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 メンテナンスの途中だったはずだ。

 何故パイレーツとグランドがここにいるのだろう、とキングはぼんやりした意識の中でそう考えた。

「キング起きた」

「本当、眠りが浅いな。もうすぐ済むから」

 グランドとパイレーツが何やら話しているが上手く電子頭脳が回らない。

 パイレーツがキングの首筋から伸びるコードの一つをメンテナンス用の装置から抜いて別の端末に繋げる。

「!?」

 ガクンッとキングの身体が震える。

「ぱ、パイレーツ…!!?」

「流石のキングも身体の自由が利かなくなったか?良好良好ククク…」

 パイレーツはニヤニヤと笑いながらキングの頬を鉤爪で撫でる。

「キングをたっぷりと可愛がってやろうと思ってよ。だが普段のままじゃオメーの思うままだからな。

 俺らキングを好き放題したいわけよ」

「これは、これは…油断、してしまったね…」

 息を切らしながら声を出すキング。

「まぁ諦めるこったな、お父さん」

「………え、今日は父の日だったかな?」

「すき放題するって言っただろ!!!好きなように呼んだんだよ!!!

 父の日かんけーねぇし!!!!!!」

 顔を真っ赤にして叫ぶパイレーツ。

「パイレーツはファザコンだ」

「ちげぇよ!キングに家族っていうのをどんなものか感じてもらおうと!!!

 別にお父さんって呼びたかったわけじゃねーよ!?今は呼ぶけど!」

「デレとツンが混ざり合っている」

「うるせーーーー!!!」

 グランドに吠えるパイレーツ。

 しかしグランドは気にせず手を動かしていた。

 ずるりとキングのズボンを脱がす。

「ぐ、グランドくん…???」

「キングを掘る」

「ちょ、ちょっと待ちなさい、心の準備というものが……」

 慌てるキングだがパイレーツが端末を操作すると身体が一瞬痺れじわじわと快楽の波が押し寄せてきた。

「ひっ、やめ、待って、待ち―――あぁぁぁぁぁ!!!!!」

 グランドのナニが挿入されてキングは艶のある悲鳴に近い声を上げた。

「たまんネェ顔だぜ?お父さん」

「お父さんって止めて…恥ずかしい…あっ…や、グランド、やっ!」

「…キング」

 グランドは激しい動きでキングを犯し始めた。

「キングの中、気持ちいい」

「報告、しなくていい、からっ…!!!」

 ビクッとキングは震えながら自分の腹を廃油で汚す。

 グランドもキングをガッチリ押さえ込み中に廃油を注ぎこんだ。
「乱暴に犯されたのに気持ちいいのか?」

 パイレーツはキングを起こし、後ろから抱きしめながら言う。

「だ、だって…わたしの、つくった…子だからね……何をされても…痛くはないんだよ」

「だとよグランド」

「解った。遠慮しない」

「君たちいつも遠慮してないでしょ…?」





「キングー、森燃やしてきまし・・・・」

 バーナーが入ってくるなり硬直した。





「・・・・・・・・・お前ら何やってんの?」

「見たとおり家族のスキンシップだ。お前も来い」

 手招きするパイレーツ。

「家族のスキンシップ?はぁ??」

「俺らキングに作られただろ?で、キングに家族というものを体感してもらおうかなと。」

「カゾクってよくわかんねーけどキングのためになるのか?」

「なる」

 頷くパイレーツ。

 そしてキング自身はパイレーツに口を塞がれグランドに身体を押さえ込まれていて抵抗もできなかった。

「キングもバーナーとヤりてえだろ?」

「うっ…」

「決まったな。バーナーこっちきてキングの上に乗っかっとけ。自分じゃソレはずせねぇんだろ?」

「うん…」

 バーナーはパイレーツに言われるがままキングの上へ跨り、そして教え込まれているのかそのままキングにキスをし始める。

「バーナーくん、ッ…ん…」

「ちゅ…キング、はぁ、キング……」

「んう!!」

 グランドが攻め始めてキングは目を見開く。

「あー、キング…グランドに犯されて気持ちイイんです?口内オイル垂れてますよ…」

 バーナーはグランドから来る振動に合わせて腰を擦りつけながらキングの口端から垂れるオイルを舐め続ける。

「ひっ…」

 再び中で出されてキングは身体を振るわせた。

「キング、キングぅ…」

 切なげに名を呼びながらバーナーは腰を擦る。

「イキたいだろ?お父さん」

「イキ、たい…バーナーの中で出したいっ…」

「どっちが調教されてんだかわかんねーなお前ら」

 カシャリ、とバーナーの貞操帯が外れる。

「キング…!!」

 バーナーは嬉しそうに自らキングのナニへ腰を下ろし始めた。

「一緒にキングを気持ちよくさせようなーバーナー」

 パイレーツはグランドと場所を代わって、キングに挿入した。

「グランドの後だからガバガバになってるかと思ったけどそうでもねぇな」

「待って、気持ち、よすぎて…」

「またねぇし。」

「うあ、あっ・・・!!!」

 キングの抑えた声。

 バーナーのよがる声。

「バーナー、キングの中に入れてそんな気持ちいいのか?」

 バーナーの腰を捕まえ腹部を撫でる。

「気持ちいい、うあ、パイレーツそれだめ…変になる」

 ゾクゾクと震えるバーナー。

 なるほどいちいち反応が可愛い。

 だから可愛がるのかこの駄犬を、と納得するパイレーツ。

「変になっちまえよ。」

「やめ、や、やぁぁ……!!」



    ◆◆◆◆



「家族のスキンシップは疲れるね。楽しかったけど」

 キングは微笑みながら呟く。

「そりゃーよかった、じゃあ俺は海に戻る」

「まぁ待ってよパイレーツくん」

「なんだよ…」

「毎日スキンシップしてもいいよ?」

「は?」

「海は寂しいのかい?」

 キングはパイレーツの顔を覗き込みながら問いかける。

「海の底はな…」

「興味深い。」

「アンタにゃわからんよ。独りにならねぇだろ。誰かしら隣にいるし、いないときは俺が横にいる」

「確かに。」

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