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擬人化物書きキングさんパラレル
キングさんの職業が物書きだったら萌えるというそれだけの妄想
バーナーは大きな洋館の前に立っていた。
いつ見てもデカい。
近所の子供たちの間ではオバケ屋敷で通っている。
人の気配が無いのだからそういう噂が立ってしまってもおかしくはないだろう。
しかしこの洋館には住んでいるのだ、人が。
ギギッ…と少し錆び付いて動きの悪い門を押し開けてバーナーは敷地へ入った。
バーナー自身もここに人が住んでいるとは思いもしなかった。
初めて入ったときもこうやって門から入って庭を見渡しながら玄関へ向かったものだ。
庭は定期的に手入れをしてもらうらしく雑草が伸びているということはない。
玄関の扉を開いて中へ入る。
まったく無用心だ。
バーナーはそう思うが、恐らく来訪者があるから開けに行くのが面倒で開けているのだろう
彼の書斎は二階の奥だ、遠い。
バーナーは迷うことなく二階へ上がって彼がいるだろう書斎へ向かった。
この屋敷はキング(本名は教えてくれない)という作家が所有する屋敷なのである。
「キング、お邪魔しま~す」
「あぁ、バーナー君か。紅茶淹れようか?」
机に向かっていたキングが振り返る。
「勝手に淹れるからいいよ」
バーナーはキングの座っている後ろ…ソファとテーブルが並んだ、そのテーブルの上に置かれているお菓子を見る。
新しいお菓子が増えている。
キングの担当者が置いていったのだろう。
バーナーはお菓子を勝手に開封し、それを口にしながらキングに教わったとおりに紅茶を淹れる。
ただカタカタとキングがキーを打つ音が響く。
バーナーはその音を聞きながらキングの背中を眺める。
ただそれだけ。
初めて来たときもこうだった。
こちらは勝手に入ってしまってバツが悪かったのだがキングは気にもせずお菓子を進めてきた。
それからはただ会いたくなったらこうやって会いに来るようになった。
カチリ、という音とともにタバコの匂い。
煮詰まってきたようだ。
キーを叩く音も止まってしまう。
特に助言といったものは出来ないのでバーナーはただただお菓子を食べて紅茶を飲むだけだ。
「キング、ご飯食べた?」
「先ほど頂いたよ」
「紅茶飲む?」
「必要じゃないね」
「気分転換する?」
「……」
キングは振り返ってバーナーを見る。
「…いいのかい?」
「ん」
バーナーはコクンを頷きながら紅茶を飲み干し立ち上がってキングに歩み寄った。
「気持ちいいから好き」
「そう…」
バーナーの腕がキングの首に回り、キスをし合う。
そしてそのままキングの膝に馬乗りになって深く深くキスを交わす。
キングの手がバーナーの尻に回って撫でると腰が震えた。
「今日は、シてやろうかキング」
バーナーは耳元でそう呟くとキングから身を離し、彼のズボンの中からナニを取り出して舐め始めた。
「ば、…なぁくん……」
息を切らしながらキングはバーナーの名を呼ぶ。
バーナーの柔らかく熱い舌は丹念に先端や裏筋を這い、刺激を与えてくる。
「んくっ……」
口の中でキングの熱を受け止める。
「うっ、うぐっ…」
それを飲み込むバーナー。
「はっ…あ……飲める、ように…なってきたぜ…」
「無理しなくていいのに」
「アンタのせーえき飲んだら賢くなりそうじゃん?」
「いやそれはどうだろう」
キングはバーナーを抱き上げるとソファに移動する。
「最後までするかい?家に帰れなくなるよこの時間だと」
「いい、別に帰らなくてもいいんだ」
「親が心配するよ」
「俺不良だからいい」
「親孝行しないと…」
そこまで言ってキングは眉を顰めながら笑みを浮かべる。
「私も親孝行したことが無かったね」
「この家キングが買ったのか?」
「いいや、母のものだけど…もう母はいないし、父とはもう母が離婚してから会っていないからねぇ。」
「ふーん」
「ふふ…さて始めようかバーナーくん?」
キングと交わるのはしょちゅうというわけではない。
どちらかが声をかけて始めるのだ。
今回のようにバーナーからだったり、キングからだったり。
「あっ、あぅ、んくっう…!!!」
バーナーはキングの背中に爪を立てながら喘ぐ。
キングのナニがバーナーの感じる部分を刺激するたびに声が上がる、身体が震える。
「きん、ぐぅぅ!!!」
「イキそう?出してあげるからね、中に……」
「んぁっ!!あぁぁぁぁぁ!!!!!!」
キングのシャツをぐしゃぐしゃに鷲掴みながら、バーナーは矯正を上げながら果てた。
◆◆◆◆
「ごめん、キング…」
バーナーはキングの背中に薬を塗りながら謝る。
思いっきり引っ掻いてしまったらしい、シャツ越しとは言え傷ついてしまっていた。
「今度からバーナーくんの両手を縛らないといけないね」
「や、やだよ!」
「冗談…で終らせたいけど少し興味あるなぁ…なかなか背徳的に思わないかい?」
「思わない!このドS!」
「はははははっ」
にこにこ笑うキング。
「気分転換になったか?」
「なったよ」
答えながらバーナーのオデコにキスをする。
「この仕事終らせたあとでまたゆっくりヤろっかバーナーくん」
「ううう…」
顔を赤くしながら頷くバーナー。
(この子いちいち可愛いんだから…)
少しムラっとするキングだが理性で押さえ、机に向かった。
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