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ジェミニとスネークが二人揃って笑顔だった日はロクなことがない。
トルネードは思わず二人から身を引いた。
「ようトルネード。俺のスネークが世話になっているそうじゃないか」
ジェミニがトルネードを捕まえてそのまま部屋の奥へ引っ張る。
「世話、というか…ただ一緒にいるだけで……」
「一緒に楽しんでいたんだろう?」
ジェミニは目を細める。
「俺も楽しみたいと思うのが筋じゃないか?」
「だよなぁージェミニ」
微笑むこの二機。
果たしてどちらが提案したのか。
逃げようとするトルネードをベッドに拘束し、スネークは慣れた手つきでコードをトルネードとジェミニ同士で繋いだ。
「や、止めてくれ、お願いだ!これはいやなんだ、本当に…!!」
「接続、気持ちイイくせに…」
「怖い、嫌だ、ジェミニ許して」
「許す?一緒に楽しんでくれればそれでいいだけ…お前がどう感じているのか俺も味わいたいんだ」
「じゃあ始めるなー」
準備が終ったのか、スネークはトルネードに跨ってキスをし始める。
「へぇ、なかなか感度は言いようだな?ほう…喉の奥を舌で擦られるのがそんなにいいか」
「ッ…ん、ッ……」
トルネードはビクビクと震えつつジェミニの言葉に耐えながらもスネークにキスに翻弄される。
「テングとはキスできないもんなぁ…?」
ヒクっとトルネードの身体が震える。
「や、あ…てんぐ、テングには…言わないでくれ…」
キスから開放されると泣きながらジェミニに言うトルネード。
「あぁ言わない。」
「ひぐっ!」
今度はスネークの舌がナニに絡んだ。
「あぁ、そうだなスネークのフェラは気持ちがいい」
ジェミニはスネークの頭を撫でながらトルネードに囁く。
「お前の思考がこちらにまで伝わってくるよトルネード…」
「あっあ、あぁっ…すね、クッ…で、るぅ………!!!」
「おっと、まだイカせねぇよ」
スネークは顔を上げてフェラをやめる。
「な、なんで…」
「コレでイカせてやりたいし」
スネークの手にしたものを見てトルネードは顔を真っ赤にさせた。
性器を模したモノだった。
それで恥ずかしかったわけではない。
これは自分が隠し持っていたもので、どうしてスネークが持っているのか理解できない。
「このサイズはテング?なぁ?欲しいときこれで我慢してるの?」
「ッ……」
首を左右に振りながらトルネードは涙を零す。
「恥ずかしがんなよ…今更」
スネークはトルネードの廃油口にそれを押し当てる。
すでに濡れているそこへゆっくりと押し込み始めた。
「あ、あぁぁぁっ……!!!」
「ふ、ふふ…トルネード…イイコトしてやるよ…」
ジェミニはトルネードの頭を撫でながらコードからプログラムを流す。
トルネードのカメラアイの光が落ちた。
「あ、あっ…テン、グっ…テングッ…!!!!」
嬉しそうな表情を浮べてテングの名を叫び始めるトルネード。
「幻覚みせてんの?」
「ホログラムの応用だ。トルネードの視覚を弄っている。」
「悪趣味だこと」
「気持ちよくさせているだけだ」
ジェミニはニヤリとスネークに微笑みながら自分の首元を手で撫でながらトルネードの聴覚センサーへ顔を近づける。
『トルネード……愛しているトルネード』
ジェミニの声が電子的ではあるがテングの声で発せられた。
「お、れも…おれも、俺も……あぐぅぅ!!!!」
奥まで一気に捻じ込まれ、悲鳴を上げる。
『辛いか?』
「つら、くなぃぃ……慣れるから、すぐ慣れる……ひっあ、あぁっ!!!?
て、んぐのっ…おくまで、あたって…奥にぃぃぃ……!!!!」
トルネードは身体を仰け反らせるが拘束されているため逃れることも出来ず、乱暴に犯される。
「あぁぁぁぁっ…!!!」
「お、イったイった。」
「ふふ…」
感覚を共有しているジェミニも結構キたらしく、表情に少し余裕が無い。
「ジェミニちゃあん、抜いてあげようか?」
スネークはニヤリと口元を歪め、獲物を定めた目を向けながらジェミニに抱きつく。
「当然だ…コードは繋げたままな」
「鬼畜だねぇジェミニ」
*****
テングの前に降り立つトルネードの表情は少し艶を帯びた優しい微笑。
ゆらゆらと危なげな足取りで歩み寄ってくる。
テング、と声を出さずに口だけ動かし、笑みを浮かべる。
トルネードがこんな笑みだった日はロクなことがない。
愛を語ってやらなければいけない日。
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