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 ジェミニの部屋で、ジェミニは鏡を眺めてうっとりし、勝手に上がりこんでいるスネークは自分で用意したスナック菓子を頬張っている。
 いつもの光景。
 スネークがお菓子を食べつくしたとき、ぽつりと呟いた。
        
        「子供が欲しい」
 間。
「適当に誘拐してこいよ」
        
         スネークの呟きにジェミニは鏡を見つめながら答えてあげる。
        
        「そうじゃなくて!他所の子供じゃなくてさ、俺とお前の子供だよ!」
        
        「…」
        
         ジェミニはスネークに視線を向ける。
        
         スネークはキラキラした(若干ギラギラしている気もする)目でジェミニを見つめていた。
        
         ジェミニはゆっくりと笑顔を作った。
        
        「スネーク、電子頭脳がぶッ壊れていますね、すぐにメンテしてもらえるようマグネットに連絡しますからね、
        
         痛くない痛くない、メンテは痛くない」
        
         むちゃくちゃ優しい声色で宥めてくるジェミニ。
        
        「異常者扱いやめてくれませんかねー!!いたって正常!!」
        
        「はぁー?ロボットが子供欲しがる時点で異常だろ」
        
         態度を戻してジェミニはスネークを睨む。
        
        「というかお前はいつも唐突すぎるんだAV(アニマルビデオの略)でも見て盛ったのか?大変だな動物タイプは」
        
        「んなわけないだろ。なんだろう、こう…二人で二人の愛の結晶を愛でるという行為を妄想したら羨ましくなった。」
        
        「自分で勝手に妄想しといて妄想の中の自分を羨ましがるってどういうことなんだ…どんだけ嫉妬深いんだよお前はよ」
        
        「蛇なので仕方が無いな。
        
         あとはさ、人間は身ごもると母性愛に目覚めて子を大切にするらしーよ?」
        
         スネークはジェミニに詰め寄って言う。
        
        「俺らロボットでもその感情に目覚めるのか、気になるだろ?」
        
        「まったく気にならないし、その対象に俺がなる理由もない。シャドーとヤってろよ。
        
         むしろお前が身ごもれ」
        
        「シャドーはダメだな、シャドーは」
        
         スネークは目を細めて言う。
        
         何がダメなのかはわからないが、スネークはシャドーに対してこれっぽっちも親愛の情を抱かせない。
        
         シャドーもシャドーでそれを認識していて、「拙者は愛がわからぬ故!」なんて意味のわからないことをいう。
        
         スネークがシャドーと距離をとるのは、成り行きとはいえシャドーに自分の知識(プログラム)を分け与えたせいなのだがジェミニはそんなこと知らない。
        
        「誰でもいいだろーがよ、失せろ」
        
        「ジェミニじゃないとヤダなぁー。お腹ぽっこりしてるジェミニが観たいよぉ~!
        
         というわけで子作り子作り」
        
        「無理だろ!!」
        
         圧し掛かってくるスネークに叫ぶジェミニ。
        
        「まずロボットだしそもそもそういう器官はない!!あと俺が産む側なのが納得できるかっ!!」
        
        「出産プレイ時にヒィヒィ言うジェミニが見たくて」
        
        「死んでしまえ!このド変態野郎!!!」
        
        「照れてる照れてる」
        
         スネークはジェミニとメット同士でコードを繋ぐ。
        
         こうなってしまえはあとはスネークの思うがままだ。
        
         快楽を感じるパルス信号を送れば、ジェミニは抵抗することもできずに全身の力が抜けて身悶える。
        
        「お前ほんとえろい身体してるよなぁ」
        
         スネークは、ずるりっとジェミニのズボンを降ろして股間を見下ろす。
        
        「み、るなぁっ…!!」
        
         パルスのせいで触ってもいないのにナニは元気よくビクビクと震えながら勃起している。
        
        「いただきまーす」
        
        「ひぃっ!!」
        
         スネークの長い舌がナニへ巻き付く。
        
         舌で舐めながら咥えて口内で刺激してやるとジェミニは面白いほど腰を浮かし、スネークの頭を手で掴んで身悶える。
        
        「やめ、スネークッ…!お前の、それっはぁ…!!」
        
         涎を流しながらも、ジェミニが抵抗の意を示すがスネークは目を細めて喉の奥で笑うだけ。
        
         吸い上げてやるとジェミニは嬌声のような悲鳴を上げてイってしまう。
        
        「気持ちよかっただろー?お前俺の舌ダイスキだもんな?」
        
         ナニを扱きつつ、スネークは笑みを向けてくる。
        
        「だ、れがっ…!お前の、舌キモち悪いんだっ…よっ…!」
        
        「えー。好きなくせに」
        
        「あぁぁぁぁ!!?」
        
         後ろの穴にスネークの舌が入り込む。
        
        「やめ、やぁぁぁぁぁぁ!!!!」
        
         ジェミニは自分の顔を手で覆って身体を震えさせる。
        
         快楽のパルス信号と舌の刺激のせいか、廃油とは違う潤滑油が分泌され始めて、スネークの舌がそれをかき混ぜる厭らしい水音がし始める。
        
        「っはぁ、うわぁどろどろだよ。お前マジえろい」
        
         舌を抜き、どろどろになっている舌を見せ付けるように顔を近づけながらスネークは言う。
        
        「なージェミニ?…俺これ嫌いなんだよ。鏡嫌い」
        
         鏡面仕上げであるジェミニのアーマーを剥ぎ取ってポイっと捨てるスネーク。
        
        「す、スネーク…」
        
        「欲しいんだろ?ここに、さぁ…」
        
         ニヤニヤ笑いながらスネークは指を潜り込ませる。
        
        「ひぅっ…」
        
        「俺ジェミニの言うこと聞きたいなぁ?お願いしてほしいな~?」
        
        「う、あっ…あぅ…」
        
         ジェミニの碧の瞳が揺れ動く。
        
        「 早 く 言 え 」
        
        「す、すねーくのっ…すねーくのおちんちんが、欲しいですっ…」
        
         かぁぁぁぁっと顔を赤くして顔を背けるジェミニ。
        
        「うあぁぁぁ!!?」
        
         スネークのナニが一気に潜り込んでくる。
        
        「そんな締め上げるなよっ…!先は長いんだからさっ…!」
        
        
        
         ぐちゅ、ぐちゅ…と接合部分が擦れあう度に廃油が卑猥な音を立てながら溢れている。
        
        「んぅ…ん、んん……」
        
         スネークはジェミニの手を握り締め、(握り返して欲しいがジェミニは震えてばかりで握ってくれない)キスをしていた。
        
         舌で喉の奥まで犯してやる。
        
         それをやめることなく、繋がったままの状態で続けているとジェミニの口の中が溶けてしまうのではないかと思えるぐらいにどろどろに熱くなっていた。
        
         ジェミニは軽くイったりしているようで、白目を向きかけている。
        
        「ぷはっ…」
        
        「えぅっ…」
        
         キスをやめて顔を離す。
        
         ジェミニの口端から唾液が零れてくる。
        
        「あー、勿体ない。ごっくんしよーなー?」
        
         スネークはだらしなく開くジェミニの口を手で覆って閉じる。
        
         ゴクリ、とジェミニの喉から振動が伝わってくる。
        
        「俺の唾液美味しいだろ?もっと欲しいだろうケドあとで思う存分くれてやるぜ。
        
         あ、出そう。また出る…」
        
        「ひっぎぃぃ…!!!」
        
         奥で注がれてごぷごぷと量を増やしながら廃油が溢れる。
        
        「お腹、熱いよぉ…も、ゆるし…てぇ…」
        
        「妊娠するまでやめねーから」
        
        「するわけ、ないっ…だろぉ…!!!」
        
         泣きながら言うジェミニ。
        
        「サーチスネークと卵、どっち産みたい?」
        
        「はぁ!?」
        
        「なぁ、どっち?」
        
         バチィっと激しいパルスが送られてジェミニは悲鳴にもならない声を上げながら身悶える。
        
        「しゅっしゅねーくっ…!こわれひゃっ…おれ、こわれひゃうぅぅっ…!!!!」
        
         ガクガク震えながら、涙をボロボロ零しジェミニは訴える。
        
         激しい快楽の波はもはや激痛でしかない。
        
        「メモリー焼いて真っ白にしてから聞いたほうがいいかなー?」
        
        「ひぁぁぁっ…たまご、たまごで、いぃからぁっ…!!」
        
        「卵が産みたいですって言え」
        
        「う、うみひゃいっ…たまご、産みひゃいぃぃぃ!!!」
        
        「よしよし、舌回ってないジェミニ可愛い」
        
         パルスが止まり、ジェミニはぐったりする。
        
        「ひはっ…はぁ…ぁぁぁ…」
        
         舌をだらしなく垂らして荒い息遣いのジェミニ。
        
        「ジェミニのためにちゃんと卵っぽいの作ったんだよ。ただの作り物だけど」
        
         握りこぶしほどの球体を出してくる。
        
        「ひっ…それ、はいらないからぁ…」
        
         卵というから一般的な鶏の卵サイズを想像していたので、思わずジェミニは首を振る。
        
        「あー、大丈夫大丈夫。サーチスネークに手伝ってもらうから」
        
        「なっ…うそつきぃ…!!」
        
        「サーチスネークも産ませたくなったんだよ、どっちか一方なんて選べないだろ?」
        
         最初からそのつもりだったのに言わせたのであるこの男は。
        
         スネークはジェミニの腰を抱き上げて、自分のナニを引き抜く。
        
         どろりと廃油が垂れて「あぁ勿体無い」なんて言いながらスネークは『卵』をねじ込む。
        
        「ひっぃぃぃ!!!」
        
         スネークのナニよりも圧迫感があってジェミニは悲鳴を上げながらシーツを握り締める。
        
         最初はその反応を楽しんでいたスネークだが、次々に卵を入れていくうちに作業になってきたため、サーチスネークを取り出してきた。
        
        「中で廃油と卵をかき混ぜてくれるってさ、いい子だよねサーチスネークちゃんはさ」
        
        「いや、いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
        
         嫌いな蛇が体内にもぐりこんでくる。
        
         器用に、泳ぐように腹の中でサーチスネークが蠢きジェミニは激痛にのたうちまわった。
        
        「ジェミニ、痛くならないようにする方法があるんだ」
        
         スネークはジェミニを抱き寄せて、妊婦のように膨らんだ―――しかしボコボコして歪な形のジェミニの腹を優しく撫でる。
        
        「こうやって優しく撫でてあげれば痛みが和らぐんだぜ?」
        
         聴覚センサーの傍で、優しい声色で、優しい手つきで撫でながらスネークが囁く。
        
         スネークの手の動きにあわせて痛みが和らいでいく。
        
        「ふ、ぅぅ…」
        
         ジェミニはスネークに身を寄せてその安らぎにも似た感覚に身を委ねる。
        
         実際はサーチスネークから麻酔のような効果の電子ドラッグをジェミニへ流しているだけなのだが、効果は出ているようだ。
        
        「まだ入るよな?もっとサーチスネークちゃん入れてやるからさ」
        
        「いや、いやぁぁぁ……」
        
        「気持ちよさそうな顔で嫌がってんじゃねーよ。」
        
         スネークは微笑みながらジェミニの腹へサーチスネークを入れていった。        
        
  
 
 
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