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 スネークはこの数日間、「子供が生まれたらなんて名前にしようか」だとか

 「赤ちゃんの服どんな感じがいい?あ、おもちゃは何が好みだろう」だとか

 ジェミニにとってはとどうでもいいことばかり言いながら、お父さん役を楽しんでいるようである。

 お腹は異物を詰め込まれているだけだから気持ち悪いし、痛くて辛いのだがスネークが優しく撫でてくるとそれが消えてしまう。

「うっぅぅ…」

 ベッドの上で、ジェミニはスネークに抱きしめられながら腹を撫でられぐったりしていた。

「ジェミニ、えろい顔すんなよ」

「して、ない…」

 否定はするが、腹の中のサーチスネークから送られてくる電子ドラッグのせいで恍惚に近い表情を浮かべている。

 スネークの唇がジェミニの頬に触れ、ジェミニが振り向けば唇を塞がれる。

 舌を少し入れると、ジェミニは吸い付くように舌を絡ませてくる。

「…ふふ、気持ちよさそうな顔しやがって。えろいママだな」

 顔を離していうスネーク。

「誰が、ママだクソ蛇め…」

「ママだろ。こんな腹になってさ」

「させたんだろっ…!」

「もっと愛を自分じゃなくて子供に向けろよ。向けさせてやろうか?」

「なに…?」

 スネークはジェミニの脚の間へ回り込むと、そのまま脚を掴み上げボディスーツを破る。

「え、えっ!? まって、スネーク待って!!!」

「待たない」

 ナニを取り出し、そのまま挿入した。

「うあ、あぁぁぁぁぁ!!?」


「お、すげー奥で当たってるわ。あ、まだ前の廃油残ってたな?なんかどろどろ感が違うのが…やーんジェミニのえっちー」

 ふざけた口調でいいながらスネークは腰を動かし始める。

「やだぁぁ!!やめ、すねーくっ!くるしぃ、くるしぃからぁぁぁぁぁぁ!!!」

「赤ちゃん壊れちゃう、ぐらい言ってもらわないと興奮できねーな。言えよ。ほら言え!」

 激しく突いてやるとジェミニは狂ったように悲鳴を上げながら哀願をし始める。

「あかちゃん、こわれひゃうからぁぁぁやめてぇぇ!!!」

「誰の赤ちゃん?なぁ誰の?」

 楽しそうな笑顔で、激しく腰を動かしながらスネークはむぎゅううっとジェミニの腹を握る。

「すねーくの、すねーくのぉぉぉ!!!」

「俺・と・お・前・の・だろ?」

「ひぅぅぅっ…お、おれと、すねーくのぉ……」

「フフフフッ…『俺とスネーク』だってぇ、照れちゃうなぁ!ご褒美にたっぷり注いでやるよ!」

「いや、いやぁぁぁぁぁ!!!!」

 勢いよくスネークの廃油が注がれる。

「あー、気持ちいい。腹ボテのジェミニだから余計興奮するからだな」

「お腹、くるしぃよぉ……」

「卵入れすぎたかな?でも苦しむジェミニも可愛いよ?もっといっぱい出してやるからさぁ…」

 スネークが腹を撫でる。

 中からじんわりと痺れるような奇妙な感覚が起きては溶け込むように消えていき、体中が熱くなって来る。

「あ、あっ…あ…」

 スネークの手の動きにあわせてジェミニはビクビクと震える。

「なに?俺に撫でられて感じちゃってるの?お腹で?ジェミニママったら超淫乱じゃね?」

「ちが、身体が、変……」

「赤ちゃんがもっと俺のミルクを欲しているのだよ」

「廃油だろ…」

「ミルクだもん!」








 散々スネークに中だしされたジェミニは、抵抗する力も失ってぐったりしていた。

「ひっう…」

 ぶるり、とジェミニが震えるのでスネークは首をかしげて歩み寄る。

 ぼとりと卵が一つ、こぼれる。

「………」

「すねー…く…?」

 卵を拾うスネークの目が怖い。

 見開いている。

 蛇の目だ。

「誰が産んでいいって言った。俺がいいって言うまで産むな」

「産みたくて産んだんじゃない…」

「じゃあ出てきたら自分で押し込め」

「なっ…」

「赤ちゃんの管理はちゃんとしろよ、ママなんだし」

「無茶苦茶だ!俺は、お前に付き合ってやってるだけで―――」

「戻して」

 卵を握らせるスネーク。

「早く。観たい。戻してる姿が観たいんだよ」

「っ……」

 ジェミニは震えながら、自分の手で卵を押し込み始める。

「う、うぅ…」

「ジェミニ綺麗だよ」

「ほ、ほんと?」

「あぁ綺麗だ…」

 うっとりした表情でスネークはジェミニの頬に手を沿え撫でる。

「こんな姿になってもジェミニは綺麗だよ?だから我侭言っちゃダメだぞ?」

 頬を撫でていた手を腹へ持っていき、その腹を撫でながらスネークは言う。

「ん、んん…」

 コクコクと震えながら頷くジェミニ。

「俺がいいっていうまで出すな。」

「ん……」



    ◆◆◆◆



 ベッドの上で、ジェミニは自ら腹を撫でていた。

 卵が出てきそうになれば自分で押し込み、苦痛に耐え切れなくなれば今のように腹を撫でて子を宥める。

 ジェミニの中での、子への愛情は未だに湧いていない。

 しかしスネークが自分の腹の中ばかり可愛がるので憎しみは湧いてくる。



 そんな作り物より俺を見ろ



 そう言ってしまった事があるが、スネークは興味深そうな表情を浮かべて「お前の思考は男性型からなにも変らないんだな」と言っていた。

「ジェミニただいま~!」

「スネーク……」

「もう『臨月』だな!」

「は?」

 突拍子もないことをいう。

 ジェミニは思わず眉間を顰めたが、スネークの中では『そういう設定』なのだろう。

「産め」

 スネークの一声。

 腹に激痛が走る。

 サーチスネークが腹の中で暴れ始めた。

「ぎゃっ…ぐ、あっ…ぁぁぁ!!?」

「大丈夫だよジェミニ、リラックスリラックス」

 ジェミニの腕を掴み押さえながら言うスネーク。

「ひっいぁぁぁ…!!!」

 ぼとりと出てくる廃油塗れの『卵』。

「あっあ、でたぁ…」

「まだ一つ目だろ。何イキそうな顔してんだよ変態ジェミニめ。ほら早く力めよ」

「ん、んんっ…うぅー……」

 苦痛に身悶えながら、スネークにしがみ付いてジェミニは産卵を続ける。

 腹の中のサーチスネークが卵を押すので、力まずとも強制的に出てくるのだが、苦痛であることは変り無い。

「はやくっしろー♪はやくだせー♪」

 スネークが楽しそうに言いながらジェミニの腹を力強く撫で始める。

「あぁぁぁぁっ…あ、あぁぁっ…!!!!!!!」

 あまりにもの激痛にジェミニは仰け反って喘ぐ。

 ぼとり、ぼとりと排出されるたびにゾクゾクと悪寒のような快楽が走る。

「イキそう?なぁお前イキそうなの?コレすげぇたってるけど?」

 勃起しているナニを握って扱き始めるスネーク。

「らめてぇぇぇ、こしゅらないでぇ……!もれ、る、漏れひゃうからぁ…!!」

「余計止めたくなるなぁそんなお願いされたら♪

 卵もそろそろ終わりかな?これで」

「ひぐっ…!」

 ごぽり、と卵が出てくる。

 残るはサーチスネークのみ。

「ア、アッ…アァァァァ!!?」

 ずるずるとサーチスネークが這い出てくる。

 卵とは違ってうねりながら、長い身体でジェミニの内部を擦りながら出てくるのでジェミニは強い快感に悲鳴を上げた。

「あーあー、気持ちよすぎておしっこ漏らしちゃってやんの」

 スネークはニヤニヤ笑みを浮かべながら見下ろす。

「や、やらぁ…見ないで…」

「パパだから、最後まで出産を見ないとな?」

「やぁぁぁ……ひぅっ!?らめ、や、二匹同時はぁっ…!!!」

 サーチスネークの頭が2つでてくる。

「ママがあんまりトロトロしてるからだな」

「うあぁ、すねーくっすねーくぅぅぅ!!!」







 出産が終ったあと、スネークは廃油でどろどろのサーチスネークを抱きしめ、嬉しそうな笑顔で頬擦りする。

「可愛いなぁ!ジェミニと俺の子!ほらジェミニ見ろよ!俺にそっくり!!

 お?よく見ると目はお前かな?」

 なんていいながらサーチスネークをなでなでする。

 ジェミニは放心しきった状態で、そんなスネークを虚ろな目で見ていた。

「ママは赤ちゃんにミルク飲ませないとな」

「ミルク…?」

「残念なことにジェミニのミルクはココからしか出ない」

 言ってスネークはナニを握る。

「ひぃ!?」

 サーチスネークたちが群がってくる。

「いっぱいあげてくれよ?ジェミニ」

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」



   ◆◆◆◆



 蛇は嫌いだ、とても嫌いだ。

 気持ち悪い、とても気持ち悪い。

 なのに、抵抗することができない。

「んっう、ぅぅ…」

 四つん這いのポーズで、ジェミニは涙を流しながら嫌悪感と快感を味わっていた。

 食事の時間になるとサーチスネークたちがジェミニを犯す。

 また、腹の中に一匹孕ませられていてそいつが電子ドラッグでジェミニの感覚を狂わせる。

 後ろの穴にサーチスネークがもぐりこみ、刺激し、ナニ絡みつく別の子蛇が『ミルク』を飲むのだ。

「はっあ、ぁぁ……」

 喘ぐジェミニの口元にまた別のサーチスネークが近づく。

 ジェミニは熱くなった舌を伸ばしてそのサーチスネークを舐め始める。

 なぜ自分からこんなことをするのかわからない。理解できない。

 腹に寄生している蛇のせいだとジェミニは思い込みたかった。

 自分の身体に張り付くこいつらに嫌悪感を抱きつつも愛しく思えるのも、そのせいだと―――





「ジェミニ、俺らの子供可愛いだろ?ダイスキだろ?」


 スネークの声

「っ…はぁ、らぃすきぃ…」

 熱に犯された表情で、ジェミニはスネークの声に応えていた。

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