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注意
擬骨♂にレイプされて出産する擬輪♀の話っぽいファンタジーホラー風味
えっちな話が書けなくなってるので仕方ないね…
体が重い。ひどいだるさに苛立ちを覚えながら手を伸ばし身を起こす。
時間は昼を回っていた。いつも似たような時間帯に目が覚める。
洗面所の前に立つ。薄暗いせいかもともと色白のせいか生気のない顔だと自分でも思ってしまう。
顔を洗って一息つくとふと排水口に異物があった。摘まみ上げると鍵だった。
なんの鍵かわからない。『032』と数字が刻まれたタグがついているのでロッカーかなにかの鍵かもしれない。
酔ってどこからか持ってきたのだろうか、スカルは記憶がなかったので床に投げ捨てた。
スカルは非生産的な生活をしていた。
基本的に独りであるが、苛立ちが収まらないときは治安があまり良くない繁華街にある駅を拠点にして名前も知らないやつらとつるんで悪さをした。
その中で一人、女をレイプしたことがある。そのまま脅すように関係を維持して今でも可愛がっている。
彼女の反抗的な目が気に入っていたのかもしれない。気丈な彼女を暴力でもって支配するのが堪らなく気持ちよかったのだ。
今日も呼び出して駅のトイレの個室で犯した。
ゴムをしてくれと嫌がっていたが次第に何も言わなくなって今ではされるがままだ。
あの反抗的で綺麗な青い目も濁ってしまっていてスカルは面白くないと感じていた。
時たま吐いたりするのでそのまま犯してやったりもした。
彼女の反応に不満を感じていたが彼女をボロボロにしているのだと思うと苛立ちが抑えられた。
「最近吐かなくなったな?」
一通り終わり、身なりを整えながらなんとなくスカルは言葉を発する。スカルに押さえ込まれていた彼女はぐったりとしていたが顔を歪ませ体が大きく震え始める。スカルには解る、恐怖からの震えだ。
「どうした?」
「なにも、ない…大丈夫、大丈夫…」
「…?」
ふとズボンのポケットに何か入っているのに気づいて取り出す。
朝みた鍵であった。
「ひっ!な、んで…おまえが持ってるのぉ!」
彼女は目を見開いて叫んだ。逃げるように後ろへ下がりながら。
「捨てたのに、なんで?なんでもってるの?どうして?そんなに私を追い詰めたいの?お前のせいで私、もうめちゃくちゃなのに」
「何の鍵だ、これは」
彼女の腕を掴んで問う。
「捨てたの!怖くて捨てたの、隠す場所も浮かばなくて!そこに入れちゃったの、腐ってすぐバレるかもって思ったけど、全然…
そう、全然…何も…毎日出勤の時前を通っても何も変わらなくて―――お前が中身取ったの!?
また追い詰める気ね、お前が無理やりしたのにどうして私が!こんな目に!!ああああああ!!!」
吠えるように声を荒げながら彼女はスカルの腕を振り払って飛び出していく。
スカルは困惑しながら手の中の鍵を見る。
彼女のよくわからない言葉からロッカーの鍵で間違いないようだった。
この駅にもロッカーはある。スカルは彼女を追わずにロッカーへと向かった。
ロッカーの前で立ち止まる。普段と変わりない。一体何を入れたというのか。
興味はなかった、好奇心でもなかった、ただ彼女を知りたかった。自分の知らないところで追い込まれているのが気に食わなかったのだ。
ロッカーの鍵を差し込んで扉を開く。
薄暗い中、膨らんだ白いビニール袋―――
遠くの方で騒音がする。電車のブレーキ音と人の騒めき。
しかしスカルはそちらに意識は向けられなかった。
ビニール袋ががさりと動いて中から覗いたそれにぎょろりと見られた。
「うあ、生きてる―――」
赤子がそこにいた。
目の前が真っ暗になった。
周りが暗い。駅なのに―――駅ではない?―――ここは自分の部屋だ。
目の前にあるのは部屋ドアだ、ロッカーはなくなっていた。
スカルは頭を振る。幻覚でも見ているのか?
目の前のドアを開く。
―――人がいた。彼女だ。
彼女ではあるが、立っているのが不思議なほど血まみれでズタズタだった。
「―――リン」
名を呼びかけるが彼女は遮りドアを掴んで勢いよく閉めてきた。スカルはドアノブを動かしドアを押すがビクともしなかった。
「おい、開けろ!おい!」
ドアを叩くが意味がないような気がした。出られない、ここから出られない気がした。
そもそも自分は外に出ていたのだろうか?
スカルは振り返る。部屋は真っ暗で何もない。彼女の名を呼びながらドアに手を添え、目を閉じた。
これはね、スカルがロッカーの中の赤ちゃんなの
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