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Al/BE設定が大変含まれております。
世界征服始めるまで(8体完成するまで)は作業しつつもロックと交流があったという設定。
ジェミニがロックに対して抱いてる想いはLOVEではなくて尊敬とか羨ましいとかそういった感じ。
「ジェミニが大破したって!?」
スネークはメンテナンスルームに駆け込むなり叫んだ。
「あ、きたきた。そうなんだよーびっくり!」
「なんで暢気なんだよ!ジェミニはどうした!?」
普段どおりのマグネットの襟首掴んで怒鳴るスネーク。
ぐいぐい
「ひゃあ!?」
尻尾をイキナリひっぱられて声を上げるスネーク。
「誰だひっぱりやがるのは!?」
振り返る―――誰もいない。
「下だ、メットのアゴ部分で見えないのかクソヘビめー」
「……」
声のするほうへ視線を向ける。
なんかちまっこいジェミニがいた。
ちまっこいというのは普段と比べて、である。外見年齢はロックマンより少し低めぐらいだろう。
「かわいーでしょー」
「いや状況を説明してくれ…」
「えーっと、今本体を博士が直してて、この機体にコア移してるんだよね。
電子頭脳の容量も少ないから記憶メモリーがちょっと飛んでるけど
最低限のメモリーは詰め込んでるし生活に支障はないって博士が言ってたよ。
機体は余りもので作ったから戦闘できないんだー。しばらくお留守番だねージェミニ」
頭を撫でるマグネット。
「俺は戦えるぞ!」
「ジェミニレーザーもホログラムも使えないのに?」
「……」
むっすり顔になるジェミニ。
「はやく直せ。美しい体に戻りたい。これじゃあただの可愛い美少年じゃないか」
「自分でいうか。」
呆れるスネーク。
むしろ心配して飛んできたのに当の本人はいつもどおりで、心配して損をした気分である。
「ん?おいマグネット、なんだこの装備は」
ジェミニの後ろの部分に気づいてスネークはマグネットを睨む。
「ちがっ!俺の趣味じゃないよ!!メタル兄さんの仕業だから!賛同はしたけどね!」
「共犯じゃねーか!なんでランドセル背負わせてるんだよ!!」
「高性能ランドセルらしいぞ」
「なんで納得してんだお前!?あぁ電子頭脳の容量ダイブ減ってるからバカになってるんだな今!?」
ジェミニの肩を掴んでがくがく揺すりながら叫ぶスネーク。
「ランドセルの中には痴漢撃退用の武器と今日のお昼のお弁当が入っているんだ」
「どこが高性能だよ!?ジェミニ、大丈夫か!?お前大丈夫か!?」
「まぁまぁスネーク、あんま色々言っても多分処理しきれないと思うよ。メモリーの余裕ないから」
「何を怒っているんだスネークは。あぁ、俺の可愛さに嫉妬か!このショタコンめ!はははっ!」
「不憫すぎる…」
可哀想な兄の姿に涙が出そうだ。
「ジェミニちゃん、おにいちゃんと一緒にお出かけしようかー」
「いいぞ」
「あーだめだめ」
スネークはヒョイっとジェミニを抱き上げる。
「マグネットは下心があるから絶対だめだ」
「えー、それはスネークもじゃないか?ジェミニちゃん可愛すぎる小悪魔か」
ほわわんと笑顔になるマグネット。
「ジェミニ、お前は俺かマグネットかどっちと一緒にいたい?」
「んー」
ジェミニは二人を見比べる。
「スネークだな、マグネットより背が高い」
言いながら肩によじ登って肩車状態になる。
「え、何その基準」
「いいなースネーク長身で役得じゃないかーいいなーいいなー」
ジェミニを理解できないスネーク。
嫉妬することなく羨ましがるマグネット。
確かにスネークは背が少し高い。
しかしマグネットも低くはない、本来のジェミニと同じぐらいの身長だ。
どっちも変らないんじゃないか?と思うスネークだがジェミニがよくわからない。
「マグネット、ジェミニってこんな子供っぽかったっけ?」
「そうだよー?お姫様だよ?」
「いやお前の視覚センサーはなんかフィルターかかってるんじゃないか…?
もっとこいつって唯我独尊で我侭理不尽ナルシストだろ」
「詰め込んだメモリーが原因かも…所々飛んでるし、思考にムラが出ても仕方がないよ。
一応重要そうな記憶と、ここ最近の記憶を詰め込んだんだけど」
「ふーん。ジェミニ、俺とセックスしたのはいつだ?」
「2週間ぐらい前!」
「結構飛んでるな。一昨日ヤったのに」
「いいなーいいなー、ジェミニとらぶらぶいいなー」
「馬鹿野郎…こっちは無理やりヤられてるんだぞ…」
「仕方ないだろ溜まってしまうんだから、みにくいお前は俺の性欲処理になるべきだ。俺かわいいから」
「子供の姿でそういうことほざくのやめてくれませんかねオニイサマ!?」
「スネークの前だけだよ、ジェミニの暴言」
「ほんと俺って下に見られてるんだな…」
「ちがうぞ、遠慮してないだけだぞ。このバカへび、バカへび」
バシバシとメットを叩くジェミニ。
「遠慮してくれよ。とりあえずマグネット、こいつ預かるわ。早急に直してくれって博士に言っといて」
「うん、いっとくー。でも可愛いのになぁ今のジェミニ」
「どこが…」
◆◆◆◆
「しかしなんか幼稚になってるよなぁ…余りものって言ってたし相当古い電子頭脳使ってんのか」
「知るか」
廊下を歩きながら呟くスネークにいうジェミニ。
「なージェミニ、いつまで肩車しないといけないの?」
「俺とお前の歩幅合わないから移動するときは絶対俺を運べ。」
「素直に高い視線でモノ見ていたいって言えよ」
「そんなことないっ!バカへびっバカへびっ」
またメットを叩き始める。
休息所につくとニードルやタップがいてジェミニは弄くられ、あとから現れたシャドーをスネークが薙ぎ払い、
割と普段と変らないひと時をすごした。
お弁当はメタルが作ったものだったらしくマグネットが作るモノとは違い手が込んでいてジェミニは可愛い笑顔で喜んでいた。
「ねぇースネーク」
「なんだオニイサマ」
「外に連れてって。ロックに会いたい」
場の空気が凍りつく。
こやつは一体何を言い出すのか。
ジェミニは不思議そうな顔をして兄弟たちを見る。
「どうしたお前たち、ブサイクな顔がもっとブサイクになっているぞ」
「いや、ロックってお前…ロックマン?俺らDWNなんだから敵なんですけど」
「でも今は悪いことしてないぞ」
「今は休戦状態だけどちまちまとこっちは次のための準備してるわけじゃねーか。
その準備でお前は怪我してそんなちまっこい身体になったのお忘れですか」
スネークはジェミニのオデコを小突く。
「? 休戦状態なら問題ないじゃないか。おかしなことをいうな」
「おおう、理解できておらぬようだ。拙者は今の理解できたというのに」
「張り合うレベル低すぎるだろお前…」
シャドーに突っ込むスネーク。
「スネーク、つれていけ」
「あーもう、会えなくても文句いうなよ?」
「行くのでござるか!?」
「さすがにあいつらも武装解除してるロボットは襲えないだろ」
「む、むむ…」
スネークはジェミニを抱き上げて立ち上がる。
「ジェミニは一度言ったら聞かないし」
「それはそうでござるな、困ったお子ちゃまでござる」
「とりあえずランドセルは置いていこうな、俺の趣味が疑われるから」
◆◆◆◆
「と、いうわけで。どうもロックマンと戦った記憶より一緒にいた時の記憶が鮮明な状態っぽくて
会いたいって言って聞かなくてさあ」
「だからってよく来るわね…」
呆れた表情でスネークを見上げるロール。
「何もしないから警戒しないで?」
「信用はできないわ。でもジェミニマンを見る限り言ってることは本当そうね…
変なことしたらカリンカちゃんに言いつけてコサック博士の研究所の出入り禁止にしてもらうから、覚悟しなさい」
「うぇぇ、わかったわかった!」
トードと会えなくなるのは凄く嫌だ、それがジェミニのせいで…ということになったらもう自爆したいぐらいのショックだ。
「ロールちゃんお客さん?」
奥からロックが顔を覗かせる。
「ロックー!」
ジェミニが嬉しそうな表情でロックに飛びつきに行く。
「あ、あれ?ジェミニマン?凄く縮んでるけどどうしたの!?半分ぐらいの大きさになっちゃってるけど!!?」
「スモールライトに当たったんだ」
「えー!!?」
「ちょっと!ロックに変な嘘つかないでよ!!」
「ごめんごめん」
ニヤニヤ笑うスネーク。
ロールがロックに事情を説明すると、ロックは納得した様子だった。
「そっか、怪我でこんな姿に…でも会えて嬉しいよジェミニマン」
「…うん」
ロックの服を握り締めたまま、頷くジェミニ。
その目が一瞬揺らいだのをスネークは見逃さなかった。
(あぁ、少しコッチ側の記憶が強まったか…)
工業用としてロックと触れ合ってきた記憶
戦闘用としてロックマンと戦ってきた記憶
この二つの記憶のせいでジェミニは酷く苦しんでいることをスネークは知っている。
自分は割り切れているが、ジェミニは引きずっているのだ。
会わせるのは酷なことだっただろうか。
しかし言い出したら聞かない男だ、自業自得ということにしておこう…と、スネークは思った。
「あ、おやつ食べる?ジェミニマンって甘いもの好きだったよね。ロールちゃんが作ったケーキがあるんだ」
「食べる!!いこう!はやく!」
「あはは、ケーキは逃げないよ」
ロックが優しくてよかった。
嫌な顔一つも浮かべず、普段どおりに接してくれる。
「あぁいう優しさって、逆に傷つけちゃうことあんのかな」
呟くスネーク。
「知らないわよそんなこと。でもあなたたちのせいでロックは相当傷ついたんだから。
裏切った上にこっちへ戻らず…最低」
「…ごめん」
「いいのよ、不可抗力でしょ?良かったじゃない今もこうやって話せるんだから…。
もしかするとここに存在していなかった可能性もあったのよ。
いてくれるだけでもロックは嬉しいと思うわ。でも悪さするのは許せないわね」
「破壊行為楽しくてごめんねー」
「…貴方もケーキ食べる?」
「甘いモノはちょっと…」
「じゃあE缶でも飲む?」
「うん」
ロールはチラりとスネークを見上げる。
相変わらず本心を隠してしまう男(ひと)だなぁ、と思った。
しかし「おどけているのも辛いでしょ」等と声をかける気も起きない。
きっと同情や慣れ合いは彼のプライドを傷つけてしまう行為だ。
ジェミニとは違った形でこの蛇を模した男は完璧を好む。いやタダの神経質、もしくは潔癖症なだけなのかもしれない。
だからプライドも異様に高い。そのことを隠してはいるようだが。
「はぁ、貴方って面倒くさい男よね。ロックみたいな男の子になればいいのに」
「いや、あれはあれで問題が…」
「そうかしら、扱いやすいと思うけど?」
「ロールチャン酷い」
「今のアクセント怪しいわね。また「ちゃん」の後に「さん」を付けかけたでしょ」
「そんなことないない」
手を振ってスネークは否定した。
「ふふふ、でねーマグネットがねー」
「オニイサマ、あんまこっちの内情を敵に喋るの止めてください」
「世間話だぞ?ばかだなスネークは」
「バカなのはお前なの。お前すげぇ今バカになってんの」
「まぁまぁスネークマン、好きなようにさせてあげようよ」
苦笑しながらロックはいう。
「あぁしかしあんなに他人に向かって喋り捲ってるジェミニ見るのも久しぶりだな」
「そっちに行ってからどんな感じだったの?」
「鏡かホログラムに向かって喋ってるからな。それが普通だったもんで、なんか今のジェミニがすげー違和感」
「不健康な生活だったのね」
ロールは何とも言えない表情を浮かべながら無難な感想を述べる。
「いいんだよロールチャン、『変態だ』ってハッキリ言ってくれても…」
「俺の話はどうでもいいだろバカへび!」
ジェミニがぷんぷん怒る。
「あのな、ロック!俺はお前に色々言わなくちゃいけないって思ってたんだ、
けど置いてきちゃったみたいでよくわからない。頭の中がぐちゃぐちゃしてる。
なんか、上手く言葉に出来ない」
ロックの袖を握って言うジェミニ。
「うん、でも会いに来てくれただけでもボクはとても嬉しいよ」
優しい笑顔を浮かべてロックは袖を握り締めるジェミニの手に自分の手を重ねる。
「元に戻ってからまた会いに来て、言いたかったことを伝えてくれればいいんだよ、ね?」
「あぁ、そうだな、直ったらまたくればいいんだ!」
「ジェミニ…」
「ふふふ、ふふふふ…!」
嬉しそうに笑うジェミニ。
優しさが残酷すぎる。
でも仕方がない、今ここでジェミニをあしらっても何になるというのか。
この後はジェミニは大変満足したのかウトウトしてしまいさすがに敵地で寝かすわけにも行かず帰ることにした。
「泊まればいいのに」
「どこまでお人好しなんだよ!帰るよ!!」
寝てしまったジェミニを抱きながらスネークはロックにいう。
「また遊びに―――」
「ロックマン」
スネークが紅い目で真っ直ぐロックを見るので、ロックは喋りかけた言葉を飲み込んだ。
「ジェミニが元に戻ったら、多分今日のことは絶対に忘れる。」
「……」
「だから、お前らも今日のこと忘れてくれ、ジェミニのためにもさ」
「どうして戻ってきてくれないの?カットマンたちだって仲良くやっていけてるのに…君たちだって同じのはずだよ」
「違う、俺らは違う。」
「わかった、無理に引き止めない。でも…待ってる。ボクが勝手に待ってるだけだから、別にかまわないでしょ?」
「…あぁ、好きにすればいい。悪かったな邪魔して。」
「…スネーク、悪かったな」
「なんだお前起きたのか」
歩きながらスネークはジェミニを見下ろす。
ジェミニは腕の中でスネークを見上げていた。
「中古の電子頭脳なんだからフル回転させんな、そうやって過負荷でスリープモードになっちまう」
「ん…。ねぇスネーク、ロックはどうして俺を壊すとき泣いてたんだろう。
俺なら笑って壊してあげるよ、壊れる瞬間って綺麗だからな。
もしかして、俺の壊れ方が綺麗じゃなかったのかな、泣くほど酷かったのかな」
―――あぁ戦闘時のメモリーを夢として見たのだろうか。
「もういいじゃねーかジェミニ」
「?」
「ロックマンのこと好きだったんだろ、それを傷つけて泣かしちゃったことがショックだったんだろ。
でもお前も俺もさ、心が歪んでるから理解できないんだ。
だからもう、そのことばっか気にしてないでお前はお前を見てればいいんだ。
部屋に引きこもって鏡にずっと囁いてりゃいいんだよ、その方がずっと楽だ。それでいいんだ」
「よくわからない…」
「知ってる。解らなくて良い」
「…スネークの部屋に行きたい」
「は?なに突然言い出すんだ」
「いいだろ?」
「別にいいけど…」
◆◆◆◆
ジェミニはちょこんとスネークのベッドの上に腰掛けて、足をぷらぷらさせながらE缶を飲んでいる。
この光景をマグネットが見てたらオイルを噴きながら「超可愛いよぉぉぉぉ天使かぁぁぁ!!」とか叫んでいるだろう。
マグネットのせいでこいつこんなんになったんじゃないかと思ってしまうこともある。
「スネーク、せっくすしよう」
「お断りデス」
「なんで?」
「お前ちっこいから」
「俺は俺だぞ。特に今日の俺は美しさに可愛いさをかねそろえているぞ」
いって自分の顔に手を当てる。
「やだよ、絵がだめだ絵が。俺がショタコンと思われるわ」
「我侭なやつめ、俺がお前をいつもどおり襲っていれば何も問題ないだろ!」
「我侭はお前だ…あー、もう。キスだけだからな」
「むー…子ども扱いしやがって…」
「今のお前は子供だっつーの」
スネークはため息を吐きながらジェミニの横に座ってキスをする。
「んうっ…」
「あ…」
ジェミニの口の中が小さい、というか狭い。
すぐ喉の奥まで届いてしまう。
(舌、入らないなこれ…)
「ん、うっうぅ…」
ジェミニは何やら負けじとスネークの長い舌に吸い付くようにしゃぶってくる。
ちっちゃな舌がスネークの長い舌に絡もうと触れてくる刺激がもどかしい。
(あ、なんかジェミニ可愛い…)
自分とスネークの口内オイルで口の周りをべたべたにしながらも、スネークのメットのアゴ部分を掴んで懸命に頑張っているジェミニ。
こんな可愛い姿を見せられるとスネークのイタズラ心が刺激されるというものである。
ジェミニの腰に手を回して引き寄せながら、脚の間へもう片方の手を滑り込ませる。
「ふぇっ…あ…」
目を見開きながら声を上げるが、スネークが手で弄るように刺激すると目を細めてぶるぶると身体を震わせ反応する。
「んうっ…すね、すねーくっ…はぁっ…すねーく…!!」
我慢できなくなったのか、ジェミニは自ら脚を開いてスネークの名を呼ぶ。
「はっ…!いや、キスだけだから!」
ジェミニを襲いそうになったスネークだが我に返って手を離す。
「なんで、すねーくのばかぁ!」
涙を流しながら叫ぶジェミニ。
「触れぇ!」
「う、…俺はフラッシュ先輩みたいなショタじぇねぇーんですよ!オニイサマ!!」
何気に無関係な先輩に対して酷いことを言ってるがスネークは気づいていない様子でジェミニを黙らせようとする。
「ホログラムも出せないのに、お前以外誰が抜くっていうんだぁー!」
「自分で触れよ!自分で抜けよ!何のための手だよ!」
「自分!?ありえない!!」
「そっちがありえんわ!!どんだけお姫様なんだよお前はよ!!」
「うぅぅっ…じゃあ、スネークが触りたくないんだったら動くな、俺が動く!」
ジェミニはスネークの片足に乗っかる。
「んっ…う、んん……」
スネークの柔らかい太ももに己の股間を押し当てて擦り始めるジェミニ。
「か、考えやがったな…俺の脚を床オナ代わりにしやがった…」
「はぁ、すねぇく、俺きれい?かわいい?」
「あぁ、かわいい。」
「すねーく…」
ジェミニが手を伸ばし、メットに手をかけてひっぱるので顔を近づける。
鼻や頬にキスをしてくる。
「ねぇスネーク」
甘えた声でスネークの名を呼びながら、ジェミニは小さな指をスネークの口へもぐりこませる。
「んっう……」
その指に、手に、思わず舌を絡めてしまう。
どうやら自分もジェミニが欲しいようだ。
しかしジェミニの外見にまだ抵抗感がある。
「お前の口はキモチがいいな?」
「…?」
「寝ろ」
言われるがまま、スネークは横になる。
ジェミニはすかさず自分のナニを取り出してスネークの顔に馬乗りになった。
「うっ…!?」
「うわ、あっ…!!!」
スネークの口にナニをねじ込んできたのだが、先ほどまでの刺激も手伝ってかすぐイってしまう。
「はっ…あ…すねぇく、きもちいいよ…すねーく…」
蛇メットにしがみ付くような形で、ジェミニは腰を動かし始めた。
通常のものよりやはり小さいのでスネークは苦しくはなかった。
ジェミニを引き剥がすことも出来たが、されるがままを望んだ。自分もやはりジェミニと触れ合っていたいのだろう。
視覚を主観からサーチスネークに切り替える。
蛇メットを抱き込むようにしがみ付いて腰を動かしているジェミニが観える。
顔を真っ赤にして、涎を流しながら動くジェミニは普段と違って可愛げがあって興奮を覚えた。
舌で締め上げてやるとジェミニは目を見開いて悲鳴のような嬌声をあげながらイってくれた。
そのせいで腰がガクガクと震えて力が入らなくなったので、スネークが支えてやる。
「すねぇく、もっと、舐めて…もっと…!おまえの舌、好きィ…」
ジェミニの誘うような顔にゾクゾクする。
(辛い、クソ…なんでお前は可愛いんだ…?)
そうだ、甘えてくるからだ。
素直に甘えてくるから可愛く見えて仕方がない。
まさか生まれて初めてジェミニを『可愛い』と思うことになるとは思わなかった。
しかしジェミニはいいがスネークは生殺し状態である。
ジェミニを可愛い、襲いたいと思う反面、やはり理性が働いて襲えない。
悶々とした状態でとにかくジェミニに付き合っていこうと相手をしていたが、ジェミニの限界は早かった。
身体の負担が普段の時より耐えられないのだろう。
「はーっ…はー…すねぇーく、もうやだぁ…」
「ん、もう気が済んだ?」
ジェミニを引き剥がして横に寝かせる。
腰がガクガクと戦慄いており、その姿に凄く興奮する。
「すねーく、欲しいだろ?挿れてやる…」
「無理すんなって。てかちっせぇのいれられても感じないし」
「なんだとクソヘビー。フィストファックすんぞ」
「お断りします。」
「うー…」
スリープモードへ移行していくジェミニ。
寝顔にムラムラする。
「……お前が悪い」
スネークはそう呟いてごそごそと自分のナニを取り出し、扱き始めた。
先ほどのジェミニの顔を思い出しながら手を動かす。
「じぇみ、に…」
息を荒くしながらジェミニに被さる。
「じぇみに、じぇみに…!!」
舌でジェミニの顔を舐めながら、スネークは達した。
◆◆◆◆
「すねぇぇぇぇくぅぅぅ!!!!」
ジェミニの怒鳴り声が響き、何事かと駆けつけたシャドーが状況を尋ねてみれば―――
スリープモードのジェミニにイタズラをしたスネーク、ということだけが伝わってきた。
イタズラというのはジェミニの姿を見ればなんとなくわかるが…。
ジェミニは汚れていた。
オイルと廃油にまみれている。廃油は胸や腹に残っている。もしかすると顔にもかけられたのかもしれない、メットが汚れている。
怒っているジェミニの目の前で正座して項垂れているスネーク。
「スネーク殿、一体なにを仕出かしたのでござるか…」
「その、ジェミニをオカズにオナってたら捕食本能が働いてジェミニの全身を舐めまくってしまいました…」
手で顔を覆い、しくしく泣きながら答えるスネーク。
「丸呑み、できないから」
「いやそこは特にどうでもいいでござるが」
「ホント怖かったんだぞ!お前目が据わっててホント怖かったんだからな!!謝れ!!」
「さっきから謝ってるじゃねーか」
「うるさいバカへび!」
「スネーク殿、ジェミニ殿は美味しかったでござるか?」
「割と」
ニヤリと捕食者の笑顔を浮かべ舌なめずりをするのでジェミニはシャドーの後ろへ逃げる。
「ショタコンめー!!ちんこもげろ!」
「ちょ、ショタコンじぇねぇー!これは本能!」
「俺の姿でオナってる時点でアウトだ!ばーかばーか!」
「ははは、とりあえず二人とも風呂に入るでござる。なんなら三人で!」
「却下」
「ちょーしに乗るなバカにんじゃー」
「悪辣!もっと拙者とのスキンシップも楽しむべきでござるよ!!」
後日―――
「やっぱりこの姿だな。美しい…」
鏡の前で、ほぅ…と息を吐きながら元の身体に戻ったジェミニが言う。
「ちまっこい頃のメモリーは全部持ってるのか?」
「知らん、忘れた。」
スネークに答えるジェミニ。
「あ、そ」
「………」
鏡越しに、ジェミニがスネークを見ている。
スネークは黙って鏡に映るジェミニを眺める。
あぁ、どっちがジェミニなのかよくわからなくなる。
「ジェミニ、抱いて?」
「あぁ…」
スネークに顔を向けるジェミニ。
鏡を見つめても思い悩むのなら、俺を抱いて忘れていればいいんだ
あぁ、お前の電子頭脳が優秀じゃなければ
あぁ、お前の心が歪んでいなければ
あぁ、もっと楽だっただろうに
「全身舐めさせてやろうか?」
「覚えてんじゃねーか」
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