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おもらしネタ
切なげにキング、キング、と名を呼ぶバーナーの表情は赤く火照っていた。
下半身を震わせ脚にしがみ付いているバーナーの痴態は見ていて楽しい。
キングは視線をチェス盤に戻して駒を動かす。
「本当、ワンコが大好きだなぁアンタ」
「犬は好きだよ。忠実だ。そして可愛い」
目の前の―――チェス相手のパイレーツに答えるキング。
「あっ、あ…あぁ……」
バーナーが悲鳴のような喘ぎ声を漏らしながらガクガクと震える。
その声と混じって水音が聞こえてきた。
「あーあ、我慢できずに漏らしやがった」
ゲラゲラ笑い始めるパイレーツとは対象にキングは静かに手をバーナーの頭へ持っていく。
ビクリ、と震えるバーナー。
「……バーナー。言いつけも守れない犬は、嫌いだな」
「ひっ、ごめ、んなさい…キング、ごめんなさいっ…」
冷酷な目で見下ろすキングに怯えるバーナー。
しかしバーナーは知らないだろう。
その目を向ける前にキングは愛しい目を向けていたことに。
怖い部分ばかりを見せていたいのか、難儀なお人だな
パイレーツはそう考えながらチェスへ目を向けて「今日も勝負はお預けか」と呆れた声で呟いた。
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