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GGとは「GUESS GAME」の略
内輪で盛り上がったのものです、ジェミニとか蛇ちゃんとかが酷い目にあっちゃう話
        
         気がつくとジェミニは四方が狭い部屋に閉じ込められていた。
        
         壁のみでドアもない。
        
         天井が異様に高く、見上げると天井から穴があいていてそこから光が差している。
        
        「今度は何をする気だ?俺に何をやっても無駄なんだが?」
        
         気だるそうにいうジェミニ。
        
         どういう目的のための行いなのかはわからないが拷問に対してジェミニは免疫があった。
        
         壊れていく自分に興奮できるからである。
        
         なので現に今も屈服してしまうほど追い込まれていなかった。
        
         だからだろうか、ジェミニだけここに隔離されてしまったようだ。
        
        「?」
        
         通気口かと思っていた壁の穴からどろりと半透明のゲル状の液体が流れてくる。
        
         思わず半歩下がってしまう。
        
         しかし狭いこの空間では逃げ場も無く、すぐに足首までゲルが溜まってしまう。
        
        「これは一体なんだ…?」
        
         ズルッと液体が動き出し脚に絡まったかと思った瞬間ジェミニの視点は回っていた。
        
        「うぐ!?」
        
         脚を引っ張られて倒れこむジェミニ。
        
        「あ!?や、やぁ!!!?」
        
         体中にゲルが絡まってくる。
        
         そして下半身に違和感を感じた。
        
         熱い、そこで気づく。ボディスーツが溶かされ始めていることに。
        
        「あ、あぁぁ!!?」
        
         抵抗しようともがくが、ゲルが廃油口へ流れ込んでくる。
        
        「ため、いやだ!いやだぁぁ!!!」
        
         抵抗しようにも手はベチャベチャとゲルを掴めず素通りしてしまう。
        
         これ以上入れまいと手で廃油口を塞ごうとしたが、ものすごい力に引っ張られてゲルに後ろ手に拘束されてしまった。
        
         脚もガクガクとしか動かせず、奥の奥まで侵入してくる。
        
         何かしら感度を上げる物質も出しているのか神経回路が麻痺を起している。
        
        「お、おのれっ…おのれ!!」
        
         ジェミニは天井を見上げて睨むが、その天井の穴も封をされて真っ暗な空間になってしまった。
        
         真っ暗な空間にゲルの動く音と自分の吐息しか聞こえてこない。
        
        「クソがぁ!美しい俺にこんなモノを寄越すなんて…!!!ぶっころしてやる!!!」
        
         喚くジェミニだが反応はなかった。
        
        「あっあ、あぁ!?」
        
         ナニがゲルに飲み込まれ、擬似性器に挿入しているような刺激にジェミニは悶え始めた。
        
        「や、めっ…イく…あっ…痛い、痛い痛い…!!!」
        
         ナニの廃液口からゲルが中へと侵入してくる。
        
        「やめろぉ!!いたい、イキたい!!やめてぇぇ…!!んぐぅ!!??」
        
         口の中にまでゲルが入ってくる。
        
         そこでジェミニはゲルの量が増えてきていることに気づく。
        
         かすかに流れてくる音がする。
        
        「んぐっう、うぅぅ…!!!」
        
        
        
           ◆◆◆◆
        
        
        
         もうどれほどの時間、この空間にいるのか解らない。
        
        「…『私』に、会いたい…誰か…俺、を見て…」
        
         虚ろな目でジェミニは呟いている。
        
         しかし誰も反応を返さない。
        
         ジェミニを犯しているゲルも反応することなくただ淡々と動いているだけだ。
        
        
        
         苦痛。
        
        
        
         誰もいない世界が苦痛。
        
         一人ぼっちの世界は好き。
        
         それはジェミニ自身が作った『舞台』の上での話しだ。
        
         そこは一人ぼっちでも『観客』がいる。
        
        「んぅ、んっあ、ぁぁっ……!!!!」
        
         ジェミニは壁をガリガリと引っ掻きながら下半身からの刺激に悶絶する。
        
        「あぁぁぁぁぁぁー!!!!!」
        
         ゲルの中に廃油を排出する、これで何度目だろうか。
        
        「ひぃっ…ひぃ…」
        
         早く終って欲しい、さっさとこの実験が終ってしまえばいいのに。
        
         ギィ…とかすかな音とともに光が差す。
        
        「あっ…」
        
         ジェミニは天井を見上げる。
        
        「あ、あぁ…だし、て…見て…俺を見て…」
        
         光に向かって手をのばす。
        
         しかし光が影に遮られた。
        
         ぼとぼとと大量に何かが降ってくる。
        
        「!?」
        
         一瞬蛇かと思ったが蛇よりも太く色が肉色だ。それが無数に絡まりうねっている。
        
         すぐに天井が塞がれて再び闇と化す。
        
        「ひぃ!!?」
        
         異物が入ってくる感覚にジェミニは戦慄する。
        
         ゲルの時は圧迫感が主だったが、今は違う。
        
         今投げ込まれた肉塊だとすぐにわかった。
        
        「いやだ、なに、やめろ、俺に入るな!!美しい俺を汚すなぁ!!!!」
        
         泣き喚くジェミニだが抵抗できない。
        
        「うあ、あっ!?中、何か…出して…!?」
        
         ごぷごぷと中で何かを生みつけられている。
        
        「いやだ、いやっ…」
        
        
        
             ◆◆◆◆
        
        
        
        (ジェミニどうしてるかなぁ…)
        
         実験用の台に張り付けられているスネークはぼんやりとそう考える。
        
         この施設に監禁されてから一度も見ていない。
        
         自分はこうやって激痛を与えられる実験を受けさせられている。
        
         どこまで耐えれるのかという実験なのだろう、しかしすぐ壊れるのも癪なので耐えている。
        
         耐えることは慣れている。
        
         苦痛ではない。
        
         ただジェミニが心配だ。
        
         ジェミニに会いたい。
        
         不意に扉が開いて誰かがやってくる。
        
        「! ジェミニ!?」
        
         首輪から伸びる鎖で引っ張られながらジェミニがやってきた。
        
         目隠しと両腕は拘束され、両脚も長めの鎖で繋がれて暴れないように拘束されていた。
        
         しかしスネークの声が聞こえないのか反応が無い。
        
        (聴覚センサーは切られているのか)
        
         ジェミニの姿がボロボロで痛々しい。
        
         ジェミニを引っ張ってきた男がジェミニの目隠しを外す。
        
        「あっ…スネーク、ふふ…スネークだぁ…」
        
         異様な目つきでスネークを見るジェミニ。
        
        「会いたかったスネークぅ…」
        
         言いながら台の上へ乗り、スネークの上へ馬乗りになるジェミニ。
        
        「俺を見てくれスネーク、美しいだろう?なぁ俺は美しいだろう?」
        
        「ジェミニ、何かされたのか?」
        
        「スネーク?声がでていないぞ?」
        
        「違う、お前の聴覚センサーがおかしいんだよ!ジェミニ!!」
        
         もがくスネークだが拘束具はビクともしない。
        
        「かわいそうに声が出せないのかスネーク…」
        
         ジェミニはスネークの顔を掴んでその頬を撫でる。
        
        「じゃあ見ててくれよ、目を離すな美しい俺から絶対に」
        
        「ジェミニ…?」
        
        「俺の腹の中にいっぱい卵が植え付けられてるんだ…もう我慢できない、出てきそう…」
        
        「!?」
        
         ジェミニの表情が変わる。
        
         恍惚とした表情に。
        
        「うふふ、スネーク見てぇ…」
        
         スネークに見えるようにだろう、身体を起してジェミニはスネークの頭の上で跨ぐようなポーズになり廃油口を見せ付ける。
        
         ずるり、と何かが滑り出てスネークの顔にべちゃりと落ちる。
        
        「ひぃっ!!?」
        
         ビクビクと震える生暖かな小さな肉塊。
        
         しかし嫌いなナメクジを連想してしまって思わず顔を背けるスネークだがジェミニが蛇メットを掴んで戻されてしまう。
        
        「見ろよスネーク、美しい俺を見ろよ。なぁ?美しいって言え。うあっ…うぁぁぁ……」
        
         ジェミニは呻きながら倒れまいと必死に踏ん張りながら内部から這い出てくる肉塊に興奮する。
        
        「うああああああ!!?」
        
         逃れられずに絶叫するスネーク。
        
         全身はガクガクと震え、ショックのせいか廃液が漏れて台を濡らす。
        
        
        
        「スネーク好き、お前は俺を見てくれる。スネークが好き、好き…好き…ずっと見てて。ずっとだぞ?」        
        
  
 
 
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