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ついったーで垂れ流したファンタジー世界パロ。
エロい部分が書きたかっただけ

 この国は比較的平穏であり、ここ数年間戦らしい戦は起きていない。

 平穏から平和ボケした者が出てくることもあれば

 平穏が息苦しくて戦が起きないだろうかと願う者も出てくる。

 王国の騎士団に所属しているジェミニは後者の考えを持っていた。

 代々騎士として仕えている上級階級の貴族である彼は小さな頃から剣の鍛錬を重ねていた。

 戦が起きなければ剣もこの美しい白銀の鎧もただのお飾りだ。

 それが悔しくて、虚しくて、許せない。

「ッ…」

 剣を振るって目標を斬り倒す。

 ズドンと重い音を立てて、水を含ませた藁を巻いて人に見せかけたカカシが地に落ちた。

 ジェミニはスっと滑らかな動きで剣を鞘へ戻す。

 するとパチパチパチと手を叩く音。

「綺麗な切り口デスねー。サスガー。」

 木陰から男が出てくる。

 ジェミニの従者であるスネークだ。

 小さな頃からジェミニと一緒で、彼は平民出身である。

 彼らは乳兄弟であり、わけ合って孤児となってしまったスネークをそのまま先代当主が

 ジェミニの遊び相手として引き取ったのである。

「お前で試し切りしてやろうか?」

「おー、こわい。こわい。」

 スネークはジェミニに睨まれ苦笑しながら一歩はなれる。

「朝っぱらからよくやるよ。もっとダラけたらどうだ?」

「身体を鈍らせるつもりはない」

 屋敷へ足を歩ませながら答える。

「真面目だねージェミニは。」

「お前が不真面目すぎる」

「えー、俺が?」

「もっと品良くしろといっているだろう!お前はまた夜中に抜け出して遊んでいるな!?」

「あ、バレた?」

「バレないと思っているのか!」

「怒るなよ、ごめんってば。キスしてやるから許せよ」

「ッ」

 カッと顔を赤らめるジェミニ。

 彼は色白のせいか、よく顔色が変わりやすい。

 スネークはクスクスと笑う。

「あー、思い出すなぁ昔を」

「昔?」

 足を止めるジェミニ。

「ほらぁ、俺らガキのころさぁ……」









 スネークが語った「昔」というのはまだ彼らが少年だった頃の話で、『二人だけの秘密』の話でもあった。

 深夜にジェミニがスネークの部屋へやってきたのである。

「す、スネーク…」

 今にも泣き出しそうなジェミニに驚いたスネークは慌てながら部屋に招きいれた。

「どうしたのジェミニ!?」

「ん、…あの、あのね」

 スネークにしがみ付きながら、涙を目に溜める彼は美貌のおかげで少年というよりは少女に近い。

 まだ声変わりもしていなかったので余計にそう思えた。

「あそこが、変なの…」

「…あそこ?」

 スネークはキョトンとするが、勘も頭も良い彼はジェミニが足をもじもじさせているので察した。

「ど、どうすればいいの…?僕ずっとこのまま?怖いよスネーク…」

「あ、ぅ……」

 どうしたものか。

 しばらく我慢して落ち着けば萎えてくるだろう、というのは酷な話かもしれない。

 そう思ったスネークは最善だと思った行動にすぐさま出ていた。

 ジェミニをベッドに上げて、ズボンを降ろしてそれをむき出しにさせる。

 男同士、お風呂も一緒だったせいか彼はなんの抵抗もしない。

 それがちょっとスネークを興奮させたが、とにかくスネークは彼を助けてあげたい一心でソレに触れて優しく指の腹で撫で始めた。

「ッうあ、あっあっ…!!!」

 指の動きにあわせてビクビクと震えるジェミニ。

「や、だぁっ…!!スネー、ク…!!それ、余計…変にっ…!!」

「大丈夫だから……」

「あ、あぁぁぁっ…!!!」

 色の無い液体が溢れ出てくる。

 まだ精通もしていないからなのだろう。

「おさまったでしょ?変になったらこうするといいよ」

「うん…」

 コクリと頷くジェミニが可愛くて、スネークも自身を弄りたくなるが堪えた。

「ジェミニ、部屋に戻る?」

「一緒に寝る」

 スネークに再びしがみ付くジェミニ。

「スネークも変になってる?ここ…あ、なってる」

「うわっ!?」

 ジェミニがズボン越しに触れてくるのでスネークは思わず腰を引く。

「い、いいよ!オレのはほっとけばいいの!」

「お前のは僕がしてあげる」

 ジェミニがスネークを押し倒す。

 腕力では同じ子供同士でも剣を振るっているジェミニの方が強い。

 ズボンを剥ぎ取られ、むき出しになったナニをジェミニは口で咥える。

「ひぁぁ!!?な、んで!?汚い、そんなところ汚い…!!」

「マグネットはこうしてたの」

「!!?」

 もしかして、ジェミニが今日こんなことになったのは

 マグネットが誰某とヤっていた光景を見たからなのではないだろうか?

 見よう見まねのジェミニのフェラだが、スネークにとってはとんでもない快楽になっていた。

 身体が跳ねる、脚がガクガクと震えて言うことを聞いてくれない。

 咄嗟にジェミニの頭を掴んでしまう。柔らかい髪の感触が、余計にスネークを掻き立てる。

「ひっ―――」

 スネークは泣き叫びそうになるのを押さえるために自分の服を噛み締めながら声を殺して果てた。

「スネーク、大丈夫?」

 心配そうな顔で覗き込んでくるジェミニ。

「っ…だい、じょうぶ……」

 スネークは熱に犯された表情のまま、それだけ答えた。






 それから二人は夜になるとお互い身を寄り添いあって快楽を得るようになった。

 セックスをするのではなく、肌を密着させキスをして互いのナニを触りあうだけの戯れだ。

 今日も二人は一緒にベッドの上で戯れる。

「っおいスネーク。お前「昔」の話は止めろ」

「昔?」

「今朝の話だ。思い出させるな」

「あー」

 ジェミニはスネークの口をキスで塞ぎながら、自身のナニをスネークのソレへ擦り合わせる。

「はっ…ふぁ…」

「んぅ…ぅ…」

 熱い息を含みながら舌を激しく絡ませて水音をさせながら二人はのめり込んでいく。

 先にイったのはどちらだったか

 互いを汚し合い、そのままベッドへ倒れこんだ。

「…お前、夜中に出ていって何をしているんだ?」

「酒のんでるだけ」

「…」

 ジェミニはスネークを睨む。

「嘘だ。なぜお前はキスが上手いんだ?誰かに教えてもらったんだろう?

 お前は俺の家来だぞ、俺のモノのはずだ。それなのに―――」

「じゃあ俺を抱くっていうんデスかぁ?」

「…お前を?」

 ジェミニは眉を顰める。

「そーですよ。俺、外でえっちなことしてきてるんですよ?

 主は家来の躾けもできねぇーといけないデショー?」

 クスクス笑うスネーク。

 その笑い方が癪に障ったのか、ジェミニは身を起す。

「そこまで言うのなら抱いてやる。この美しい俺に抱かれて喜ばしいことだなぁ?スネーク」

「…本気で?」

「今更だろ。なぁ?」

 ジェミニの手がスネークの胸元を撫でる。

「抱き方解るのか?」

「……」

 黙りこむジェミニに、スネークは呆れた表情を浮かべながらジェミニの手を握った。

「一緒に街に行って女を買いに行こうか?」

「お前が良い」

「仕方がねーな。ご奉仕してあげますよご主人様」



    ◆◆◆◆



 スネークの身体は細い。

 しなやかな動きでくねる身体は情欲を煽る。

 ジェミニの上に跨って身体を揺らすスネークにジェミニは興奮を覚えた。

「スネーク」

「ふぇ…?」

「他の男を考えているだろう?やめろ、俺を見ろ」

「か、考えてなんてねぇーです」

「見ろ」

 ジェミニはスネークの腰を掴んで突上げるように動き始める。

「ひぅっ!あ、あぁっあ、あぁぁっ…!!!」

 スネークが先に絶頂を迎えて中がぎゅうぎゅうと締まり、ジェミニも果てる。

「はぁー…ジェミニぃ…」

 スネークの甘えるような声に答えるようにキスをする。

 結っていた髪が解けたのか、スネークの長い髪が垂れてくる。

 スネークの髪は硬めであるが嫌いではなかった。

 髪を撫でてやるとスネークもジェミニの髪を撫で始める。

「俺の中気持ちよかったです?」

「あぁ、良かった」

「んじゃあ今度はジェミニの番だ」

「は?」

 むくりと起き上がるスネークに戸惑うジェミニ。

「俺の番?ナニが?」

「お尻の気持ちよさも味あわせてやるんですよ。」

「な!?別に味わいたくない!!!!」

「大丈夫大丈夫、キチっと慣らしてやりますよ。それともなんです?

 騎士様は突っ込むの専門ですか?突っ込まれるのは怖くてイヤ?」

「怖くなんか!!!」

「じゃあいいじゃねーですか」

 しまった、と思うジェミニ。

 スネークはいっつもこうやって煽っては了承を得てくる。

「別に今しなくてもいいんじゃないか?」

「そーですか?別の日にヤりましょうか?俺はどっちでもいいんですがね」

「今日はもう休みたい」

「仕方ないですねー」

 スネークはジェミニの横に寝る。

 ジェミニはスネークを抱き寄せて、その胸元に額をこすりつけて寝る。

 いつものことだ。

 スネークが優しく頭を撫でてやっているといつしかジェミニは眠ってしまう。

 ジェミニは主人であり、自分は家来であり、しかし濃い関係を持った兄弟のような―――

 小さい頃に抱いた恋心は消えることなく今の今まで抱いてきてしまった。

 この感情はきっと心に秘めておくものだ。

 忠誠心として置き換えるべき感情だ。

 ジェミニのために、尽くせばいい。

 それが自分なりの愛情表現だ。



     ◆◆◆◆



 戦が始まった。

 貴族制度に異を唱えた老貴族のライトを国王側が幽閉し、その開放を求めてライト側の者たちが革命軍として反旗を翻したのだ。

 ジェミニは待ち望んでいた戦いに大いに喜んだ。

 貴族出の騎士でありながら前線へ出て行く姿にスネークは若干の焦りを覚え、

 そしてある日、ジェミニは顔に怪我を負って帰ってきた。

 何があったのかは語ってくれない。

 ただ「青い目の少年の姿が目に焼きついてしまった」とだけ、呟いた。

「兜がなかったら目も潰れてたそうですよ、良かったですね潰れなくて」

 スネークはジェミニの顔の傷を撫でながら言う。

 傷跡は残ってしまった。

 しかしそれでもジェミニを美しいと感じてしまうのは愛しているからなのか、よくわからない。

「また戦場にいくんですか?」

「行く。またあの子に会いたいな。ふふふ……」

「あの子?」

「子供だったが、ふふ、綺麗な子だった」

 目を細めるジェミニ。

 それはとても綺麗な微笑だった。


簡易説明
 あの子→ロック
 スネークは酒場に行ってフラッシュさんと交流してた
 フラッシュさんはワイリーさんとこの私兵団所属
 ライトさんはワイリーさんに幽閉された

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