menu

百鬼夜行キャラがメインになってるのでどこに置こうか悩みました…


ちんソムリエと化したアース!!!!!(すべてを伝えた言葉)


「オーガのお兄さん、ちょっとちょっと」
「なんですかエルフの姫さん」
 アースが声をかけてくるので名無し鬼は顔を向ける。
 ここはロールが切り盛りする酒場のカウンター席。名無し鬼の横に姫さんは座る。名無し鬼を挟んで反対側にリンが座っている。
 姫さんはご機嫌に出来上がってるご様子で、チラっと姫さんの仲間たちをみると彼らは「ごめんね…」という顔をしていた。
 これは厄介なことに巻き込まれてしまう!
「姫さん、俺らもう帰らないと!」
「帰さないわよ」
 どこからそんな力が出ているのか、アースの細い腕が名無し鬼の腕を掴んで離さない。
「な、なんなんですかぁ」
 観念する鬼。
「ねーねーあなたのちんちんの大きさってどんな感じなの?オーガのは見たことないって気づいたのよね」
「オーガじゃないよぉ…」
「その角なに?オーガだわ。オーガちんちんを見せなさいよ!」
 こんなに叫んでも誰も奇異の目で見ない。恐ろしい世界である。この村だけかもしれないが。
「アースさん酔ってますねぇ…」
 見かねたロールがやってくる。
「この世すべてのちんちんを見納めようと思ってね」
「えぇ…」
 困惑のロール。鬼も困惑しているが。
「オーガさんに迷惑かけてたってデューオさまに言っちゃいますよ?」
「やーだー!見るまで離さないもんねー」
 ぎゅうぎゅう名無し鬼の腕にしがみつく。
 普通の男性ならば役得と思えるのかもしれないが生憎アースは名無し鬼の好みではない。
 ただただ酔っ払いに絡まれているだけである。
「あ!そうだわ、リンに許可さえもらえばいいんでしょ?」
「えっ!?」
 アースはこめかみに手を添えながらリンに念話を飛ばす。
 耳の聞こえないリンとのやり取りが面倒になったアースは念話の魔法を手に入れたのである。
 残念ながら鬼は習得に至っていない。この世界の住人ではないからかもしれない。
 ぼりぼり燻った豆を貪っていたリンは手を止めてコクりと頷いた。
「別に、いい、よ?」
「よくねぇーよリン!!!!なんでなんで!?!?」
 リンの肩を掴んで揺する鬼。
「みられても、減るもんじゃ、ない」
「精神がすり減るよ~!」
「ほらっ!移動するわよ!高級宿に!」
「そんなぁ~~~~!」







 娼館の綺麗なお部屋。大き目のベッドに座らされる鬼。その鬼の前にアースは蹲っていた。
「私を前にして萎えた状態のままだなんてね…聖職者かなにか?」
「聖職者です」
「抵抗は無駄よ、擦れば男はチョロいのよ」
 スライムローションをぶっかけてアースは手コキし始める。
「うわぁ~ん!リン~!」
 鬼は泣きながらリンにしがみつく。リンは真顔でただ鬼の頭をよしよしした。
「アーーーースッ!!!!!」
 デューオが飛び込んでくる。
 娼館の部屋に鍵はないのでしかたがない。
「お前の節操のなさはどういうことだ!」
「探求心よ。まぁちょっと待ってて。リン手伝って」
「…変態」
 リンに耳元で囁かれて鬼は震える。ゾクゾクとした感覚が腰から上がってくる。
「鬼、変態」
 リンの吐息が耳にかかる。そしてリンの手が鬼の胸元を弄り始める。
「あ、あっあ…」
「さすがリンね、オーガくんを完璧に調教しているわ。…サイズは中レベルね。まだまだ進化しそう。見込みのあるちんちんだわ」
「……」
 ちんソムリエになっているアースの後ろでデューオは手で顔を覆っていた。悲しくて。
「リン、あとの始末は任せるわね。デューオきちゃったから」
「え?」
 アースの申し出に戸惑うリン。よく理解できていないのだろう。彼は言われるがまま動くのみなのだから。
「リン…!」
「え、え…?」
 鬼に押し倒されるリン。
 アースは満足げにうなずきながらローションでべとべとなままの手でデューオの腕を掴む。
「さぁ、隣の部屋に行きましょ!」
「行く流れじゃないだろ!!!!」

top