

「…ふぁ…」

 ジェミニは廃油で濡れたメタルのナニを口に咥えて奉仕し始める。

「んぐ、ぅぅぅ…」

 メタルに頭を掴まれて、そのまま喉の奥に放たれる。

「っ…うっ…げほ、」

「うん、久しぶりだったからまだ満足できないな」

「え!?」

 顔を上げるジェミニ。

「どうする?やめるかい?別にわたしはどっちでもいいんだけど」

「な、なっ……!? き、旧型のクセに生意気だ!!俺だってまだまだいけるんだ!!!」

(この子本当なんかかわいそうになってくるな…)

 でも止めてやるつもりもないメタルはそれを了承と認識して、ジェミニを抱き寄せる。

「終ったあと一人でサード区に帰れるかな?」

「!?」



   ◆◆◆◆



「はぁーい?」

 マグネットがドアを開くと、メタルとメタルに担がれたジェミニが立っていた。

「メタル兄さんとジェミニ!」

「兄さんは止めろ!!届け物だ」

 ぐったりしているジェミニを差し出してくる。

「ジェミニちゃんどうしたの!?」

「オーバーヒートだ。体内温度が正常になれば大丈夫だろ。

 あと洗浄してやれ」

 メタルはマグネットとともにジェミニを運びながら言う。

「洗浄?」

「う、あ…」

 顔を上げるジェミニ。

「気づいたかジェミニ君。」

「大丈夫ジェミニちゃん?」

「マグネット…?うわ、ぁぁ!?」

 突然ジェミニは悲鳴を上げながら床に崩れ、下半身を震わせる。

「あ、ああ―――!? なか、に、何かっあっあぁぁ…」

「取ってやらないといけないなマグネット?」

「貴方なんか仕込みましたね!?」

 マグネットは慌ててジェミニのズボンを脱がす。

 廃油口からどろどろと廃油が流れてくる。

 これはきっとメタルのものなのだろう。

 マグネットはとにかくそれよりもジェミニを助けたい一身で解れているそこへ指を入れる。

「ひぐっあぁぁ…!!!」

 床に指を立てて、まるで誘うようにジェミニが腰を揺らす。

 大変目に悪い。襲ってしまいそうだ。

 メタルは低く声を出して笑っている。

 きっと嫌がらせのためにジェミニにこんな仕掛けを仕込んだのだろう。

 内部からなにか振動しているものがあるのはわかるのだが、ジェミニが動いたせいなのか指が届きそうに無い。

「マグネット、早く、早くとって、マグネットぉぉぉぉこわいよぉぉ…!!」

「あぁ、わかってるよジェミニちゃん」

 マグネットはダメもとで磁力を発生させてソレを引き抜こうと試みる。

「ッあああああ!!?」

 振動する物体が引き寄せられて、その排出の感覚がよかったのかジェミニは嬌声を上げながらイってしまう。

 刺激していたのは金属製のローターのようなものだった。

「えっちな子だね」

「こんなに中へ出した上に玩具を仕込む人に言われたくないです…」

「遠慮せず犯してあげただけだよ。わたしとお前の身体が一緒だからってな。

 他人をバイブ代わりにするとは君は一体どんな教育をしているんだ」

「ジェミニちゃん、何も考えずに動くから……」

「行動に感情がついてきていない。」

「そうです、だから俺がジェミニちゃんを見てあげなくちゃ…ね?」

 マグネットはジェミニを抱き上げて呟く。

「その甘やかすのをやめろというんだ。まったく、わたしはお前のそういうところが大嫌いなんだ」

「性分なもので…」

「ふ、ふふ…ふふふ」

 落ち着いたジェミニはマグネットに寄り添ってメタルに目を向ける。

「マグネットもメタルマンも身体は同じだったな」

「なっ」

「ふふ、でも、ヤり方が違うから楽しめたよ」

「そうか。磁石よりわたしの方が気持ちよかったか」

「ああ、そうだな。」

「え、えぇぇー!」

「…もう少し、乱暴に扱ってもいいんだぞ?マグネット」

 ジェミニはマグネットのマスク越しにキスをした。

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