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登場人物
ロック
人妻。モブ旦那とは冷めた関係で近いうちに離婚したいと思っている。
ハイスペック主婦。兄と妹がいる。
ブラスト
独身。チャラそうな感じだが根が割と真面目だったりする。
仕事は一応演出家だが色々才能があるので手広くやっており、高級なマンションに住んでる。
金銭感覚が完全に金持ちだがコンビニが一番好き。
アシッド
独身。二人に初めてを奪われた。
製薬会社の研究員。仕事以外は完全にポンコツなのでロックとブラストの庇護対象になっている。
彼女―――ロックは旦那の仕事の関係でここにいる場違いな企業パーティを抜け出したかった。
冷めた夫婦関係なのは結婚してからずっと続いている。そもそもが金銭が関係する政略的な意味合いの結婚であった。
今は実家の稼業も大きくなり、相手へ『借り』も返したので別れてしまってもいいと思っている。
しかし今はまだ夫婦なので妻としてここにいるわけなのだが、ただ挨拶回りが嫌なだけではない。
成人女性に見えない外見もちょっとコンプレックスなのだ。
(挨拶とか一通り終わってるし、食べるだけ食べたら勝手に帰っちゃおう…)
ロックはそんなふうに思いながらもぐもぐとお肉を中心に食べていた。
「ふぇ…」
「…大丈夫か?」
ふらつくロックに声をかけながら長身の男が肩を掴んで支える。
「ふぁぃ…」
うっかりお酒を飲んでしまったロックは酔っていた。
長身の男もほどほどに酔っているせいかほんのりと青白い肌が赤い。その表情はどうしたものかと悩んでいる。
「タクシー、呼びますよ」
別の男がロックの手を取って長身の男に言う。日に焼けているのかもともとなのか小麦色の肌が似合う端正な顔立ちの男だ。
「あぁ、すまない。…お嬢さん、歩けますか?」
「んーんー」
「出来上がってるなぁ…」
長身の男の腕にしがみ付き、もう片方はもう一人の男の手をぎゅっと握っている。
「このまま一緒に来てくれます?」
「あ、あぁ。どっちみち帰ろうと思っていたから」
「なら都合いいですね、離してもらえそうにないし!」
◆◆◆◆
「…」
「…えぇ…?」
ロックは困惑の表情を浮かべていた。
見知らぬ部屋。
散乱している服…。
ベッドはぐしゃぐしゃで、使用済みのゴムも見える。数えたくないので視線を上に向けると長身の男が頭を抱えてぶつぶつ独り言を呟いている。
大丈夫だろうか。全裸なのだが、パンツはどこへ消えたのか。
自分も全裸だ。
シーツに包まってあわあわ混乱し始めるロック。
主人以外と…やってしまったのだろうか。ヤっている気がする。腰とお尻が痛い。お尻。お尻とは。
美味しいジュースをいっぱい飲んだ記憶があるが、あれはお酒だったのかもしれない…。
セックスレスで主人とは1,2回ぐらいしかしたことないのに、見知らぬ男とすっごいやらかしている自分が信じられない。
「あ、おはよーございます。」
コンビニ袋を持った端正な顔の男が入ってくる。
「昨日は楽しかったっすね!」
「な、なにがぁ!」
ロックは思わず叫ぶ。
「あれ、記憶ない?」
男は二人を見る。二人はうんうんと必死に首を縦に振る。
「昨日タクシー呼んで三人でホテルいってヤったじゃん?」
「いきなり3P」
意識を失いそうになるロック。
「…え、待て。俺…も…?」
「そうだぜ?この子をガンガン犯してたじゃん」
「この子って言われる年じゃないよ!もう三十路だよ!人妻だし!」
「「えええええええ!?」」
二人にビックリされる。慣れてるがやっぱりムっとしてしまう。
「お、奥さん…?へぇ…」
「どこかのお嬢様かと思ってた…」
「童顔でごめんね!!!胸も!なくて!!!ごめんね!!!!!!」
「そこまで言ってないけど…。」
「でも、本当にヤったのか…信じがたいんだが…未経験なんで実感が…」
「おっさん童貞だったの…?」
「まだ20代だが?」
「お、俺と一緒かよ…」
「ふぇぇみんなが年下だよぉ…」
「ま、まぁまぁとりあえず、動画撮ってるから見てみろよ。自分の痴態を見て実感しような」
「悪趣味だなお前?」
男はスマホを持ってきて軽く服を着なおした二人に見せる。
彼の視点になるために二人の絡みがメインになっているが、確実にセックスしていた。
もう人妻がグイグイきていたり元童貞がガンガンいってたりと自重がなかった。酔った勢いって怖い。
「はわわわわわわ…」
「まぁまぁ。風呂入って?あ、メシ買ってきたよ。交代でどうぞ」
「奥さん、先にどうぞ」
「ふぁい…」
ロックは涙目になりながらよろよろとシャワー室に向かう。
「あ、僕ロックっていうんだけど二人は?」
「アシッド」
「オレはブラスト」
◆◆◆◆
ブラストの雰囲気のせいだったのか、それとも全員頭が麻痺していたのか、変な空気になることはなく連絡先を交換しお互い帰った。
主人は勝手に家に帰り、そして仕事に出て家に居なかった。
いないほうが楽のでいいのだが。
家事を済ませたロックは自室に引きこもり、ブラストから貰った昨晩の動画データを再生する。
三人の姿が見える。スマホを近くに置いたのだろう、ブラストがリードしてロックを愛撫している。
ロックの脚を開き、そこをブラストが舐めはじめるとロックは喘ぎながらアシッドに縋り付いてキスをしている。
「僕からいってるなぁ…ノリノリだったんだなぁ…」
しみじみ呟くロック。
見知らぬ男と…恥ずかしい…けどなぜか嫌な気はしなかった。セックスレスだったせいだろうか。
「酔ってないときにやりたかったかも…ハッ」
思いがけない呟きをしていてロックは顔をゆでだこのように真っ赤にする。
「破廉恥だよ!飢えてるみたいじゃないか!だめだめ!こういうのだめ!まだ別れてないしっ!!!」
柔らかくてぷにぷにの頬をペシペシ叩いてロックは動画を止めた。
そうしてまた代わり映えのない日々を送りはじめたが、夜は寂しい。
寂しいので動画を見ながら自慰にふけってしまうようになってしまった。
「はっ…はふ、はぁ…」
指で慰める。
しかし求めてる、記憶にはないけれど想像だけで体が求めてしまう。
二人に会いたい、と。
「僕、こんなえっちな子だったの…?」
ショックだった。
しかし求めているのがあの二人だと思うと心は軽い。
「連絡、しようかな……」
◆◆◆◆
「このマンションがアシッドさんの住んでるところ」
「良く知ってるねー」
「あのあとタクシーで送ったから」
「あ、なるほど」
ブラストとロックは仲良く会話しながら乗り込んでいく。
あの後ロックは意を決してブラストに連絡を取った。
ブラストはすぐに会う約束をしてくれた。アシッドには連絡がつかなかった、というか出てくれなかった。
しかしブラストが伝手を辿ってアシッドの予定を把握してくれたらしい。
今日は研究室からマンションに戻っているはずだと。
ロックはブラストの職業もアシッドの職業も知らないし聞かないことにした。
お互い軽い付き合いのほうがいいだろうと思って。
ブラストがロビーのインターホンを鳴らす。
「俺だけどー!」
『…どうぞ』
すごく枯れた声。
「だ、大丈夫かなアシッドさん…」
「研究明けって話だしなー」
ともあれ部屋に辿りつく。
ドアを開くアシッドの顔を見てブラストとロックは少し引いた。
寝てないのだろう、青白い顔がもっとヤバい。目の下の隈もヤバい。
「か、身体壊すよこんな生活…」
「慣れている…入れ」
よろよろしているアシッドが心配になるロック。
「原稿の締め切り間近だと俺もあんな顔になるな…」
「そうなんだ…お仕事って大変だね…」
部屋の中が心配であったが、そもそも生活感ゼロであった。寝るだけなのでそうなるのだろう。
「まさか、ご飯食べてない…!?」
「10秒チャージのやつを…」
「それご飯じゃないから!!!台所貸してね!胃に優しいの作るから!!!」
そうだろうと思って材料は購入していたデキる人妻ロックは台所に走った。
「ママだなー」
「奥さんだしな…」
二人は大人しく待つ。
ご飯を炊く時間が勿体ないので全てレトルトではあるが、調味料で味を調整しつつ雑炊とちょっとしたおかずを作る。
完成したらばロックはサっとテーブルに運ぶとアシッドの横を陣取った。
「アシッドさん!あ~ん」
「え?えぇ?…あー…ん…?」
勢いに負けて口を開く。
事前に軽く冷ましているのか、あつあつをつっこまれることはなかった。
「いいなー」
「あとでブラストくんもしようか?」
「楽しみだな~」
ニヤニヤ笑みを浮かべるブラスト。
食べきるとロックはアシッドと寝室に引っ張り、押し倒した。
「寝ましょう!」
「え、えぇと…?」
「ほら、添い寝しちゃう!」
ロックも潜り込むとアシッドの頭を抱きしめる。
豊満な胸があればアシッドは呼吸困難になっていただろうが、その心配はなかった。
良い匂いに包まれながらアシッドは意識を落とした。疲れた溜まっていたのだ、気が緩めばそうなってしまう。
しばらくロックは彼の頭をなでなでしてあげ、眠りが深くなったことを確認するとそっと離れてリビングに戻る。
「食べさせてあげよっか、ブラストくん」
「奥さん、働きすぎてない?」
夕方。
「…めっちゃ寝た」
アシッドが出てくる。だいぶ顔色が良くなっている。もともとが青白いが、生気がもどっている。
「顔洗っておいで。お風呂入った?シャワー浴びて来てもいいよ」
完全に自分の家にいるように振る舞っているロックはエプロン姿であり夕飯の準備をしていた。
「ただいまー」
スーパーの袋下げてやってくるブラストは完全にお使い係だ。
なんだこれ…と思いながらアシッドはシャワーを浴びに行く。
「ありがとう、冷蔵庫なにもないからビックリしたね」
「まぁオレもよく腐らせることあるから空にしちゃう気持ちわかるな」
「独身の人ってそういうものなんだね」
サクサクと調理に取り掛かるロック。
「滋養のあるもの食べさせないとね…!」
「夜のために」
「そ、それもあるけどね!?栄養大切だよね!!?」
「…アシッドさんに夜のこといってないよな」
「…なるように、なる…かなぁ?」
美味しい美味しい人妻の手料理を堪能しそのあとは楽しい楽しい人妻との一夜を堪能するのだ…が、アシッドは抵抗した。
「いや!この間のは酔ってたし判断力が無かっただろ!だからってまたヤるのはダメだ…!」
「そんな、僕はセックスレスでムラムラしてるんだよ!」
「そうだぜアシッドさんだってオナ禁みたいなもんだったろ?抜いてもらおうぜ!」
「やだやだやだ!」
「これだから元童貞は!おらっ!」
逃げようとするアシッドを捕まえるブラスト。
「その気にさせてやるぜ…作戦は練ってんだからなぁ」
悪い笑みを浮かべるブラスト。
アシッドの手を後ろ手にして手錠をかけ、転がらないよう後ろから抱きしめる。
「なっ!?」
「ごめんねアシッドさん…はしたない子でごめん…」
ロックは謝りながらアシッドのズボンを脱がし、パンツを脱がしてそのナニを剥き出しにした。
「これが僕の中にはいってたのかぁ」
愛しそうに目を細めながらロックは手を添えてキスをし、扱きはじめる。
「ひっ…」
「だいじょうぶ、がんばるよ…気持ちよくなるよう頑張るね…」
言いながらロックは舌を伸ばし、小さな舌先で裏筋を舐め上げる。
「ひぃっあ、ぁ…!!」
仰け反りながらビクビク震えるアシッド。
「おー、いい顔するじゃん」
ブラストはニヤニヤしながらアシッドの頬を掴むと唇を重ねる。
「んぅ…ふっ…ぅ…」
アシッドの唸るような、空気が漏れるような声が漏れとろとろと先走りが流れる。
ブラストの巧みな舌の動きのせいなのだが、ロックはあとで経験する。
(力抜けてきた…)
ロックは指サックを嵌め、ローションを垂らしながらアシッドのアナルを解しにかかった。
「ひっ!?あ、なに!?」
ブラストのキスから逃れて困惑するアシッド。
「君だけのお尻スイッチを見つけるよ」
「みつけなくていい!!!」
「折角だからいいだろ?」
「よくないっ…やめ、う、ぅ…」
またキスで黙らさせる。童貞はチョロいとブラストは思った。
ブラストは舌で蹂躙し唾液を流し込むとアシッドはビクビク体を震わせてそれを受け止めていた。目つきもとろんとしてる。
視線を人妻に向けると、頑張っていた。
やはりぎこちなさはある、初めてなのだから仕方ないだろう。
徐々に仕込んd…教えていくのが楽しいのでこれはこれでいいのだ。
「こ、このへんかな…」
ちんちんにキスをしながら指をくにくに動かすと、アシッドは情けない悲鳴を上げて腰を跳ねさせる。
「やだ、あぁぁやだぁ…!」
涙を流しながら叫ぶ。
しかしこのマンションは防音になっているのでどんどん叫んでくれていい。
「ここですね!アシッドさんここ!好きなところここ!」
お宝を発見した子供のようにめっちゃ興奮してる人妻は重点的に責め立ててしまう。
アナル童貞に酷い仕打ちだ、サドなのかもしれない。
ブラストはアシッドの脚が暴れそうだったので抱きしめていた上半身を離し、その両足を押さえつけた。
「ぉぉっ…ぉ…」
仰け反り嗚咽の様に低い呻きを漏らしながらアシッドは射精する。
「あ、だめですよ!これは、飲むんですから!」
慌てて人妻はアシッドのナニの亀頭をかぷりと口に含んでその白濁を吸い上げる。
「うっわ…エロい…」
「え、飲めっていったのブラストくんじゃない…」
「いや、エロすぎた…どんどんシて…」
「するけど…恥ずかしいんであんまり見つめないで…」
照れるロックが可愛すぎて身悶えるブラスト。
そう、ロックは可愛い。ブラストは気づいた。前回はちょっとヤれる娘ぐらいの感覚だったが、今はめちゃくちゃ可愛く見える。
ロックは魔性の人妻だった。
そしてアシッドの溜め込んでいた射精も落ち着いてくる。
もしかするとドライでイキ続けていたかもしれない、心の中でゴメンね人妻を止められなくて…と謝るブラスト。
「よいしょ」
人妻はアシッドのナニにゴムを被せた。
「ど、どきどきするね…」
「2度目なのに」
「お、覚えてないから!え、えっと…いくね?」
まだ勃起しているアシッドのそれに腰を下ろしていく。
「んっ…ん、あ、っ…はいったぁ…」
嬉しそうにいう人妻。お腹もなでなでしているのはわざと煽っているのだろうかと考えてしまうブラスト。
アシッドは意識が朦朧としていて下半身がどうなっているのか理解していないようである。勿体ない。
「まぁさすがにこれで気づくだろ」
ブラストはアシッドの脚の間に回り、そのまま人妻に解されているアナルへナニを挿入した。
「ひぃっ!」
意識が覚醒するアシッド。
「あ!?や、あっ…あぁぁ!!!???」
「んぅ、んぅぅ…じぶん、で、うごくの、難し…」
「慣れだよ慣れ、がんばろー」
ブラストは腰を打ち付けながらいう。
「締まりイイなーアシッドさん。おめでとう、処女も卒業できたよ」
「やっあ、ひぅっやぁ…」
泣きながらいやいや言っているが、その表情は快楽に溺れ始めている。
人妻も慣れてきたのか、リズムよく腰を揺すりながら「はっ…はっ…」と息を漏らしている。
「奥さん、キスしよ?」
ブラストは後ろからロックを抱きしめるようにして振り向かせる。
そしてキスをする。ロックもアシッド同様その舌の動きにとろとろにとかされてしまった。
そのあとブラストは人妻のお尻も味わって、三人で川の字で倒れていた。
「…」
ロックは照れた様子で二人の間におり、二人の腕に自分の腕を絡ませていた。
「…満足なされましたか、奥さん」
「えへ、えへへ」
肯定の笑み。テヘペロみたいな笑みだが。
「こ~んな可愛い顔して猛獣なのズルいよな~」
ブラストは人妻のほっぺを指でぷにぷにする。
「ブラストもなんだかんだでえっちなことしてるでしょ」
「まぁ、楽しまないと!」
「…俺、なんでこんなことに」
いじけているのはアシッドだ。
「役得だろ!」
「そうですアシッドさん!お尻スイッチ良かったでしょ!」
「セックスしたいって言ってない~~~~~!!!!」
手で顔を覆う。
「したくないとも言ってないよな」
「曖昧な態度だから体に聞きました!」
酷い二人だ。
「なぁ良かったろ?気に入らないんだったらもう今度連絡もしねぇし接触もしねぇ」
「………う、うう」
困惑の表情になるアシッド。
「素直になりましょアシッドさん」
人妻はアシッドの髪を撫でる。
「今度はブラストくんに、ヤりたいことヤりましょ?」
「え!?」
「当然でしょ。バランスよくシましょう」
「は、はい…」
頷くしかないブラスト。
アシッドがすごく悪い笑みを浮かべているのは幻覚だと思いたい。
「さて、お風呂一緒にはいろうか!」
身を起こすロック。
「え、三人は滅茶苦茶狭いぞ」
「ギリギリ行けるでしょ。僕が身体で洗ってあげるから!」
まだまだこの戦いは終わっていなかったらしい。
搾り取られる。確実に。
(この人妻強ぇぇ…)
ブラストとアシッドは戦慄しつつも、ロックに体を体で洗ってもらうのは気持ちよかったので次もしてもらおうと思うのであった。
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