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ジェミニがひどいビッチで少し頭が弱い。
蛇と影が下衆ぃ。
被害者マグネット
「マグネットは?」
ジェミニの第一声はそれだった。
朝、時間通りに起きて時間通りに身支度し、時間通りに朝ごはんを食べに部屋から出てきたというのに
いつも朝食を作っているマグネットがおらず、各自自分で朝食を作り食べていた。
「まだ寝てるんじゃね?」
スネークがパンを齧りながら呟く。
「ジェミニ殿!ゴハンが作れないというのであれば拙者が用意するが…」
シャドーが声をかけてくる。
見ればタップはそれにあやかっているようで和食な朝食を食べていた。和コンビ。
「嫌。マグネットのオムレツが食べたい気分なんだよ俺は今!!」
「我侭すぎる」
「んじゃあ起して来いよ」
ニヤニヤしながらいうスネーク。
「お、起す……」
ジェミニは眉間に皺を寄せる。
マグネットの寝相の悪さはサードナンバー全員の常識。
悪いってもんではない、近づくのも危ない。
「オムレツを諦めてシャドーのメシを食うか俺の菓子パンを食うか選べ!」
「うぐぅぅぅ……お、起してくる!!!」
「そんなにオムレツがいいのか!」
「俺、マグネットを起したらオムレツを食うんだ!」
「フラグ立てなくてもいいでござるよジェミニ殿ぉぉぉぉ!!!!」
二人は走り去るジェミニを見送った。
「起きろマグネットぉ!!」
ジェミニはマグネットの部屋のドアを開いて叫ぶ。
「……」
視線を上へ向ければ天井にくっついてぷらんぷらんしているマグネットの姿。
「マグネットォ!!」
「……」
返事がない、寝息が聞こえてくるだけだ。
「う、美しい俺が起しにきてやってるというのに何だその態度は!!
さっさと起きて俺のためにオムレツを作れ!!」
「……」
だめだ、起きない。
「…磁力ってどこで制御してたっけ…頭?頭の磁石?あそこジェミニレーザーで撃てばいいのかな…」
ぶつぶつ呟くジェミニ。
しかし頭を撃つと貫通して電子頭脳にまでいってしまうだろう。
それではマグネットが死んでしまう危険性がある。
「通常弾?通常弾ならセーフ?」
物騒な発想しかできないジェミニ。
「あー、でも前にスネークがサーチスネークで爆破して起したときニードルがめちゃくちゃ怒ってたし止めとくか」
助かったマグネット。
ジェミニはじりじりとマグネットに歩み寄る。
(す、すごい…なんか引っ張られてる…大丈夫だよな、少しだけなら大丈夫……)
「マグネット!起きろマグネット!!!」
近づいて、とりあえず叫んで起そうという地道な作戦に出たジェミニ。
「うにゃ…じぇみにちゃーん…?」
反応があった。
起きた!と思った瞬間―――
ふわり、と身体が浮いた。ジェミニの。
ごしゃ!!っとジェミニはマグネットに張り付いてしまった。
「お、お前なんで磁力強めるかなぁぁぁぁ~~~~~!!?」
「うにゃうにゃ…」
寝言だった!寝ぼけて磁力が強まってしまったらしい。
「うわぁぁぁ動けない、いやぁぁぁぁ空中怖ぇぇぇぇぇぇぇ!!!うわ、腕外れない!うわ、わぁぁぁぁぁあ!!!」
もがいたためにマグネットに抱きつく形になってしまうジェミニ。
というか頭も頭同士でくっついてしまってほんとに動けなくなってしまう。
「じぇみにちゃんのにおいがするぅ…」
「俺に体臭なんかない!!!てかお前起きてるだろ!?なぁ起きてんだろ!?」
「ほえ…?」
目を開くマグネット。
「じぇ、ジェミニ何してるの…?夜這いはいけないよ…?」
「ふざけんな!頭の磁石もぎとるぞ!!」
「ハッ!また天井に張り付いてる!!!しかもジェミニちゃんの重さが加わり俺の首がミシミシいってる!」
「早く磁力抑えろ!!」
ふっ…と磁力が消える。
どしゃあああああ
ベッドの上へ落ちる二人。
このベッドはまた買い換えないといけないかもしれない。
「危なかった…もう少しでNice boatで悲しみの向こうへいってしまうところだった」
首を擦りながら言うマグネット。
「おい、オムレツ作れ」
ジェミニはそんなマグネットの上に馬乗りになったまま言う。
「あ、はいはいオムレツね。うっわ、俺寝すぎ。昨日お仕事で夜更かししちゃったからだね」
身を起しながらマグネットはジェミニの頭を撫でる。
「俺にオムレツを作った後、お前は俺のボディスーツの洗濯をして部屋の掃除もするんだ」
「うんうん、ジェミニの言うとおりちゃんとするからねぇ~」
マグネットがジェミニに対して無茶苦茶甘いので、ジェミニもマグネットに対して無茶苦茶甘えていた。
◆◆◆◆
「ふふふふ、うらやましいかスネーク。オムレツだぞ」
「俺ゆで卵派なんで」
いつもどおりの会話をするジェミニとスネーク。
「どうしてマグネット殿に甘えるのでござろうかジェミニ殿は。弱みでも握っているのでござるか?」
「好きなの?あぁいうのタイプなの?奴隷系が好きなの?」
「吸引力が違うのでござるか?性的な意味で」
「やめろシャドー、朝から笑かすなよ腹筋が崩壊する!」
げらげら笑い出すスネーク。
「……朝から下品な会話をしやがって」
ジェミニは不愉快そうに目を細めつつオムレツを食べる。
「なんか知らないが俺が起動したときからあいつはあんなんだ。なんでも言うことを聞く。
俺の美しさを理解しているようだから、俺の美しさに平伏し崇め称えているのだろう。
ふふ、ふふふふふふふ」
嬉しそうに病的な笑顔を作るジェミニ。
「さらっとよくそんなこといえるな。お前すげーな」
「お前は気に食わない。どうして俺を綺麗だと言わないんだ…不愉快だ」
「そりゃどーも。んじゃあもう俺とヤらずにマグネットとヤれば?」
「……嫌」
「なんで?あいつお前のこと好きだぜ?」
「……なんでかなぁ」
ジェミニは珍しく首をかしげた。
「スネークと比べれば、あいつのほうがだいぶマシだと思う。
けど、なんだろう……んー……?」
「性的対象ではなく犬としてみている、と…いうことでござるな」
「あぁ、じゃあバター犬おすすめ」
「なんでそうなんだよ。お前ら朝から脳内まッピンクだな。カビて死ねよその電子頭脳」
「エロくて」
「ごめんね!」
互いに手を取り合っていうスネークとシャドー。
「なぁなぁ、そんなことよりバター犬ってなに?」
「食いついてきやがったジェミニちゃんのえっち!」
「教えて差し上げねばならぬな何も知らぬ兄上のために!」
「そうだな!オニイサマのために教えてあげる!!」
黙って三人のやり取りをみていたタップは、この弟二人が悪魔に見えた。
スネークの部屋にて、ジェミニは優しい弟たち二人から教え込まれていた。
「本当はバターなんだけどジェミニは甘いの好きだろ?シロップにしてやる」
言いながらスネークは自分のナニにシロップをかける。
「さぁジェミニ殿!遠慮なく!さぁさぁ!!」
「俺は犬じゃねぇぇぇぇ!!!」
「やだなぁ、そういうプレイだよオニイサマ」
「ほらほら、スネーク殿は2本あるからさっさと始めぬと一日が終ってしまうでござるよ」
シャドーは言いながらジェミニの頭を掴んでスネークの股間へ顔を押し付ける。
「ひ、うっうぅ…」
観念したのか、ジェミニは舌を伸ばして舐め始めた。
「ふぁ、あ……」
「甘くて美味しい?」
「ん、んん……」
ジェミニはホログラムを呼び出し、二人で一本ずつ舐め始めた。
「あ、ヤバいヤバい…」
スネークは双子の攻めにゾクゾクと快感を感じはじめる。
双子の舌の動きがヤバいのだ。同じ動きをしてくる。
「ジェミニ殿の手伝いでもしようか…」
「おいっ…」
シャドーはスネークに被さり、その唇をふさいだ。
「ん、んぅぅ…ぅぅー……」
スネークの脚が面白いほど痙攣しはじめ、蛇メットの尻尾がびったんびったんと跳ね始める。
シャドーがその尻尾を掴んで先端をぐりぐりねじるように擦り始めればスネークは全身で身震いのような痙攣を始めた。
「ひっ……」
「っ!」
『大量に出しやがったな』
双子の顔に盛大にぶっ掛けてしまう。
「あー…くそ、シャドーてめー…」
悪態をつくスネーク。
「はっはっは、暇だったのでつい」
「顔にかけるな顔に」
「それは飲まなかったお前が悪い」
ジェミニに答えるスネーク。
「よし、まぁ解ったろ?ジェミニ」
「ん、まぁ…」
脚をもじもじさせながら頷くジェミニ。
なにやら多少ジェミニも興奮しているのだと知り、にんまりと笑うスネーク。
「ジェミニ、今からいいこと教えてやるからすぐ実行しろ」
「?」
こうしてジェミニはまた一ついらぬ知識が増えていくのであった。
◆◆◆◆
洗濯を終えたマグネットはジェミニに突然呼び出されたのでジェミニの部屋へ向かった。
「お待たせジェミニちゃん、どうしたの呼び出して。ちゃんと掃除はするよ?」
「掃除はあとでいい。こっちに来い」
ベッドに腰を下ろしていたジェミニはマグネットを見るなり手招きした。
「なぁに?」
歩み寄るマグネット。
「お前は俺の言うことならなんでも聞いてくれるな?」
「うん、聞いてあげたいからね」
「そうか」
ニヤリと微笑むジェミニ。
手を伸ばしてマグネットのマスクを外す。
「お前、俺のバター犬になれ。今」
「バター…? どこで覚えたのジェミニちゃん!?スネーク!?スネークが何か言ったんだね!?」
慌てるマグネット。
「そんなことなんだっていいだろ。」
ジェミニはシロップをばちゃばちゃとボディスーツの上へ溢した。
マグネットの前で脱ぐのに抵抗がまだあったからだ。
「舐めろ」
「う、うう……」
マグネットは屈みこみ、ジェミニのシロップまみれの部分を舐め始める。
ボディスーツの下にはジェミニのあれがある。
舌でスーツ越しにあれの存在を感じてマグネットは顔を赤らめる。
「ふふ…犬なんだからもう少しがっついてもいいんだぞ?」
「んん……」
ジェミニの言葉に従うように、マグネットは積極的に舌を動かす。
「はっ…あ…」
息が上がるジェミニ。
(ジェミニちゃん興奮してる…でも、勝手に触ったら怒るよね…)
勃起してきているナニがまだスーツの中に納まった状態なので辛そうに思えたのだが、
マグネットは取り出してやることもできず悩んだ。
(あ、もうだめだ、もっとジェミニちゃんが欲しい……)
マグネットはジェミニの脚を抱きこみつつ、スーツ越しにナニへしゃぶりつくように舐め始める。
「あっあ、ぁぁっ…」
感じているジェミニはビクビクと震えながら仰け反り始める。
「ひ、うっ……」
ぶるっと震えて、ジェミニがイったらしい。
じんわりとスーツが湿り始める。
「あ、汚れちゃったね…」
「ん…マグネット」
ジェミニが抱きついてきてドキっとするマグネットだが、彼の手が股間を弄ってきて「ひえっ」なんて変な声がでた。
「ジェミニちゃん!?」
「お前も興奮してるんだろ?抜くのを手伝ってやる」
「い、いいよ!そこまでしなくてもいいから!」
「スネークがスマタをさせればいいと言っていたんだ。」
「もーあの子は……」
頭を抱えるマグネット。
「ジェミニはスネークのいうこと何でも聞いちゃう子なの?」
「な、そんなわけないだろ!ふざけるな!!」
「そう、だったら俺の言うこと聞いてくれてもいいよね?」
「う…ま、まぐねっとのくせに生意気だ!!!別に、俺はスネークのためにやってるんじゃない!
俺は俺のためにやっているんだ!!!!マグネットは俺のいうことを聞いてくれるから……!!!」
「ジェミニは、俺のこと好き?」
「嫌いだったら触りもしないし掃除もさせるか。バカかお前は」
「…嬉しい」
「わぁ!?」
マグネットに押し倒されるジェミニ。
ジェミニの「好き」とマグネットの「好き」は違うような気がしたが、マグネットは深く考えないことにした。
「スマタだよね?シてあげるからね……」
「わ、あっ」
うつぶせにされ、後ろからマグネットのナニが股間に擦り付けられる。
(えっと、たしか……)
脚を閉めてナニを挟むようにするジェミニ。
マグネットが腰を動かし始め、ジェミニは擦れる刺激にもどかしさを感じ始める。
自分のナニと擦れあっているのがもどかしい。
「あ、うっ……」
「ジェミニちゃん、脚もう少し閉めて」
「む、り…」
「仕方がないな…」
マグネットは一端ナニを引き抜き、ジェミニの体位を変える。
仰向けにしマグネットが脚を持ち上げその間にナニを挿入し、抑えたまま動く。
「あ、ふっ…あぁ……」
「こすれあってるの気持ちいい?ジェミニちゃんの顔可愛いよ」
「っ…」
マグネットから顔を背けるジェミニ。
「んっ…」
廃油を排出するマグネット。
体位が体位だけに思いっきりジェミニにぶっ掛けてしまう形になった。
「ご、ごめん!洗ってあげるから!!」
「そんなの、あとでいいから…」
ジェミニは熱に犯された表情で自らズボンを脱ぐ。
「これどうにかしろ…お前のせいだぞ…」
言っておさまっていないそれを見せ付けるように脚を開いた。
◆◆◆◆
「ヤっちゃったぁ……」
マグネットは動く洗濯機の前でしゃがみこんでいた。
汚しちゃったジェミニのボディスーツを洗濯中である。
「悲ぁしみぃーの 向こーへとぉ」
「辿りぃー着けーるならーーーー」
「なんでその歌を歌いながら登場するの!?」
やってくるスネークとシャドーにつっこむマグネット。
「ヤっちゃったって言ってたから」
「そういう意味じゃないよ!スネーク、ジェミニに変なこと教えないでくれないかな!
昔はあんなんじゃなかったのにぃ!!」
「悪いなマグネット。俺は綺麗なものを見るととことん俺色に染めたくなるんだ」
「最低な男でござる」
「ハハハ、褒めんなって」
「お前たちは悪魔か」
「蛇と」
「忍者です」
手を取り合って言う蛇と忍者。
「…一つ聞きたいんだけど、スネークってジェミニの恋人だよね?」
「…え?」
首をかしげるスネーク。
「いや、セフレ?」
「セフレでござろ?」
「そうなの!?」
スネークは蛇メットをぽりぽり掻きながら視線を泳がせる。
「セフレ以上恋人未満、かなぁ…だってジェミニって蛇嫌いだろ?恋人はねーわ。」
「拙者が恋人でござるよな」
「それはない」
「くっ!」
どうもスネークはジェミニのことが好きなようだが向こうが蛇を嫌っている、という理由から恋愛対象として見れていないようである。
「まぁ俺のことはどうでもいいんだよ。ジェミニどうだった?えろかったろ?」
「え、あ、うん…」
顔を赤くするマグネット。
「もっと仕込んでやるから楽しみにしててくれ」
「ジェミニちゃんを玩具にしちゃらめぇぇぇぇぇ!!!」
マグネットはジェミニを守ろう、と決意した。
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